どうせ読むならポイント貯めない?

歯周病治療が心疾患を防ぐ?歯科から始める全身の健康管理

474 YOU
  • Hanone(ハノネ)~毎日キレイ 歯の本音メディア~
  • |

歯ぐきの出血が心疾患を招く仕組みとは

歯周病は、歯ぐきや歯を支える歯槽骨に細菌が感染して起こる感染症です。歯周病は静かに進行し、初期段階では痛みや違和感が生じるケースは少ないため、気付かないうちに進行することが多くなっています。
歯周病が進行すると歯ぐきに炎症が広がり、出血しやすい状態になります。この「出血」が、心疾患とのつながりを生む入り口になります。
井原先生は、歯周病による出血と心疾患の関係について次のように説明してくださいました。

「歯周炎になると歯ぐきが炎症を起こして、出血します。歯ぐきの毛細血管から歯周病の細菌が血管を伝わって全身に広がると、血管の中に定着してプラークと呼ばれる汚れを作り出すんです。
血管内にプラークが付着すると、動脈硬化が進み、血液の通り道は狭くなります。さらに、剥がれ落ちたプラークが血管に詰まると、心臓に血液が供給されなくなり、狭心症や心筋梗塞を招くのです。」

歯周病に感染している人と健康な人を比較したデータでは、心筋梗塞・狭心症の罹患率に明確な差が見られることも報告されています。

歯周病のコントロールによって心疾患は予防できる?

歯周病の原因菌によってプラークが生成され、プラークが血管を塞いでしまうのであれば、歯周病を治療することで、心疾患を予防できるのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、井原先生の回答は慎重です。

「現時点では、歯周病を治せば高血圧が治るというエビデンスは発表されていません。そのため、歯周病の治療で確実に心疾患を予防できるとは言い切ることは難しいのが現状です。
しかし、歯周病の治療をし、歯周病の原因菌の数を減らすことで心筋梗塞や狭心症のリスクが下がるケースはあると考えられます。」

現在は、狭心症と心筋梗塞との関連性にはまだ十分なデータがそろっていない状況にあります。今後、ビッグデータの解析が進むと、今までは分からなかった新たな関連性も見つかるのではと、井原先生は期待されているとのことです。

患者さんに「血液検査」を依頼―口だけでなく、患者さん全体を診る診療

井原 雄一郎先生1

井原歯科クリニックでは、持病がある患者さんには血液検査のデータの提供を依頼しているとのこと。しかし、歯科医院を訪れる患者さんが全員、自分の病気について申告するわけではありません。患者さんの中には病気に気が付いていない人も少なくないのです。

「全身の疾患について、患者さんが自覚していれば、血液データの提出をお願いできますが、病気に気付いていない人もいます。歯周病が進んでいる方など、不安がある患者さんには血液検査をお願いしています。」

井原歯科クリニックでは、糖尿病に関連する数値はもちろん、腎機能や肝機能の数値も含めて確認をしていると言います。歯科医院において患者さんに血液検査を依頼するというケースは、非常に珍しい取り組みです。しかし、井原先生は次のように言います。

「お医者さんに行くときは、診察だけでなく、必要に応じて血液検査もすることが多いでしょう。歯科治療も医療行為の一つです。患者さんに医療行為を提供するのであれば、しっかりと患者さんの健康状態を把握しておきたいというのが私の考えです。」

歯周病とさまざまな全身疾患との関係が指摘されるようになっており、歯周病が重度まで進行している患者さんの場合は、特に全身の健康状態を確認する必要があると感じているそうです。

「歯周病と糖尿病は、互いが悪い影響を与える関係にあります。そのため、歯周病の治療だけを行っていても、糖尿病の治療を並行して進めなければ、治療を進めてもなかなか効果を得られないケースもあるんです。
当院では、お口の病気だけを診るのではなく、患者さんの健康に焦点を当てて、患者さん全体を診療することを心掛けています。」

井原先生の依頼によって血液検査を受け、糖尿病の疑いが見つかった患者さんもいるとのこと。そのようなケースでは、糖尿病内科への紹介状を作成し、歯周病治療と並行して糖尿病のコントロールや食生活指導を受けてもらっているそうです。

