子どもの「2型糖尿病」が急増中…はっきりした前兆はない? 親が気付くべき“わずかな異変”を専門医が解説
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子どもの2型糖尿病、前兆はあるの?
主に10〜14歳の思春期に、肥満をきっかけに急増している子どもの2型糖尿病。不健康な食生活や運動不足による生活習慣の乱れが原因と言われていますが、本人も親も気付かないうちに病状が進行しているケースが少なくありません。そもそも、子どもの2型糖尿病に前兆や自覚できる初期症状はあるのでしょうか。見逃してはいけないサインや普段からできる対策などについて、糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
学校での尿検査で初めて分かるケースも
Q.「2型糖尿病」とはどんな病気ですか。「1型糖尿病」との違いも含めて、教えてください。
市原さん「糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる病気です。代表的な糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。2型糖尿病は遺伝的因子と生活習慣が原因で引き起こされます。肥満や脂肪肝によりインスリンの効き目が悪くなること(インスリン抵抗性)や、インスリンの分泌が弱くなることで発症します。主に口の渇きや水の多飲、多尿、倦怠(けんたい)感などの症状が出るのが特徴です。1型糖尿病は自己免疫疾患であり、膵臓(すいぞう)からのインスリンの分泌がなくなるため、生涯インスリンの注射をしなければなりません」
Q.子どもの2型糖尿病に前兆はありますか。自覚できる初期症状については、いかがでしょうか。
市原さん「前兆は残念ながらありません。1〜2カ月前の血糖値の平均を表す指標に『HbA1c』という血液検査の項目があります。正常のHbA1cは6%未満ですが、8%を超えるような高血糖の状態にならないと自覚症状が現れにくいのが特徴です。つまり、軽度の糖尿病では、先述の口の渇きや水の多飲、多尿などの症状が出ないケースがあります。
学校での尿検査で初めて分かるケースもありますが、子どもの場合は大人と違い、病院や健康診断で血液検査が行われるケースがほとんどありません。そのため、症状が出た時には糖尿病がすでに進んだ状態で発見されることになります。また、症状の出やすさは大人も子どもも変わりません」
Q.子どもの2型糖尿病にいち早く気付くためのポイントはありますか。気付いた段階でどのように対処したらよいのでしょうか。
市原さん「まず、子どもの2型糖尿病の原因は肥満がほとんどです。肥満傾向があれば適正体重になるように食事や間食、運動を見直しましょう。早く気付くためには『水分をよく取るようになった』『トイレの回数が増えた』『おねしょをするようになった』『眠そうにすることが増えた』『食べているのに急に痩せてきた』といった症状が出ていないか注意することです。前兆がないからこそ、こうした症状に気付いた場合は早めに小児科を受診してください」
Q.子どもの2型糖尿病を予防する方法について、教えてください。
市原さん「肥満にさせないことが一番大切です。少し太っているのであれば『ジュースや菓子を食べ過ぎてはいないか』『食事の量は適切か』『体を動かす習慣があるか』など、子どもの生活習慣を見直すことが大切です」
オトナンサー編集部
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