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日米2社のビジネスクラスを乗り比べ!のはずが…波乱の連続に トラブルの一部始終とANAがみせた連携プレー

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羽田→ワシントンのビジネスクラスは満席

 2026年3月、ある世界的企業の取材で、日本から米国ワシントン経由でニューヨークに行くことになり、全日本空輸(ANA)とユナイテッド航空(UA)のビジネスクラスに乗る機会がありました。フライトそのものは快適でしたが、その周辺で想定外のことが続発。ちょっとした「珍道中」になってしまいました。

Large figure1 gallery131回目の食事の主菜(和牛有馬煮、金目鯛味噌幽庵焼き)(武田信晃撮影)

 行きの東京(羽田)発・ワシントン(ダレス)行きは、ANA便です。元々、プレミアムエコノミーに乗る予定でしたが、ビジネスクラスにアップグレードされたのは幸運でした。これが後に、私(武田信晃)のちょっとした危機の打開に貢献してくれることになります。

 搭乗したのはボーイング787-8。全184席で、ビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー138席という構成です。

 この日のビジネスは満席でした。スタッガードのシート配列なので、全席から直接通路に行けます。座席はフルフラットで、17インチのタッチパネル式のワイドスクリーン、画面下に電源とUSBポートがあります。その下に巨大なテーブルが収納されています。ノートパソコンを開いても、マウスを操作ができるくらいの大きさでした。

 サイドテーブルにはドリンクホルダー、仕切り版のところにはメニュー表を立てるためのフック状のスタンド、ライト、エチケット袋があり、さらにリクライニングを調整するボタンとエンターテインメント用のリモコンがあります。

 ひざ元には郵便ポストのような横長のポケットもあり、就寝中にスマートフォンや小物などを入れると良いでしょう。座席には枕、アメニティポーチ、マットレス、毛布、ヘッドホンが置かれていました。

 出発前にフライトアテンダントから、ウェルカムドリンクは何を飲みたいのか聞かれるので、体調の関係でオレンジジュースを選択します。

 機内食は、日英中で書かれたメニュー表が配られます。アミューズ(小品)は「ANAオリジナル抹茶アーモンドパイスティック」と「ムール貝のマリネ チーズとオリーブ」が配られました。

 1回目の食事は和食か洋食かを選びますが、筆者は和食を選択。前菜、小鉢2品、主菜(和牛有馬煮、金目鯛味噌幽庵焼き)、御飯、デザートが運ばれてきます。飲み物は日本酒、焼酎、シャンパン、ワイン、ビール、ブランデー&リキュール、ソフトドリンクと多彩です。

 1回目の食事の後は、サンドイッチ、おにぎりセット(梅と鮭)、コーンスープ、チーズ、味噌ラーメン、サラダ、アイスクリーム、ヨーグルト、おかき、ミックスナッツなどがいつでも注文できます。

 2回目の食事も和食か洋食の2種類。選択した和食は小鉢、主菜(白甘鯛山菜湯葉あんかけ俵御飯)、みそ汁、香の物でした。

空港で事故発生、「乗り継ぎ便欠航」の通知が飛び込む

 日本時間の17時頃、フライトの半分が過ぎたくらい(米国アラスカ辺り)で突然、旅行代理店やUAからメールが届きました。ワシントンのダレス空港からニューヨークのラガーディア空港に向かうUAの乗り継ぎ便がチャンセル(欠航)になったという内容です。詳細な理由は書かれていません。

 そこで再予約を依頼するメールを両者に返信し、フライトアテンダントのAさんにも「何か知っている情報があったら教えて」と伝えました。

 19時頃、UAから「翌24日18時41分ラガーディア空港着の代替便がある」というメールが来ました。さらに、ダレスに近付いている23時半頃、代理店から「ニューアーク・リバティー空港へのフライトがあるけどどうする?」というメールが来たので、そのフライトの再予約を依頼しました。リバティー行きの代替便は元のフライトと5分ほどしか時刻が違わなかったのはラッキーでした。

