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育休経験が仕事の説得力を増した! 初めての裁縫にも挑んだパパの育休生活は?

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  • マイナビウーマン
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育児休業を経験し、子育てに奮闘している当人の声を聞いていくインタビュー連載・「男性育休取ったらどうなった?」。今回は今年の4月に1カ月の育休を取得したパパとパートナーのママにお話を詳しく聞きました!

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1カ月の育休を取得した竹之内ファミリー

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今回のパパ
竹之内 賢輔さん/43歳/株式会社フォーバル BRMC事業本部勤務  管理職・営業職

●ご家族
妻:真由子さん/35歳/株式会社プロセス・マネジメント(フォーバルグループ)勤務・育休中
長女:純葉ちゃん(3歳)
次女:小乃花ちゃん(0歳)
 
※ご家族の名前は仮名です。

●竹之内家のパパ育休
2024年12月に第二子となる次女が誕生。長女が保育園から幼稚園に転園するタイミングに合わせ、4月8日から育休をおよそ1カ月取得した。復帰後はリモート勤務をしながら、家庭と仕事を両立。グループ企業に勤める妻の真由子さんは育休中。

竹之内ファミリーのある平日(現在)のスケジュール

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■長女が転園する4月にタイミングを合わせ、育休を1カ月取得

――賢輔さんは最近、育休を取得されたそうですね。

賢輔さん はい。今年の4月におよそ1ヶ月の育休を取得しました。

――第二子が誕生してすぐのタイミングではないですよね?

賢輔さん 次女が生まれたのは昨年12月です。4月に取得することになったのは、長女が幼稚園に入園することとなり、新しい環境で生活のリズムが変わるので、家族みんなでこの変化を乗り越え、協力体制を築く必要があったんです。

――育休取得に際しては、真由子さんの希望もありましたか?

真由子さん  はい。もともと私から4月に育休の取得をして欲しいと伝えていました。長女は3月まで小規模保育園に通っていたのですが、そこで預かってもらえるのは2歳まで。当初から転園を予定して動いていたものの、残念ながら希望を出した認可保育園は全部落選し、4月から幼稚園に行くことに。環境がガラリと変わるので、娘も気持ちの波が起きるだろうし、スムーズに登園できるか心配でした。

 また、母親である私も、環境の変化が得意じゃないほう。今まで保育園で夕方まで預けていたのが、14時に帰ってくるようになり、お弁当作りも始まります。だからこそ、できれば1カ月ぐらいは、夫に一緒に対応してほしいなと思いました。それでなくともただでさえ、次女を産んで骨盤はガタガタ。睡眠不足で頭痛がするし、メンタルにも無理がきていた状況だったので……。

――真由子さんから男性育休を取得してほしいと伝えられたとき、どう思われましたか?

賢輔さん 妻には本当に申し訳ないのですが、正直に言うと、とても焦りました(苦笑)。4月と言えば、新年度のスタート。自分の部署も、どのような体制になるのかもわからなかったですし、社内のメンバーに迷惑がかかるだろうと思ってしまいました。

 ただ、私に相談してきた妻の様子が明らかにいつもと違ったんです。切羽詰まった表情を見て、これはなんとかしないと! と思い、スイッチが入りました。

――ご夫婦の間ではいつ頃からお話をされていたんですか?

賢輔さん 今年の1月かな?

真由子さん いやいや! 妊娠中から「取得してほしい」と伝えていたよ!

賢輔さん ううう……ごめんなさい。そのときは妻の希望を勝手に受け流していたんですね。決断するのが遅くなって、妻にも会社にもご迷惑をおかけしました……。

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今回、夫婦でインタビューを受けてくれた竹之内ご夫妻。夫の賢輔さんは、社内でも有名な愛妻家なのだそう。

■取引先のママ社員から「絶対取得した方がいい!」と後押し!

――育休の取得について周囲からはどのような反応が返ってきましたか?

賢輔さん 最初に相談したときは、上司は「えっ……」と言葉に詰まって。一瞬、時間が停止していましたね。これは私がスケジュールの余裕を持って伝えなかったからです。そのあとは、上司にも社内の引継ぎなど親身に相談に乗っていただくことができました。

 上司に相談する前に人事にも確認を入れたのですが、そこで社内に男性育休を取得している人がたくさんいると知りました。私の所属先はたまたまベテランの集まる部署で、今は小さなお子さんのいるようなメンバーがおらず、私が初の取得者となりましたが、会社としては男性育休の取得に力を入れていて、2024年度の男性育休の取得率は100%でした。

 また、私は弊社の行う中小企業のコンサルティングをする仲間、パートナー企業を増やしていく営業の仕事をしているので、取得前はもう一つ大きな心配要素として、お取引先様・お客様先に迷惑がかかることをとても気にしていました。しかし、意外なほど皆さんのリアクションが温かくて、心がとても軽くなりましたね。「時代だね~」という反応が多かったですが、とくにお子さんのいるママ経験者のお取引先様からは、「育休は絶対取得したほうが良いですよ! 素晴らしいですね! うちの旦那にも言ってやりたい!!」と背中を押してくれて、本当に勇気づけられました。

■娘の幼稚園グッズ準備で、初めての裁縫に四苦八苦!

