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子どもが集まる空間に行くと「落ち込む」「比べてしまう」「つらい」…発達障害児を育てる親が抱える“孤独と疎外感”

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発達障害児の親たちが人知れず抱える本音は… ※画像はイメージ
発達障害児の親たちが人知れず抱える本音は… ※画像はイメージ

 少子化の時代、各自治体は「ワンオペ育児」にならないようにと、子どもを育てる親同士がつながることのできる居場所づくりに取り組んでいます。例えば、東京都世田谷区には、未就園児(0〜3歳)とその保護者が集える「おでかけひろば」という場所があります。気軽に親子で立ち寄れて、同じ年頃の子どもたちと遊ばせたり、ママ同士で会話を楽しんだりできる大切な場です。

 子育て本著者・講演家の私は現在63歳。息子は24歳で、発達障害があります。子育てはひと区切りついていますが、先日、ご近所の1歳の子を連れて「おでかけひろば」を訪ねてみました。

 そこで交わされていたのは、「もう立っているんですね」「『ママ』って言えるんですね」「離乳食、順調ですか?」といった、懐かしくほほ笑ましい会話の数々。

 でも同時に、私はふと思いました。

 息子が幼い頃、この空間に、もし息子と来ていたらどうだっただろう? もし言葉が出にくかったり、発達がゆっくりだったりする子を育てているママだったら、ここでどう感じるだろう? と。

比べてしまうのは“心の自然現象”

 実は以前、こんなご相談を受けたことがあります。

「4歳11カ月の娘がいます。自閉症で、軽度の知的障害があります。幼稚園に通っており、自閉症であることは受け入れたつもりなのですが、娘のコミュニケーション力の低さに落ち込み、焦りを感じてしまいます。

友達と関わらず、先生に声をかけられても目も合わせず、一人で好きなことをしている娘の姿を見ると、『どうしよう』と不安に襲われます。

園では、ごっこ遊びに夢中な年少組の定型発達の子どもたちと娘の姿の違いに打ちのめされ、療育先では、同じ自閉症でもバイバイやハイタッチができる子と比べて、落ち込んでしまいます……」

 とても真摯(しんし)で、切実な悩みです。私も、わが子を育てながら何度もそう感じてきました。そんなとき私は、こうお伝えしています。

「『比べてしまう』『落ち込んでしまう』。それは、どうしようもない“心の自然現象”です。無理に消したり、変えたりする必要はありません。

雨の日を晴れにしようとすることが難しいのと同じように、悲しみやモヤモヤ、不安や羨望の気持ちも、自分の力ではコントロールできないことがあります。

例えば、自分が妊娠できずに悩んでいるときに、仲のよい友人が妊娠したと聞いたら、心から『おめでとう』と言えなかったり。自分にはパートナーがいないときに、友人の結婚式に出て『よかったね』と言いながら、どこかで『うらやましい』『ねたましい』と感じてしまったり。

それは誰にでも起こる、心の自然な動きです。大切なのは、『そんなふうに思ってしまった自分』を責めないこと。『なんてひどい人間なんだ』『母親失格だ』、そう思ってしまうことこそ、心を深く傷つけてしまいます」

「今、私はうらやましいと思っているんだな」

 さて、最近でも、私にも同じような経験があります。

 息子は24歳になりますが、結婚することも、孫の顔を見ることもおそらくないでしょう。そんな中、学生時代の友人たちが集まり、スマホで孫の写真を見せ合っている“孫自慢”大会の場にいるとモヤモヤしてしまうのです。

 でも、それも自然な心の反応です。だから私は、「ああ、今、私はうらやましいと思っているんだな」と認めてあげるようにしています。

 もし今、あなたが発達に課題のあるお子さんを育てていて、子どもが集まる場所に行って落ち込むのであれば、無理に行かなくてよいのです。

「おでかけひろば」のような場所や親子イベントは、孤独な子育てを救う素晴らしい場所ですが、定型発達の子ども向けです。かえって孤独にさいなまれ、比べてしまい、つらくなるのならば「行かない」という選択も勇気ある決断です。

 比べてしまう心、落ち込む気持ち。それらにフタをするのではなく、「ああ、今こう思っているんだな」とそのまま見つめてあげること。そして、傷つきやすい自分に、そっと寄り添ってあげること。

 発達障害の子を育てている親御さん、今できる一番のことは、頑張りすぎず、自分の心を守ることだと思うのです。

子育て本著者・講演家 立石美津子

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