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日立建機が社名変更! 新会社「ランドクロス」が見据える建設業界の未来とは? 「CSPI 2026」で見た最新技術

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建設業界の課題と向き合い毎回出展

 日立建機が、2026年6月17日から20日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」に出展しました。日立建機は同展に初回から出展しており、その時代ごとに適した課題解決を図るべく、この場所で最新技術を発信し続けてきたとのことです。

Large figure1 gallery10コックピット型の遠隔操作システム「RBTシリーズ」を搭載した建機(乗りものニュース編集部撮影)

 同社製品マーケティング部 部長代理の上野氏は「お客さまの生産性や安全性の向上に対するニーズは日々変化しており、われわれもそれに沿う形で製品やソリューションを提供し続けています」と話します。

 上野氏によると、出展当初は、生産性向上を目的としたICT建機が中心でしたが、時代が進むにつれて、環境問題への配慮から廃棄物をゼロに近づけるゼロエミッションの思想を採用した建機や、人手不足を解消するための遠隔操作技術を展示するなど、内容は多様化してきたそうです。

操作は乗り慣れた運転席と同じ環境で

 今回、日立建機が最も力を入れて紹介していたのが、遠隔操作と自動化の技術です。

 同社は以前から、オペレーターが見える範囲で建機を遠隔操作するリモコン技術を提供し、それに対応した油圧ショベル「RBTシリーズ」を販売していました。しかし、より安全で快適な労働環境を実現するため、オフィスなど離れた場所からでも操作できるコックピット型の遠隔操作システムを同シリーズに追加することを、2026年6月11日に発表しました。

 このシステムは、オペレーターが乗り慣れた運転席と同じ環境で操作できるため、直感的で精度の高い作業が可能となります。災害現場など、人が立ち入ることが危険な場所での復旧作業や、人手不足の解消策として、1人のオペレーターが複数台の建機を管理することも想定しています。

 さらに、掘削で出た土砂をダンプトラックに積み込むといった単純作業を自動化する技術も発表。将来的には、遠隔操作で建機を目的地まで移動させ、現場での作業は完全自動化するというハイブリッドな使い方も考えているのだそうです。

 ブースでは、遠隔操作と自動化を切り替えるデモンストレーションが行われ、茨城県土浦市にあるテストコースとブースを結び、多くの来場者の注目を集めていました。

いすゞと協業! エンジン車を電動化する「コンバートEV」ショベルとは

 環境問題への取り組みとして注目されたのが、参考出展されたバッテリー駆動式の3tクラス油圧ショベルです。

Large figure2 gallery11既存のエンジン式ショベルの電動化には、いすゞ自動車のEVトラック「エルフEV」の電動コンポーネントを活用している(乗りものニュース編集部撮影)

 このショベルは、既存のエンジン式ショベルを電動化する「コンバートEV」という手法で開発されました。いすゞ自動車のEVトラック「エルフEV」の電動コンポーネントを活用しており、建設現場でのカーボンニュートラル実現に向けた新たな選択肢として期待されています。

 日立建機の電動ショベルのラインナップは従来、5tクラス以上で、需要の高い3tクラスはありませんでした。新車で購入するには高価ですが、コンバートEVであれば既存の車両を改造するため、より安価に提供できる可能性があります。

「建設現場でカーボンニュートラルにどう貢献できるかをお客さまと議論する中で、このアイデアが生まれました」と担当者は話します。エンジンを取り外し、バッテリーとモーターを搭載することで、騒音や排出ガスを大幅に削減できます。都市部や夜間の工事での活躍が期待される1台です。

社名が変わっても「変わらないもの」と「変えていくもの」

 なお、日立建機は2027年4月1日、社名を「ランドクロス」へと変更します。

 今回の出展は、新しい社名を広くPRする場でもありました。担当者は「社名は変わりますが、これまで培ってきた技術力や、お客さまに寄り添う姿勢は変わりません。その『変わらないもの』を大切にしながら、進化すべきところは変えていく必要があります」と力を込めていました。

 その「進化」を象徴するのが、前出の「コンバートEV」開発に見られるような、いすゞ自動車との協業といったオープンな取り組みです。自社にない技術を持つパートナーと積極的に関わり、これまでにない製品やソリューションを生み出していく。それが、新生「ランドクロス」の目指す姿とのことです。

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