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熱狂的ファン「鈴菌」用ミニバン!? ←スズキ唯一の8人乗りです! 実は20年続くロングセラー「大人の事情」で一新した過去も

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  • 乗りものニュース
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スズキ唯一の多人数乗車が可能なミニバンとして、家族持ちの「鈴菌感染者」から熱烈な支持を集めているスズキ「ランディ」。実はこのクルマ、OEMの供給元が日産からトヨタに変わるなど数奇な運命を辿っていました。

結婚し、家族を持った「鈴菌感染者」のためのミニバン

 みなさんは「鈴菌」という言葉をご存知でしょうか。これはネットスラングのひとつで、スズキのクルマやバイクをこよなく愛し、購入して乗るだけでなく、人生をスズキに捧げたディープなファンのことを指します。

Large figure1 gallery7OEM先をトヨタから日産に変更し、2022年に誕生した4代目「ランディ」(画像:スズキ)。

 彼らにとっては、スズキ製のクルマやバイクを買うのは当たり前。もっとスズキ愛が深まる、いえ「鈴菌に侵され末期症状になる」と、スズキビジネス不動産事業部から土地を買い、スズキハウスでマイホームを建て、休日は「いなさゴルフ倶楽部浜松コース」でのゴルフか、スズキマリーナから出港したスズキマリン製のフィッシングボートで釣りを楽しみ、ランチはヤマハ発動機本社近くのスズキラーメン(注:スズキのグループ企業ではありません)で摂り、ディナーでは「スズキ食堂レトルトカレー」を食して、スズキの聖杯(スズキ特製の湯飲み)でスズキビジネス特販事業部が輸入したハンガリーワインを飲む生活が夢なのだとか。

 そんな「鈴菌感染者」にとって、結婚し、子どもが生まれたときにファミリーカーとして購入するミニバンが存在しないことが、かつては理想の「鈴菌」生活を送るうえで最大の障壁となっていました。しかし、スズキが多人数乗車可能なミニバン「ランディ」を発売したことで、彼らの悲願はようやく成就したのです。

 スズキ車に詳しくない人からは「えっ、スズキがミニバンを作っていたっけ?」との声が聞こえてきそうですが、実は「ランディ」はスズキ自社製ではないものの、他社からのOEM車として20年近くに渡って販売が続くロングセラーモデルです。

日産「セレナ」のOEMで登場した初代「ランディ」

 そもそも「ランディ」は、2000年代初頭に日産が軽自動車市場に進出したことがきっかけとなって誕生しました。当時の日産には軽自動車の開発・生産経験がなく、早急なラインナップ拡充のため、スズキにOEM供給を打診しました。これが受け入れられると、2002年4月にスズキ「MRワゴン」をベースにした日産初の軽乗用車「モコ」が発売されます。

Large figure2 gallery82010~2016年にかけて生産された2代目「ランディ」(画像:スズキ)。

 これによって日産と提携関係を結んだスズキは、自社ラインナップに5ナンバー(小型車)サイズのミニバンがなかったことから、「セレナ」を日産から供給してもらう形で2007年1月にOEM車「ランディ」を発売したのです。とはいえ、スズキは「ランディ」をあくまでも既存のラインナップを補完するものと考えていたようで、「ランディ」の月間販売目標台数は700台と控えめに設定されていました。

 その後はベースとなった日産「セレナ」に合わせて、2010年10月に2代目、2016年12月に3代目へと「ランディ」もフルモデルチェンジを迎えます。

 しかし、日産と三菱自動車による軽自動車事業の合弁会社NMKVが2011年6月に発足すると、10年近くに渡って続いていたスズキから日産への軽自動車のOEM供給は打ち切られることが決まります。

 これ以降もスズキは日産から一方的に「ランディ」のOEM供給を受けていましたが、2019年にトヨタがスズキに約5%出資し、スズキもトヨタに少額出資することで、両者の間に資本提携が成立したことで日産との関係は終了する方向へと舵が切られました。

 その結果、2022年1月にトヨタ「ノア」が4代目にフルモデルチェンジしたタイミングで、スズキは「ランディ」のOEM供給先を日産からトヨタへと変更することを決定したのです。

状況の変化で提携先をライバル企業へチェンジ!

 こうして2022年7月に装いも新たに誕生した4代目「ランディ」は、「ノア」のバッジエンジリアリングモデルとなり、それに伴って日産「セレナ」のOEM車は15年半で販売を終了することになりました。

Large figure3 gallery92016~2022年にかけて生産された3代目「ランディ」(画像:スズキ)。

 現行型となる4代目「ランディ」は、ガソリンモデルは「G」、ハイブリッドモデルは「HYBRID G」へとグレードを集約し、前者は8人乗りとなる一方、後者は2列目をキャプテンシートとした7人乗りとなっています。駆動方式はFFのほか、それぞれに4WDが用意されます。

 ベースとなった「ノア」との外観上の違いは、シルバー塗装+メッキモールの専用マスクと、エンブレムが異なる程度ですが、「ノア」に設定されたボディカラーが一部選べないといった制約があります。また、両者には13万700円~15万9500円の価格差がありますが、これは「ノア」ではオプション扱いのハンズフリーデュアルパワースライドドア、左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リアオートエアコン、快適温熱シートなどが標準装備となっているためです。

 5ナンバーミニバンのベストセラーである「ノア」に対して、そのOEMモデルの「ランディ」は少数派。日頃なかなか見かける機会の少ないレアカーといえるでしょう。しかし、フロントノーズに燦然と輝くスズキのエンブレムが「ノア」との最大の違いであり、このクルマだけの特徴となっています。

 門外漢からすればまったく同じクルマにしか見えないのですが、重度の「鈴菌感染者」にとってはその違いこそが何よりも重要なポイント。フロントグリルに輝くスズキのエンブレムを見て「そこにシビれる! あこがれるゥ!」と曰う彼らのために「ランディ」は存在していると言っても過言ではないのかもしれません。

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