モニタリングと低侵襲治療の実施-心疾患を抱える患者さんの安全を第一に

井原歯科クリニックには、心疾患を持つ患者さんも治療に訪れています。心疾患を抱える患者さんに対して歯科処置を行う際には、細心の注意が必要だと井原先生は言います。

「施術中は、血圧が高くなると血管が収縮して、脳内出血などを起こすリスクがあります。そのため、治療中は血圧測定が欠かせません。また、血圧の上昇リスクを抑えるために、できるだけ心身にストレスがかからないような低侵襲の治療を心掛けています。
特に、歯周病の基本治療に必要なスケーリングやルートプレーニングといった歯石を除去する治療、抜歯などの外科処置が必要な場合は、直近半年程度の心筋梗塞発作の有無を確認したうえで治療を行っています。」

歯科治療に苦手意識を持つ人は少なくありません。治療時の緊張は血圧の上昇を招きやすいため、確実にモニタリングを実施し、リラックスして治療を受けられる環境を整備することは、心疾患がある患者さんに大きな安心感を与えるでしょう。
井原先生の誠実さと患者さんの健康を守りたいという強い意志を感じます。

医科歯科連携の推進の鍵は教育?

井原 雄一郎先生2

歯周病は、全身の健康とのかかわりが指摘されています。糖尿病と歯周病の治療については、少しずつ医科と歯科の連携が進められているというものの、心疾患の治療においては医科歯科連携の体制は十分に整備されているとは言えない状況です。
医科歯科連携がよりスムーズに行われるようになれば、患者さんも疾患を管理しやすくなり、大きなメリットを得られます。なぜ日本において医科歯科連携がなかなか進まないのか。その理由は教育の問題にあるのではないかと、井原先生は指摘します。

「医学部と歯学部は完全に分かれています。そのため、大学のときに互いの領域について学ぶことはほとんどありません。医科の先生は歯科のことを知らず、反対に歯科の先生は医科のことを知らない、という状況が続いているのです。
歯科でも医科の研修を取り入れたり、医科でも歯科の研修を取り入れれば、互いの領域について理解が深まり、自然と医科歯科連携の重要性に気が付くのではないでしょうか。」

ただし、医科歯科連携が当たり前になっている事例もあります。それは、骨粗鬆症の治療です。治療薬であるビスホスホネート製剤を服用していると、抜歯時の顎骨壊死のリスクを高まります。そのため、治療開始前に歯科での検査と治療が推奨されているのです。
今後エビデンスが積み重なれば、心疾患の治療においても医科歯科連携が進む可能性があるでしょう。

健康を守るために―歯科受診は一刻も早く

歯周病を治療する過程で、患者さんの口腔ケアの意識が高まり、食生活や全身の健康についても考えを改めるきっかけとなった好循環の事例を多く見てきたと井原先生は言います。

「全身の疾患があってもなくても、歯医者には一刻も早く行ってほしいです。」

歯科医院は、お口だけでなく、体の健康を守るために通う場所に変わりつつあります。定期的に歯科検診を受けていない方は、井原先生の言葉を信じ、歯科医院とのかかわり方を見直してみませんか?
井原先生は、妊娠中の歯周病のリスクについても警鐘を鳴らしています。赤ちゃんを守るための歯科検診の重要性については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご一読ください。


▼取材協力

井原 雄一郎(いはら ゆういちろう)先生 プロフィール
井原歯科クリニック 院長

「父から受け継いだ“患者さん第一主義”を診療の原点とし、一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添った歯科医療を大切にしています。5年後、10年後を見据えた診断と治療を行い、患者さんと長く信頼関係を築いていける歯科医院を目指しています」

東京歯科大学卒業後、慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室に入局。独立行政法人霞ヶ浦医療センター勤務、慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室助教を経て、2017年に井原歯科クリニックを開業。大学病院や複数の医療機関で研鑽を積み、歯周病治療、インプラント治療をはじめとする総合的な歯科医療に取り組んでいる。

日本歯周病学会専門医・指導医、日本臨床歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専門医。歯を可能な限り保存することを理念に掲げ、歯周病専門医として重度歯周病や再生治療にも対応。歯科医師と歯科衛生士によるチーム医療を重視し、科学的根拠に基づいた質の高い医療の提供に努めている。

井原歯科クリニックの外観

井原歯科クリニック
医院住所:東京都目黒区自由が丘1丁目3-16 キミジマプラザビル1F
電話番号:03-5726-9224
医院HP:https://www.ihara-dc.net/
歯科タウン医院ページ:https://www.shika-town.com/h00071602

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!