子どもの「孤食」…食事を抜く… 共働き世帯、生活リズムの多様化で気を付けるべき栄養の影響【管理栄養士・監修】
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小中学生の「孤食」が子どもに与える影響とは…
共働き家庭の増加や生活リズムの多様化がきっかけで、子どもが一人で食事をとる「孤食」や、食事を抜いてしまう「欠食」などに向き合っている家庭があるのではないでしょうか。成長期の子どもにとって、食事は栄養補給だけでなく生活習慣や心の安定にも関わる大切な時間です。では、孤食や欠食が続くと、どのような影響があるのか、管理栄養士で上級食育アドバイザーの板垣好恵さんに、健康面の懸念点や家庭でできるサポート法などについて聞きました。
食事が作業的になりやすい
Q.小中学生の「孤食」は、子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。
板垣さん「孤食そのものが直接的に健康被害を引き起こすわけではありませんが、いくつか健康面への懸念点や課題があります。
まず、成長期の子どもの場合、食事を見守る大人の関与が減ることで、食べる量や内容が子ども自身の判断に委ねられやすくなります。そのため、子どもだけの食卓は、食事量が少なくなったり、栄養バランスが偏りやすくなりがちです。
また、会話をしながら食べる経験が少ないと、よくかむ、食べるペースを調整するなどの食行動が身につきにくく、食事が作業的になりやすい点も指摘されています。
こうした状態が続くと、長期的には食習慣の乱れや、食への関心低下につながる可能性があります。さらに、内閣府の調査では、孤食のある子どもは主観的な健康満足度がやや低い傾向も示されています」
Q.「孤食」になりがちな家庭でも、親子で一緒に食事を楽しむ方法はありますか。
板垣さん「毎日決まった時間に家族全員で食事をとる必要はありません。週に数回でも食卓を一緒に囲んだり、食後のデザートタイムを共有するだけでも十分です。
一緒に食べられる機会があるときは、ホットプレートを使った焼き肉やお好み焼きなど、調理と食事を同時に楽しめるメニューを取り入れるのもおすすめです。自然と会話が生まれやすく、食卓を共有している実感を持ちやすくなります。
大切なのは、回数より食事への関わり方です。短時間でも『一緒に食べる』『会話を楽しむ』経験を積むことで、食事は安心できる楽しい時間として子どもの記憶に残りやすくなりますよ」
Q.どうしても子どもに「孤食」をさせなければいけない時に、子ども一人でも栄養を偏らせずに食べられる食材や作り置きできるメニューなど、親がしてあげられる工夫はありますか?
板垣さん「孤食になる場合も、食事内容は親が管理し『これを食べてね』と事前に伝えましょう。品数が多いと負担になるため、肉や野菜たっぷりの焼きそば、焼きうどん、オムライスなど、1品で主食と栄養がとれるメニューが向いています。おかずなら、肉野菜炒めやポトフ、サケのちゃんちゃん焼きなど、栄養バランスが整いやすい作り置きがおすすめです。
電子レンジを使える年齢であれば、温め方を事前に確認しておきましょう。冷凍ご飯と作りおきおかずを組み合わせられるようにしておくと、孤食の日でも献立の幅が広がりますよ。また、『もう少し食べたい』時に備えて、納豆やヨーグルト、チーズ、ゆで卵、果物など、火や包丁を使わずに食べられる食材を常備しておくと、食事量の調整がしやすくなります」
孤食や欠食が続くと、食習慣の乱れや栄養の偏りにつながる可能性があります。忙しい家庭であっても、短い時間でも一緒に食卓を囲む工夫や、子どもが一人でも安心して食べられる準備を整えることで、食事の質は大きく変わるはず。子どもの成長を支えるために、無理のない範囲で「食べる時間」を見直せるといいですね。
オトナンサー編集部
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