【俗説】妊婦さんたちが信じる「12週の壁」…越えたら本当に「流産リスク」が下がるの? 安定期との違いも解説
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妊婦さんたちの間で話題になることが多い「12週の壁」という言葉。妊娠12週ごろに流産のリスクが減少するという、いわゆる“俗説”として知られていますが、この「12週の壁」を信じたり、目安にしたりしている妊婦さんは実際多く、中には「12週の壁を越えたらもう安心」と考え、拠り所にしている妊婦さんもいるようです。
妊娠期間中における「12週の壁」とはどういうものなのか、医学的根拠はあるのか……そんな疑問の数々について、神谷町WGレディースクリニック院長で産婦人科医の尾西芳子さんに教えていただきました。
出産が終わるまで“安心”はできないが…
Q.そもそも、妊娠中において、流産のリスクが特に高いとされているのはいつ頃ですか。
尾西さん「妊娠中の流産率はお母さんの年齢により異なるのですが、一般的には、妊娠初期の流産率は15%といわれています。妊娠16週になると、すべての年齢での流産率が2%台に下がるため、16週以降はいわゆる『安定期』と呼ばれています」
Q.「12週の壁」とは何ですか。どうして「12週」なのでしょうか。
尾西さん「妊娠初期でも、いくつかのポイントを越えると少しずつ流産率が下がるため、『まずは第1関門クリアですね、次は第2関門を目指しましょう』というお話をすることがあります。
ポイントになるタイミングとして、まずは胎嚢(たいのう。赤ちゃんの入る袋)が子宮の中に見える妊娠5週です。この時点では流産の心配とともに、子宮の外に妊娠をしてしまう『子宮外妊娠』の心配もあるため、子宮内に胎嚢が見えると一安心です。
その次のポイントは、心拍が確認できて1週間たった頃の妊娠8週です。この週数になると、37歳までの年齢での流産率が10%を切ってきます。その次が妊娠12週で、この週数では流産率が高いとされる42歳以上の年齢においても流産率10%を切ってきます。そして先述のように、16週の安定期に入ると、全年齢での流産率が2%台まで下がります。
なお、41〜42歳での流産率は51.2%、42歳以上での流産率は63.3%といわれているため、10%を切る妊娠12週は、かなり流産率が下がることがお分かりいただけるかと思います」
Q.妊婦の中には「12週の壁を越えたらもう安心」と考える人もいるようですが……。
尾西さん「妊娠中は、出産が終わるまで“安心”はできませんが、先述のように12週を越えるとまずは一安心といえるでしょう。16週を越えると、ある程度旅行や運動などが楽しめるようになります」
Q.「12週の壁」を越えるまでの過ごし方、越えてからの過ごし方について、アドバイスをお願いします。
尾西さん「『12週の壁』と言っても、この時期の流産はもともとの赤ちゃんの素質(染色体などの異常)によるものがほとんどです。そのため、『お母さんが◯◯をしたから』という理由ではなく、流産は起こり得ます。先述のように、全年齢での平均的な流産率は15%ともいわれていて、かなりの確率です。そのため、初期の流産の場合も、お母さんは自分の行動を責めないようにしてくださいね。
ただ、この時期に流産が多いのは事実で、流産の場合、急に大出血が起きたり、腹痛が起こったりすることもあるため、遠出の旅行や過度な運動は控えた方がよいでしょう。旅行や運動は、16週の安定期を越えてからの計画にしましょう。
また、12週に入るまでは赤ちゃんの大切な器官が出来上がる『器官形成期』でもあるので、過度な食事制限や特定の薬などは注意が必要です。つわりでつらい時期でもあるので、のんびりとおなかの赤ちゃんに慣れる生活をしましょう」
オトナンサー編集部
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