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大阪環状線に乗ってたら「奈良」に着きました なぜですか…!? 「山手線とは全っ然違う」ポイントとは

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  • 乗りものニュース
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いよいよ開催時期が迫ってきた大阪万博。会期中は全国から大阪を訪れる人が増えそうですが、大阪の電車アクセス、とくに大阪に慣れていない人にとって「大阪環状線」は注意が必要です。他都市の環状線とは何が違うのでしょうか。

東京の感覚で乗り込むと大変なことに!?

 まもなく開幕する「EXPO 2025 大阪・関西万博」(以下、大阪万博)を機に、関西方面の旅行を考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そしてその際に、大阪万博だけでなく、大阪の繁華街や周辺の観光地など、複数の場所を訪ねようと思っている人も少なくないはず。

Large figure1山手線のE235系電車と大阪環状線の323系電車(画像:写真AC)。

 ただ、その際に移動の足としてJR西日本の「大阪環状線」を使う場合は、注意が必要です。「環状線というくらいだから、JR東日本の山手線と同様に、電車がひんぱんにぐるぐる回っているんだろう」と思う人もいるかもしれません。ところが大阪環状線の実際の運行形態は、山手線とは大きく異なっているのです。

 JR西日本のユーザー向けサイト「JRおでかけネット」にある路線図では、大阪環状線はラインカラーの赤で示され、大阪の市街地を取り巻くように回っていると理解できます。ところがじつは、この大阪環状線の「線路」を走っているのは、ぐるぐる回る「大阪環状線の電車」だけではありません。

 なんと、大阪環状線から放射状に伸びる「大和路線」や「阪和線」、さらに大阪湾方面に向かう「ゆめ咲線」の列車に、いったん大阪環状線をぐるりとまわり、分岐となる天王寺駅や西九条駅からそれぞれの路線の目的地を目指す列車が数多く設定されているのです。

山手線を待っていたら“宇都宮行き”が来る感覚?

 まずは、大阪環状線から大和路線へと走る大和路線の電車「大和路快速」から見ていきましょう。この電車は天王寺駅から大阪環状線内回りを普通列車として走り、大阪駅で大和路快速へと列車種別を変更します。そして同内回りを一周して天王寺駅まで戻ってきたのち、天王寺駅からは大和路線に入り、奈良方面を目指すことになります。

 阪和線を走る「関空快速」「紀州路快速」も、天王寺駅を出たあと、大阪環状線内回りを京橋駅まで普通列車として走り、京橋駅からは関空快速・紀州路快速へと列車種別を変更、再度の天王寺駅からは阪和線に入り、和歌山方面へと進路をとります。

 天王寺駅発の桜島線の電車は、天王寺駅から西九条駅まで大阪環状線内回りを走ったあと、桜島線へと分岐します。これらの列車は、大阪環状線から分岐する駅の手前(大和路快速/関空快速/紀州路快速は新今宮駅、桜島線は西九条駅)までは、一部例外を除き発着するホームは大阪環状線と同一です。

 つまり東京の例にあてはめると、山手線のホームに東海道線や宇都宮線、高崎線などの電車が発着し、品川駅や日暮里駅でわかれ、熱海や宇都宮、高崎駅を目指すイメージなのです。

内回りに比べてめっちゃシンプルな外回り

 そのため、山手線と同様に「来る電車がどれも環状運転をする」と思い込み、行き先を確認せずに電車に乗り込むと「あれ、なぜか環状線を離れて違う方向に行っているぞ!?」という、乗り間違いにつながってしまいます。

 一方、それぞれの路線の上り列車で大阪環状線に乗り入れるものは、大阪環状線に合流したあと、外回りを走り、天王寺駅が終点となります。そのため、大阪駅での大阪環状線の時刻表の列車種別と行き先は、内回りが「環状」「関空快速・紀州路快速 関西空港・和歌山行き」「大和路快速 奈良行き」などとバラエティに富んでいるのに対し、外回りは「環状」「天王寺行き」と、とてもシンプルです。

 そして大阪駅基準では、日中の時間帯の外回りは、環状1本に対し、天王寺止まりが2本という割合になります。そのため大阪環状線の東側の駅から外回り電車で天王寺駅よりも向こう側に行きたい場合、3本に2本は天王寺駅での乗り換えが必要になるのです。

もう一つの罠「15分に1本」の駅

 さて、大阪環状線には、山手線とは異なる“もうひとつの罠”も待ち構えています。それは「快速列車」の存在です。

Large figure2 gallery5 大阪駅の大阪環状線ホームにおける行先案内。左の外回りのほうがシンプルなのがわかる。

 先に挙げた大阪環状線を走る大和路快速、関空快速、紀州路快速は、それぞれの路線(大和路線、阪和線)だけで快速運転を行うわけではなく、大阪環状線内でも快速運転を行い、野田駅、芦原橋駅、今宮駅の3駅を通過します。

 そのためこの3駅については、日中の時間帯は内回り、外回りとも「15分に1本」という、運転本数が非常に少ない駅となっています。なおこの3駅には待避線が設けられていないため、快速が先行する各駅停車を追い抜くことはありません。

 なぜ、同じ環状線なのに、山手線と大阪環状線でここまで違いがあるのでしょうか。

 東京では、東京駅、新宿駅、池袋駅、渋谷駅、上野駅など、山手線各駅で繁華街が発展し、山手線はその繁華街相互を連絡する重要な役割を持っています。一方、大阪では、繁華街がより狭いエリア、つまり大阪環状線の内側にあるキタとミナミに集約され、市街中心部を碁盤の目のように走る地下鉄が、大阪環状線の多くの駅とそれらの繁華街を結んでいます。

 環状運転のみを行う山手線と、環状運転する列車に混じり、郊外に出て行く快速電車が“助走区間”のように走る大阪環状線との運行形態の違いは、こうした街の作りによるところも大きいのかもしれません。

 大阪万博を訪ねる際は、交通機関の予習をしっかり行い、乗り間違いなく楽しんでいただけたらと思います。

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