ドラマでお馴染み 離陸時のパイロット謎ワード 「V1」「VR」「V2」どんな意味なのか
- 乗りものニュース |

旅客機のコックピットで交わされる会話は専門用語が飛び交っていますが、なかでもドラマなどでよく聞くワードのひとつが離陸時の「V1」、「VR」や「ローテーション」、「V2」でしょう。どのような意味なのでしょうか。
「V1」を超えると「後戻りはできない」
旅客機のコックピットで交わされるパイロットの言葉は「専門用語」が多く、一般人が聞くと「ナゾの言葉」が飛び交っているのが特徴のひとつです。
特にテレビのドラマやドキュメンタリーなどのワンシーンでよく聞く言葉が、離陸時の「V1」、「ローテーション」もしくは「VR」、「V2」というもの。「ローテーション」「VR」の言葉をもって、パイロット役が操縦桿を引くシーンが多いことから、なんとなく「機首を上げるかどうか」の速度だと察することができるものの、実際のところどういった意味があるのでしょうか。
航空科学博物館にあるボーイング737MAXのシミュレーター(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。
成田空港の傍らに位置する航空科学博物館によると、これらは滑走路を走る飛行機のスピードを指すものといいます。
「V1」は「離陸決心速度」というもので、「V1」より速い場合は何らかのトラブルが生じていても滑走路内で停止できない可能性があるため、離陸を継続しなければならないとなっています。ちなみに、この際にパイロットは推力をコントロールするスラストレバーから手を放すそうです。
「ローテーション」もしくは「VR」は、機首引き上げ速度を指します。この速度に達すると、パイロットは機首を引き上げることができるようになります。これ以下の場合、機体が浮き上がらないとのことです。
「V2」は、離陸した飛行機が安全に上昇を継続できるスピードとしています。
実際の速度はどのくらい? 多様すぎる速度の決定要因
「V1」「VR」「V2」、これらのスピードはどれくらいなのでしょうか。
JAL(日本航空)によると「ハイテクジャンボ」ことボーイング747-400型機の場合の一例として、V1は153kt(283km/h)、VRは169kt(約313km/h)、V2は181kt(約335km/h)となるそうです。
航空科学博物館にボーイング747-400型機の模型(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。
なお、これらのスピードは機体のタイプや空港、飛行機の状態などにより変わります。離陸操作の安全確保、離陸後の上昇性能など、フラップ(高揚力装置)の展開角などのほか、気温なども関係します。
またANA(全日空)のパイロットによると、気温は滑走路の長さや状態、風速や気圧などの条件によって離陸が可能な機体重量を示す離陸性能、および上昇性能に重要な影響を及ぼすとのこと。気温が高くなると離陸性能が低下する傾向にあるほか、空気が薄くなることからエンジンの性能も落ち、上昇性能も下がるとのことです。
このため日本の場合、冬と比べて夏の方が「V1」「VR」「V2」の速度が高くなる傾向があるようです。
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