直通運転の課題解決した4G電車防犯カメラ 東急が全車両へ設置完了 他社へも広がるか
- 乗りものニュース |

東急電鉄が全車両への防犯カメラ導入を完了。「IoTube」というLED蛍光灯一体型の防犯カメラで実現しました。早期導入が可能なほか、4Gデータ通信で離れた場所から映像をダウンロードできるのが特徴で、今後、広がるかもしれません。
防犯カメラ映像を4Gデータ通信でダウンロード 副都心線車内放火事件でも効果
近年、列車内への装備が進む防犯カメラ。東急電鉄が2020年7月25日(土)にその全車両182編成1247両へ、その設置を完了させました(こどもの国線を除く)。
一般的に、列車内への防犯カメラ追加設置は配線工事などが必要にもなりますが、東急電鉄がこのたび導入したのはLED蛍光灯一体型の防犯カメラ。既存の蛍光灯をこれに差し替えるという、設置の容易さが大きな特徴です。東急電鉄によると、1両あたり2週間必要だった設置所要時間が約30分になり、早期の導入完了を実現したとのこと。
こうした蛍光灯一体型の防犯カメラはほかの鉄道会社でも導入が始まっていますが、東急電鉄が導入するこの「IoTube(アイ・オー・チューブ)」は、記録した映像をソフトバンクの4Gデータ通信で送信できるのも大きな特徴です(鉄道会社初)。
従来形の車内防犯カメラで行われていた、車両から映像を収めた記録媒体を抜き取り、事務所に持っていって確認するという手順が不要で、事務所にいながら車両から防犯カメラの映像をダウンロードできるため、より容易に運用が可能です。
東急2020系電車に取り付けられた蛍光灯一体型防犯カメラ「IoTube」。黒い部分が防犯カメラ(2020年7月27日、恵 知仁撮影)。
この「4Gデータ通信で防犯カメラの映像を見られる」というのは、東急電鉄のように他社線と直通運転している鉄道会社にとって、さらにメリットがあるとのこと。
「もし東武鉄道の南栗橋(埼玉県久喜市)にいる東急電鉄の車両の映像がほしいとなった場合、データの取り扱い上、東急電鉄の担当者がそこまで行かねばなりません。しかし『IoTube』であれば4Gデータ通信で、東急の長津田検車区(横浜市)からその映像をダウンロードできます」(東急電鉄 鉄道事業本部 課長補佐 木村 明さん)
2020年6月、東京メトロ副都心線内を走っていた東急電鉄の車両のなかで、紙袋に火をつけられるという事件がありました。その車両にはこの「IoTube」が設置されており、防犯カメラ映像をすみやかに警察へ提出できたそうです。
ほかの鉄道会社や鉄道以外への導入も?
LED蛍光灯一体型防犯カメラ「IoTube」は、ほぼリアルタイムで遠隔地から車内の様子を確認でき、車内トラブル発生時など迅速に対応できるようになるといいます。また防犯カメラ追加設置のコストも、従来形の4分の1程度だそうです。
取り外された「IoTube」(2020年7月27日、恵 知仁撮影)。
東急電鉄は、将来的にこのLED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube」へサーモカメラや温湿度センサーなど多様なセンサーを搭載し、そのデータを活用することで、AIやIoTを融合した次世代型ネットワークカメラとして、不審物の自動検出といった新たなサービスや新規事業の創出を目指すとしています。
また「IoTube」は、東急電鉄協力のなか、株式会社MOYAIが特許技術に基づき開発したもので、ソフトバンクが販売と通信サービスを担当。ソフトバンクの担当者によると、ほかの鉄道会社とも話をしているほか、手軽に防犯カメラを設置し映像を確認できることから、介護施設や学校、病院などからも引き合いがあるそうです。
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