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米軍の“誰も置き去りにしない”を証明 1人の救出に航空機155機を投入「CSAR」のスゴさとは 日本の自衛隊はどうなの?

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  • 乗りものニュース
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墜落したF-15E乗員2人の救出にのべ155機投入

 2026年4月3日、イラン西部上空で戦闘中だったアメリカ空軍のF-15E「ストライクイーグル」が撃墜され、2名の乗員(パイロットと後席のWSO=兵器システム士官)がイラン国内に取り残されました。

Large figure1 gallery2 アメリカ空軍の救難ヘリコプターHH-60。それぞれに機体側面には機銃が搭載されている(布留川 司撮影)

 アメリカ軍は直ちに救出作戦を発動し、最終的には爆撃機を含めた155機もの航空機と特殊部隊まで投入する大規模作戦へと発展しました。わずか2名を救うために、なぜここまで膨大な戦力が必要だったのでしょうか?

 その答えは、アメリカ軍が重視する「CSAR(戦闘捜索救難)」という任務にあります。

 通常の救難任務はSAR(Search and Rescue:捜索救難)と呼ばれています。日本の航空自衛隊の救難飛行隊が行っているのもこちらで、その任務の主体は救助者を生還させることにあります。
また活動の主体は日本国内とその近隣地域のため、平時においては活動中の交戦も想定されていません。

しかし、今回の救出作戦のように、敵対勢力が存在する戦場で行われる場合は、頭にC(Combat)を付けてCSAR(Combat Search and Rescue:戦闘捜索救難)と呼び、単に兵士を助け出すだけではなく、救出中の交戦も想定され、救難任務そのものが軍事作戦の一部となります。

人命救助と戦闘が一体化するのは、日本人の観点からは違和感を覚えるかもしれませんが、遠征軍として外国での軍事作戦を行うアメリカ軍にとっては、救出作戦でも戦闘を想定するのは普通のことなのです。

HH-60WとA-10が担う“戦う救難”

 この概念が現在の形で確立したのは1970年代のベトナム戦争で、敵地で脱出したパイロットは、捕虜にするために現地の敵対勢力に積極的に狙われることとなり、救出作戦ではそれらとの交戦が当たり前のように発生しました。これに対抗するため救出には救難ヘリに加え、護衛攻撃機や支援機が参加し、これらが一体となって作戦を行う現在のCSARの原型となりました。

 現在の米空軍CSARでは、主に3種類の航空機が中核を担います。まず、実際に搭乗員を回収する救難ヘリがHH-60W「ジョリーグリーンII」です。機体側面には重機関銃や7.62mmミニガン(ガトリングガン)を装備可能で、空対空ミサイルをかく乱するチャフ・フレアや各種警報装置を備えた、まさに“戦場仕様”の救難ヘリです。

 次に、CSAR任務全体を支援するHC-130J「コンバットキングII」です。この機体は救難ヘリをいち早く救出地点へ進出させるため、乗員の位置特定や無線中継を行うほか、必要に応じて物資投下やヘリコプターへの空中給油も実施します。

そして、これらCSAR参加部隊を護衛し、地上の敵部隊を攻撃するA-10C「サンダーボルトII」になります。

A-10はCSAR任務では伝統的に「サンディ(Sandy)」と呼ばれ、救難部隊と敵の間に割って入る役割を担います。多くの対地兵器を搭載し、低速で長時間飛べるA-10はCSARの護衛にピッタリの存在であり、こうしたCSAR任務への適性の高さも、A-10の退役議論が繰り返し注目される理由のひとつといえます。

 また、実際に地上に降下して搭乗員を回収するのがPJ(パラレスキュージャンパー)です。医療技術に加え、場合によっては小銃を携行して戦闘にも参加する、特殊部隊に近い能力を持つ救難要員です。実際、PJになるための訓練課程は非常に厳しいものとして有名で、要求される能力の高さと選抜の厳しさから「スーパーマン・スクール」と非公式に呼ばれ、志願者の約8割が脱落するといわれています。

なぜ1人のために155機が動くのか

 今回の作戦では、パイロットは比較的早期に救出された一方、WSOは離れた地点に降下したため、その場での同時救出はできませんでした。負傷したWSOは山岳地帯へ移動して救助を待つことになりますが、時間の経過とともに現地にはイラン軍が集結してしまい、作戦はアメリカ空軍の救難部隊だけでは完結しない統合作戦へと発展していきます。

Large figure2 gallery3 デモンストレーションフライトで、空中給油飛行を行うHH-60とHC-130J(布留川 司撮影)

ホワイトハウスでの記者会見によれば、2回目の救出作戦には爆撃機4機、戦闘機64機、空中給油機48機、救難機13機などが参加し、総数は155機に達したとされます。さらに、WSO位置特定にはCIAも協力し、現地での戦闘に備えてアメリカ海軍の特殊部隊DEVGRU(SEAL Team Six)まで投入されたと報じられています。

 今回の救出作戦は、1名の乗員を救出するために、多くのアメリカ軍部隊と人員が投入され、被害の方も死亡者こそいませんでしたが、負傷者は複数報告されており、参加航空機も1機のA-10が墜落し、2回目の救出作戦でイラン国内の前進基地に展開した2機のMC-130輸送機(4機のMH-6ヘリコプターを搭載)が離陸不能となったため現地での爆破処分がされています。

 SAR任務では救出する人員よりも多くに人々が危険に晒され、場合によっては数字上を見合わない被害を受けることがあります。しかし、アメリカ軍の救難部隊では「No Man Left Behind(誰一人置き去りにしない)」や「That Others May Live(他者を生かすために)」という標語を掲げており、高いリスクがありながらもCSAR任務を戦場で行なってきました。

 その一番の理由は、仲間を決して見捨てないという道義的な意思表示と、任務に就く兵士の士気向上です。しかし、アメリカ軍の場合は兵士の救出は政治的な意味合いもあり、捕虜となってその国のプロパガンダに利用されることや、尋問による軍事機密の流出を防ぐといった別の狙いもあります。

 航空自衛隊の救難団ではアメリカ空軍の標語「That Others May Live」を掲げており、災害派遣などでは自衛隊以外の一般人の救助活動もたびたび行なっています。そのことから、救難飛行隊は人命救助を行う部隊として認知されています。しかし、アメリカ空軍の場合、任務を行う環境や、軍を動かす国家の政治的な背景から、同じ救難部隊であってもその活動内容と性質は大きく異なったものとなっているのです。

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