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「育休中は毎日のように近所の公園でピクニック! ときに私がお弁当を作ることも。得意の焼きそばなどを作ってお弁当箱に詰めていました」(賢輔さん)

――育休中、うれしかったことはどんなことですか?

賢輔さん 幼稚園の入園式に行けたこと、育休中は毎日送り迎えを家族全員でできたこと、そして毎日公園でピクニックできたことですね。

――毎日のピクニック、素敵ですね!

賢輔さん 幼稚園に入ってしばらくは午前保育のみでしたし、4月で季節もよくて。また、同じタイミングで引っ越しをしたんですが、引っ越し先の近くにピクニックに適した大きな公園があったんです。

――逆に大変だったことはどんなことですか?

賢輔さん 最も大変だったのは、幼稚園で使うグッズに名札を縫い付ける作業ですね。掃除や洗濯、洗い物は好きですし、料理も日頃から作っていますが、裁縫は人生初の経験。針と糸を握る手もおっかなびっくり。娘のためにと悪戦苦闘しました。

――裁縫は真由子さんからお願いされたのでしょうか?

真由子さん はい。入園準備は私が主導してやっていたんですが、幼稚園の入園式の2〜3日前にクラスカラーに沿った名札が配られて、それをいろいろなものに縫い付けないといけなかったんです。「全部入園式に間に合わせるように」とのことで、そうなると私だけで終わらせるのは到底無理。なので、夫に「やってね!」と。

賢輔さん もちろん、(敬礼のポーズをして)「はいっ!」です。何度やってもうまくいかず、ダメ出しをされながら頑張りました。確かお昼を食べ終わった13時ごろから始めたのですが、気づいたらとっぷり日が暮れていましたね。

 育休を取得して良かったことの一つに、妻の1日がどれだけ忙しいかが、身をもって分かったことがあります。あっという間に幼稚園のお迎えに行く時間、あっという間に夕方、といった時間の体感速度感が半端なかったです。

真由子さん 夫が育休を取得したことで、長女の幼稚園への行き渋りにも余裕を持って対応できました。転園した当初は本当に大変で、制服を嫌がって着てくれず、先生に謝りながら、肌着で登園したことも……! でも、それから3カ月たった今は幼稚園が大好きな子になっています。

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「幼稚園の入園準備で裁縫に挑戦。手縫いでチクチク名札をつけました。あまりにもうまくできないので、心が折れそうに……!」(賢輔さん)

■アニメを見すぎて、妻の逆鱗に触れる!

――育休中に夫婦喧嘩はありましたか?

賢輔さん 喧嘩はほぼしない夫婦ですが、育休中にガンダムのアニメを観過ぎて怒られました。あれは育休中最大のピンチでしたね。サブスクの動画配信サービスで検索すると、ガンダムのアニメがたくさん出てくるんですよ。案の定、ハマってしまって……!

真由子さん 「ガンダム観るために、育休を取ったわけじゃないよね?」と。

賢輔さん 「はい!その通りです!」(再び敬礼!)

真由子さん それまでも何度かガンダムの視聴中に、「これやって」「あれやって」と指示をしていたんです。自分で「あ、今、観てちゃダメだな」と気づいて欲しくて。だけど、全然気づく様子がなかったので……。

賢輔さん 妻に指摘されてからは、きっぱりやめて封印しました! 

――良かった!(笑) ほかにも「やらかし」はありましたか?

賢輔さん 次女に夜間のミルクを飲ませると約束していたのに、夜泣きに私が気付かずに妻が対応した日がありました。その翌朝は妻の声のトーンがワントーン低くて……。怖くて冷や汗が止まらなかったですね……。

――(笑)。朝起きたときに、約束を破ってしまったことに気づかれたのですか?

賢輔さん いや。それがタチの悪いことに忘れているんですよ。たくさん寝てすっきりしちゃってるんです。気分よく「おはよー!」って妻に声をかけたら、返事が返ってこず。指摘されてようやく気づくという……。でも次の夜からは起きたよね?

真由子さん 起きてたけど、その夜は私が起こしたの! 

賢輔さん ……。そのさらに次の夜からは、自分で起きました!