 代替便を機中で再手配できたのは、ビジネスクラスのテキストメッセージの送受信とウェブ閲覧の両方がWi-Fiが無料だったからです。当初のプレミアムエコノミーだったら、ウェブ閲覧が有料なので着陸するまでメールチェックせず、対応が遅れてニューヨークに行くのが大幅にずれ込んだ可能性が高いです。

 先方が空港までタクシーの手配もしてくれましたが、それも変更になります。やり取りはメールではなく、通話アプリWhatsAppでした。欧米ではLINEではなくこのアプリが主流で、私も使用していました。タクシー会社側には「再予約のスケジュールが決まったら連絡する」というメッセージをフライト中にしていたので、ビジネスクラスでなければ、やり取りができず、迷惑をかけたことでしょう。

 飛行機はダレスに着陸。税関に向かうシャトルバスの車内では、ANAの現地スタッフが私の名前を呼びながら見つけ、次に乗るUAの乗り換えカウンターまでの行き方を丁寧に教えてくれました。フライトアテンダントのAさんが情報共有をしてくれたからこそです。ANAの最後まで客に寄り添う姿勢を強く感じた次第です。

 入国手続き中に税関職員との会話で、ラガーディアで旅客機と消防車が事故を起こしたという話を初めて聞き、キャンセルとなった理由に納得します。その後、UAの乗り換えカウンターで事情を説明し、パスポートを渡すとニューアーク行きの搭乗券を渡してくれました。乗り換え時間は約1時間半でしたが、搭乗口に着いたときは搭乗開始約15分前というギリギリというか、ぴったりのタイミングでした。

 ニューアークに向かう飛行機はCRJ550というボンバルディア製のリージョナル旅客機です。UAの公式サイトによると、座席はファースト10席、エコノミープラス20席、エコノミー20席の計50席。今回はエコノミーに座りましたが、座席は幅43.2cm、ピッチ76.2cmです。

 所要時間が約1時間半と短いので、座席モニターはありません。ただ、UAはあのイーロン・マスクが経営するスターリンクと提携しWi-Fiを通じて機内エンターテインメントが楽しめます。

 また、UAのマイレージサービス「マイレージプラス」の会員であれば、Wi-Fiが無料です。筆者はこの会員なのでメールチェックと並行して機内エンタメをいろいろ物色していましたが、気が付いたらもう着陸態勢に入っていました(苦笑)。

 ニューアークに到着し、タクシーも無事にピックアップくれました。ニューヨーク市内のホテルに無事到着。部屋のテレビをつけると、ラガーディア空港の滑走路でエア・カナダ機が消防車と衝突したニュース映像を実際に見て、驚愕(きょうがく)しました。

帰りも深夜3時から長蛇の列に並ぶ

 帰りは、ニューヨーク(ラガーディア)からワシントン(ダレス)を経由して東京(羽田)に向かいますが、この時もいくつかのトラブルに見舞われました。

 まずニューヨーク到着翌日、ダレス~羽田のANA便が6時間遅延するというメールを受信。さらに出発24時間前のウェブチェックインは、ラガーディア~ダレスのUA便はできたものの、ダレス~羽田のANA便はeチケット発券ができず……仕方ないので、ダレスに着いてからANAのカウンターに行こうと考えました。

 アメリカ滞在中、イラク戦争と同じくらい大きなニュースとなっていたのが、保安検査を担う米運輸保安局(TSA)職員への給与未払い問題でした。TSAを管轄する国土安全保障省の予算措置が2月に失効し、職員に給料が支払われなくなり、欠勤や離職が続出。人材不足から、空港に長蛇の列ができたのです。ヒューストン空港では保安検査の待ち時間が4時間を超えたという報道もありました。

