ストレス、食べ物が原因で「頭痛」…体温めると症状悪化も 専門医に聞く“正しい対処法”
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現代人の多くが頭痛に悩まされているといわれています。ストレスを感じているときに頭痛が出る人が多いようです。SNS上では「ストレスで頭痛い」「頭痛がひどい」などの声が上がっています。そもそも、頭痛にはどのようなタイプがあるのでしょうか。頭痛の主な原因や頭痛を悪化させる行為などについて、「SOグレイスクリニック」(東京都品川区)院長で脳神経外科専門医、医学博士の近藤惣一郎さんに聞きました。
ワインが原因で頭痛を引き起こすケースも
Q.日常生活で頭痛に悩まされることがあります。頭痛の種類について、教えてください。
近藤さん「脳卒中や脳腫瘍といった、生命に関わる病気や明らかな脳の異常がないにもかかわらず起こる頭痛は『機能性頭痛』(または一次性頭痛)と呼ばれます。代表的な機能性頭痛には、次の3つの種類があります」
(1)緊張型頭痛
機能性頭痛の中で最も頻度が高い頭痛です。頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。鉢巻きで締め付けられているような、重苦しい感じがします。痛みの程度は比較的軽いことが多く、日常生活に支障がない場合もありますが、重くなると吐き気を伴うことがあります。体を動かしても痛みは悪化しにくいです。
【原因】
・身体的ストレス
デスクワークやスマホの長時間使用による首や肩の筋肉の緊張、猫背などの悪い姿勢が原因で起こります。
・精神的ストレス
精神的な緊張やストレス、不安などが原因で筋肉がこわばり、血行が悪くなることで起こります。
(2)片頭痛
ズキズキと脈打つような強い痛みが、こめかみや目の奥に発作的に起きるのが特徴です。頭の片側だけが痛むことが多いですが、両側に痛むこともあります。痛みの発作は、数時間から数日間続きます。
光や音、においに敏感になり、吐き気や嘔吐(おうと)を伴うことがあります。また、体を動かすと痛みが悪化するため、静かな暗い場所で横になっていたいと感じることが多いです。頭痛の前に、視界がチカチカする「閃輝暗点(せんきあんてん)」といった前兆を伴うこともあります。
【原因】
明確な原因は不明ですが、ストレスや疲労、睡眠不足のほか、チーズやチョコレート、赤ワインといった特定の食べ物、女性ホルモンの変動などが引き金になると考えられています。脳の血管が何らかの原因で拡張し、その周囲にある三叉(さんさ)神経が圧迫されることで痛みが生じると考えられています。
(3)群発頭痛
最も痛みが激しいとされる頭痛です。片方の目の奥をえぐられるような、耐えがたい激痛が特徴です。痛みは数週間から数カ月の一定の期間に集中して起こり、毎日同じ時間帯に発作が起こることが多いです。夜間、特に睡眠中に発作が起こりやすい傾向にあります。
激痛とともに、痛む側の目に充血や涙、鼻水、まぶたのむくみなどの自律神経症状を伴います。片頭痛とは異なり、じっとしていられないほどの痛みに襲われ、落ち着きなく動き回ってしまうこともあります。
【原因】
「視床下部」という脳の部位が関与していると考えられており、体内時計の機能異常が発作の発生に関係しているといわれています。アルコールの摂取や喫煙が発作の引き金になることが知られています。
Q.頭痛のときに行うとかえって症状が悪化する行為はありますか。
近藤さん「これは、緊張性頭痛と片頭痛や群発頭痛といった血管性頭痛を分けて考える必要があります。自分がどちらのタイプの頭痛に該当するのかが分かった上で対処すべきです。緊張型頭痛と血管性頭痛(主に片頭痛)とでは痛みの原因が異なるため、症状を悪化させる行為もそれぞれ違います。対処法は次の通りです」
【緊張型頭痛のときに行ってはいけないこと】
緊張型頭痛は、主に筋肉の緊張や血行不良が原因です。そのため、首や肩の筋肉をさらに緊張させるような行為は避けるべきです。
・長時間同じ姿勢でいること
特に、スマホやパソコンを長時間使用する際は、首や肩に負担がかかり、筋肉が凝り固まります。小まめに休憩を取り、ストレッチをしましょう。
・重い荷物を持ち続けること
ショルダーバッグなどを長時間同じ肩に掛けていると、首や肩の筋肉に余計な負荷がかかります。荷物は軽くするか、バランスよく持ちましょう。
・体を冷やすこと
筋肉の血行を悪化させるため、特に首や肩を冷やさないように注意が必要です。冷房の風が直接当たる場所を避けたり、首にタオルを巻いたりするなどの対策が有効です。
【血管性頭痛(片頭痛)のときに行ってはいけないこと】
片頭痛は、血管の拡張が原因で起こります。そのため、血管をさらに拡張させたり、神経を刺激したりするような行為は避けるべきです。
・風呂で体を温めること
血行が良くなると、血管がさらに拡張し、痛みが強くなる可能性があります。湯船につかるのは避け、シャワーで済ませましょう。
・マッサージや運動
体を動かしたり、頭皮や首をマッサージしたりすると血行が促進され、痛みを悪化させることがあります。
・アルコールの摂取
アルコールは血管を拡張させる作用があります。特に赤ワインなどは片頭痛を誘発することが知られています。
・強い光や大きな音、強いにおいのある場所に行くこと
片頭痛の発作中は、神経が過敏になっています。光や音、においが刺激となり、痛みがさらに強くなることがあります。静かで暗い場所で安静にするのが最善です。
オトナンサー編集部
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