――三度目の正直!(笑)。今から取得される読者の方にはとても参考になる失敗談ですね。

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「次女のお世話のお手伝いをしてくれた長女。とても真剣!」(真由子さん)

■育休の経験がプレゼンに説得力を持たせてくれた

――仕事面でも、育休を取得して良かったことはありましたか?

賢輔さん 正直なところ、育休を取得する前はバタバタで「家族のために取るもの」という思いしかなかったんです。ところが、いざ育休を経験してみると、想像以上に仕事面で大きな収穫がありました。

 私の勤務先では、中小企業を対象にESG経営(環境・社会・ガバナンスの3要素を軸とした、持続可能な経営スタイル)の推進支援を行っています。今回、自ら育休を取り、その価値を実感したことで、社外に向けたプレゼンにリアリティと説得力が増したと感じています。

 実際、取引先との打ち合わせでは人的資本の話題が頻繁に出ますし、離職率が高いことに悩んでいる企業もあります。そういうとき、私は自らの育休経験を積極的に共有するんです。なぜなら、私自身がこの経験を通して「この会社は本当に社員を大事にしてくれている」と実感し、会社への信頼や貢献意欲がさらに深まったから。これまで男性育休の取得実績がなかった企業が、私との対話をきっかけに、育休取得推進へと舵を切るなど、変化が生まれています。

――それは素晴らしいですね!

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「育休中の夫と娘たち。いつでも親が二人揃っていて、長女も嬉しそうでした」(真由子さん)

■週に3日は在宅勤務。出張も極力日帰りで

――現在はどのように育児と両立していますか?

賢輔さん  週3日は在宅ワークにしています。通勤時間がなくなり、家族と一緒に過ごす時間が増えて本当に良かったです。泣いている0歳児を抱っこ紐で抱っこした状態でリモート会議に参加することも。最初は心配していましたが、むしろ和やかに会議が進んで良かった、ということもありました。

 出張も極力、日帰りで終らせます。富山も秋田も久留米(福岡)も全部泊まりなしです。始発終電でも家に帰ります。少しでも家族との時間を長くしたいという気持ちと、やすらかな子どもの寝顔をみて心のパワーを回復したいという思いからそうしています。

――素敵なお父さんですね! 会社の飲み会などはどうされていますか?

賢輔さん  もともとは飲み会が大好きなタイプでしたが、妻のつわりがひどく、さらに新型コロナのこともあったので、一人目の妊娠中からほとんど行かなくなりましたね。当時も今も「竹之内は家族を大事にしている。家族優先だ!」というブランディングを社内で広めています(笑)。

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「“家事や育児でなにか出来てないとき、片付いてないときはパートナーが疲れているときなので、元気な方がやる!”が竹之内家のルールです」(賢輔さん)

■子どもが生まれてからは個人プレーがチームプレーに

――子どもができて仕事のスタイルや飲み会の参加率が変わったとのことですが、夫婦関係は子どもが生まれて変わりましたか?

賢輔さん  変わりましたね。子どもが生まれる前は、わりとお互いのんびり屋の夫婦で、家事も特にルールがなく気が付いた方がやるという感じでした。いまは協力プレイでお互いに得意な家事をやるように。妻からの“指示だし”の数はぐっと増えましたね(笑)。

真由子さん  私も同じ変化を感じていて、個人競技からチーム競技のメンバーに変わったような気がしています。個人プレーだと相手のことは気にならないんですが、チームプレーだと気になりますよね。なので、以前より今のほうが夫の雑なところによくイライラしていますが……(笑)、反対に夫の明るいところに助けられる場面もとても増えました! 私のメンタルがすごく乱高下しているときでも、彼は精神的に安定して、いつもフラットでいてくれるので、助かっています。

――賢輔さんのフラットな姿勢は、お子さんに対してもですか?

真由子さん  そうです。子どもに対して、私が怒り過ぎていると、私と交代してくれることが多いのですが、彼が安定したトーンで子どもの話を聞いてくれたり、諭してくれたり、子どもの気分を変えようとしてくれたりするので、すごく助かります。また、私も彼の姿を見て、怒りすぎたなと反省することができますね。

――とても素晴らしい夫婦関係ですね。最後にこれから育休を取得する方にメッセージをお願いします。

賢輔さん  私自身、男性育休の取得はとても良い経験でした。ただ、仕事の状況的に取得したくても、言い出せない方もいると思うので、ぜひ国に取得を“完全義務化”にしてほしいと思うくらいです。すべてのパパが育児の大変さと醍醐味を当事者意識をもって味わってほしいと思います。

真由子さん  夫の育休が取得できなかったら、私たちは今、もっとギクシャクした関係だったかもしれません(笑)。本当に取ってくれて良かったですね。育休中に家族でゆっくりした時間を過ごせたおかげで、子どもたちの笑顔も溢れました。ぜひ取得をおすすめします。

(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり)

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