 筆者の乗るUA便はラガーディア発が早朝6時ですが、取材先の広報に意見を求めると早朝であっても3時間前に空港着が安全ということで、ホテル出発は深夜2時半のUberを予約し、空港に向かいました。

 ラガーディアには深夜3時頃に到着しましたが、空港内はすでに大勢の人です。その一方で、チェックインカウンターには誰も職員はおらず、保安検査場の入口を見ると閉鎖中です。ただ、そこから壁伝いに、ティズニーランドの人気アトラクションのような長い行列が伸びていました。慌てて並びます。ファーストやビジネス利用者には優先レーンがあったりしますが、その時の保安検査レーンは、TSAまたはTSA PreCheck(事前審査プログラム)という二つのレーンのみが機能していました。

 TSAに並んだ筆者ですが、列が動き出した当初、パスポートをチェックする保安検査員は1人だけで、手荷物検査場も1レーンのみ。時間を追うごとに対応する係員が増えていきましたが、保安検査場や税関を抜けるまでに最終的に1時間45分かかりました。

 日本だとイライラして職員にクレームをつける人も現れるかもしれませんが、陽気なアメリカ人は寛大で、そんな人は一人もいませんでした。また、国民性でしょう、彼らは待っている間、前後や隣の列の人と会話をし始めます。私も会話に参加しましたが「生活がかかっているのだから、誰もTSAの職員を責められない」と話していたのが印象的でした。

ラガーディア空港のラウンジ

 税関手続きが終わった後、UAのラウンジに向かいました。こちらもファーストのチケットにアップグレードされていたので「通路の反対側にあるエア・カナダのラウンジに行ってください」と言われました。行きのフライトを考えると皮肉なものです。

Large figure2 gallery28ラガーディア空港のエア・カナダのラウンジ(武田信晃撮影)

 早朝のため、人はほとんどいません。ラウンジ内は広々としていて、果物、チーズ類、ナッツ、オムレツ、ベーコン、いも・玉ねぎ・ピーマンを炒めもの、シリアルなど様々な飲食類が用意されていました。

 エア・カナダでのラウンジでも最後にちょっとした問題が発生しました。というのは、ラウンジ内の電光掲示板はエア・カナダの便しか表示されないのです。ラウンジから搭乗ゲートは直接見えましたが、ダレス行きの便は表示されていません。そう、ゲートが変更されたのです。最後は慌ただしくラウンジを出て、全便の時刻が出ている案内板を確認し、変更後のゲートに向かいました。

 ダレス行きのUA便は、エンブラエルE-175のバージョン2という機体でした。座席はファースト12席、エコノミープラス16席、エコノミー48席の計76席です。ファーストの座席は幅50cm、ピッチ93cmのため隣の客は足を組んでいました。また、ひじ掛けも幅があり、隣の客の肘とぶつかることはありません。

 モニターはありませんが、この機体もUAのマイレージ会員であれば機内Wi-Fiで映画などを楽しめます。個人的な感覚としては、飛行時間や機内サービスの感じから、羽田~新千歳のフライトのような感じでした。

ダレス空港のラウンジをはしご

 ダレスには朝7時半に到着しましたが、羽田行きが6時間20分遅延の18時35分出発ということで、約11時間もの待ち時間があります。従来ならワシントンD.C.の市街に行き、ホワイトハウスでも見ようかと考えましたが、TSAの保安検査場の光景が頭を過(よ)ぎりました。

 先ほどの早朝のラガーディアで2時間近くもかかったので、夕方のダレスだと3、4時間かかっても不思議ではありません。いろいろと思案した結果、街に出るのはリスクが高いと判断し、ダレス空港内のラウンジで半日過ごすことにしました。そんな時、ANAから、6時間以上遅延なので食事に使える25ドル分のバウチャーがメールに送られてきました。

