空母の甲板じつは「1枚板」じゃなかった!? 巨大艦が波で折れないための“継ぎ目”の秘密とは
- 乗りものニュース |

「1枚板」じゃ波で折れる!? 昔の空母が甲板を分割した深いワケ
空母の飛行甲板は、広大な「1枚板」と思われがちです。しかし、かつての空母は飛行甲板の前から後ろまでいくつもの区画に分割し、それぞれの間を「エキスパンション・ジョイント」という伸縮継手で接合して「1枚の飛行甲板」としていました。なぜこのような造りにする必要があったのでしょうか。
旧日本海軍の空母「赤城」(画像:アメリカ海軍)。
艦船は、波のうねりを乗り越えて進みます。しかしこのうねりが船体を持ち上げ、たわませてしまいます。通常、船体甲板は鉄や合金などで構成された強度の高い甲板を備えており、最初からこの「たわみ」を考慮して設計されています。
しかし初期の空母、特に他の軍艦や商船から改造されたものは、艦の重心が高くなる、いわゆるトップヘビーになるのを防ぐため、下方の格納庫甲板を強度甲板とし、その上に「平らな屋根」のような要領で飛行甲板を載せていました。
極端な例を挙げましょう。もし巨大怪獣が現れて、このような構造の空母の飛行甲板をバリバリと引き剥がしてしまったとします。こうなると格納庫の中が上から丸見えになってしまいますが、そうなってもベースとなる格納庫甲板が強度甲板であるため、他が壊れていなければ、その空母は飛行甲板がないので艦上機の離着艦こそできなくなるものの、強度的には「船」として問題なく航行が可能なのです。
ところが、このような構造の空母が波のうねりを乗り越える際、土台である格納庫甲板は「たわみ」に耐えられますが、その上にただ載せられただけの飛行甲板は、取り付け位置が高い分だけより大きな「たわみ」を受けるので、破断する恐れが生じます。
イギリスが常識を変えた! 現代の空母から「継ぎ目」が消えた歴史
そこで考えられたのが、広大な飛行甲板を艦首から艦尾にかけて数区画に分割し、前後の飛行甲板の繋ぎ目の間に「エキスパンション・ジョイント(伸縮継手)」を組み込んで繋ぐという手法でした。
中国海軍の最新空母「福建」(画像:中国人民解放軍海軍)
このエキスパンション・ジョイントは、飛行甲板にかかる「たわみ」だけでなく、前後方向の「延ばし」や「縮み」にもある程度、対応可能でした。この工夫のおかげで、格納庫甲板を強度甲板とする空母の飛行甲板は、うねりによる破断を免れることができたのです。
このような工夫は第2次世界大戦中の日本やアメリカの空母で用いられましたが、イギリスでは1938年竣工の「アークロイヤル」以降、飛行甲板を強度甲板とし、飛行甲板自体で「たわみ」に対応できる設計にしたため、前述したような継ぎ手のある空母は早い段階で姿を消しています。
なお、アメリカも戦後はイギリスに倣って飛行甲板を強度甲板にするようにしたので、大戦後の空母から“継手”は消滅しました。フランスやロシア、中国などもアメリカ空母を参考に設計するようになったため、現代の空母でエキスパンション・ジョイントを用いている艦は存在しません。
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