 ただ、上述のようにeチケットや搭乗券がないので、このままではラウンジが使えません。再び空港内でブラウザーからウェブチェックインを試みるも再エラー。ANAのアプリをダウンロードして、もう1度トライするとチェックインに成功し、eチケットを発券できました。

 なぜエラーが発生したのか。ANAではその頃、ウェブ上のオンラインチェックインのシステムに不具合が発生していたそうで、私は後に「解消した」というメールを受け取って知りました。

 まず、ターキッシュ・エアラインズのラウンジに入りましたが、早朝にもかかわらず、座席の8、9割は埋まっていました。ただ、このラウンジは細い通路の先にカウンターバーとソファがある二つ目のエリアが現れます。私はそこで座席を確保し、仕事をしました。

 食事は、トルコ企業だけあって、クイマックというトルコ風チーズフォンデュ、シミットというトルコの国民食的なパン、ピラキという豆のシチュー、ピタなど、日本ではなかなか見ないメニューなので、貴重な機会でした。

 ANAのビジネスクラスの搭乗券は、ヴァージン・アトランティック航空のラウンジも使えます。そのため途中からヴァージンのラウンジに移動しました。二つ使えるのが分かっていたのため、半日の空港滞在を最終決断したというのもあります。

 ヴァージンはターキッシュより座席数は少ないものの、少し照明を落とした感じで落ち着いた雰囲気があります。料理はサンドイッチ、サラダ、果物、クッキーなどで、ターキッシュと比べると少なめ。ただし、スープ、ハンバーガー、チキンウィング、ピザ、アイスクリームなどの有料メニューはかなり充実していました。

 今後、二つのラウンジをはしごすることは、もうないと思うので、ある意味、貴重な体験ができました。

羽田行きに搭乗 「終わりよければすべて良し」

 羽田行きは、行きの羽田~ダレス便の時に対応してくれたフライトアテンダントのAさんらが乗務しており、ラガーディア空港の事故の話になりました。

 機体はB787-9。座席数はビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席の計215席です。筆者の乗ったビジネスクラスはスタッガードタイプでした。個室とまではいきませんが、かなりプライバシー空間が確保されるタイプです。

 座席はフルフラットで、18インチのタッチパネル式ワイドスクリーン、大型のテーブルを装備。サイドテーブルも大きく、そこにはライト、ヘッドホン掛け、コンセント、USBポート、リモコン、リクライニング用調整ボタンがあります。座席に枕、アメニティポーチ、マットレス、毛布、ヘッドホンが置いてあるのは、ワシントン行きと同じです。

 アミューズは「帆立とポテトのレモンドレッシング」と「オリーブとサラミのピンチョス」です。食事は、行き同様に和食か洋食かを選びますが、行きは和食だったので、帰りは洋食を選択。アペタイザー、メインディッシュ(牛フィレ肉のステーキ 柚バター 赤ワインソースと大鮃のロースト シトラス風味の白ワインソース)、ブレッド(3品)、ティラミス、3種類のチーズデザートが運ばれてきます。

 なお、飲み物と1回目の食事の後の軽食メニューは、行きの便と基本的に同じです。筆者はコーンスープとおにぎりセットを頼みました。

 2回目の食事もメインディッシュ(チキンストロガノフ)、ポルチーニリゾット、2種のブレッド、フルーツという洋食を選びました。

 フライトの最後にアイスクリームを注文しましたが、皿には「出張おつかれ様でした」とチョコレートで書かれたメッセージ付きのをフライトアテンダントのBさんが持って来てくれました。Aさんが期待をかけている勤務開始2か月目のアテンダントで、メッセージも初めて書いたそうです。

 今回のニューヨーク往復は、ラガーディアでの事故、代替航空券、TSA、オンラインチェックインなど波乱含みでした。ただ、最後の最後にメッセージ付きのアイスクリームを運んでくれたのは、うれしいもの。終わりよければすべて良し。トラブルシューティングの経験値も増えたフライトでした。

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