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なぜ警察捕まえない!?「タイヤ剥き出し」「シートベルト未着用」で公道走っても違反にならない意外な理由

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  • 乗りものニュース
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製造年が古いクラシックカーには、シートベルトやサイドミラーといった、現在では当たり前の装備がないこともあります。それなのに、なぜナンバープレートを付けて公道走行できるのでしょうか。また、それらはいつ頃から装備が義務化されたのでしょうか。代表的な装備5つを例に見てみましょう。

シートベルトやサイドミラーがなくても車検パスするの?

 クラシックカーのイベントに行くと、年式によってはシートベルトがなかったり、ヘッドレストを備えていなかったり、直管マフラーだったりして、現在の基準ではとても車検にパスできない車両が散見されます。ですが、「違法改造車」であるとは言い切れません。

 日本の車検制度は1930年に制度化され、太平洋戦争後の1951年に義務化されました。車検の合否は、自動車の構造や装置について安全確保や環境保全のための技術基準を定めた「道路運送車両法の保安基準」に基づいて判断されます。

 また保安基準は、時代に合わせて適時アップデートされています。最近では2021年11月以降に登場した新型の乗用車に「衝突被害軽減ブレーキの義務化」が新たな保安基準として適用されています。ただし、保安基準の改定は原則として新規生産車のみに適応されるので、古いクルマの場合は製造時の保安基準に適合していれば、合法的に乗り続けることが可能です。

 では、シートベルトやサイドミラーがないクルマというのはあるのでしょうか、また適用除外となるのはどの年式までなのでしょうか。代表的な5つについて見てみましょう。

シートベルト

 日本でシートベルトの設置が義務化されたのは、1969年4月以降の生産車からで、当初は登録車(いわゆる小型車および普通車)の運転席のみが対象でしたが、同年10月からは軽自動車の運転席、1973年12月からは助手席、そして1975年には後部座席にも設置が義務付けられています。

Large figure1 gallery81929年型フォード「モデルA 2ドアセダン」(シャシーはモデルB用に換装し、ボディは商用モデルの「セダン・デリバリー」仕様に改造)の「ストリートロッド」。フェンダーを外した「ハイボーイ・スタイル」にカスタムしている。道路車両運送法の施行以前のクルマなのでこの状態で合法的に公道を走ることができる(山崎 龍撮影)。

 また、導入当初は腹部のみを固定する2点式が主流でしたが、1975年4月以降はピラーのないオープンカーを除き、3点式の設置が義務付けられ、1987年3月以降はオープンカーなどへの例外規定もなくなりました。そして、1994年には後部座席の側面席、2012年にはすべての座席に3点式シートベルトが設置されるまでに至っています。

 設置義務のない古い車両はシートベルトを備えない車両が多く、装着義務もありませんが、設置義務のない車両に後付けでシートベルトを装着した場合は、着用義務も合わせて発生するので注意が必要です。

え、ルームミラーって設置義務ないの!?

 ヘッドレストもクラシックカーなどでは設置されていないものが多い装備のひとつです。

ヘッドレスト

 運転席のヘッドレストの設置が義務化されたのは、シートベルトと同じく1969年4月以降の生産車からです。ただし、助手席のヘッドレスト設置義務は2012年7月からと、実はつい最近になります。後部座席へのヘッドレスト設置義務は現在でもありませんが、標準装備されているヘッドレストを外してしまうと、車検には合格しないので注意しましょう。

サイドミラー

 サイドミラーは1950年12月の車両規則により、軽自動車と被けん引車(トレーラー)を除いて義務化されましたが、その際はまだ個数や設置場所などの規定はありませんでした。その後、1951年6月からは軽自動車にも設置が義務化され、同年7月の道路運送車両の保安基準制定により、運転席側にサイドミラーの装着が必須となっています。そして、1962年9月以降の生産車から左右にサイドミラーを装着することが義務付けられました。なお、じつはルームミラーに関しては、2025年現在でも設置義務はありません。

サイドアンダーミラー

「ガッツミラー」や「きのこミラー」とも呼ばれるサイドアンダーミラーは、高さのあるボンネットを持つSUVなどの乗用車やピックアップトラック、キャブオーバー型のバンや中型トラックを対象に直前および左側方(左ハンドル車は右側方)の視界確保のための「関節視界基準」の導入に伴い、国産車・輸入車とも新型車は2005年1月から、継続生産車は2007年1月から設置が義務付けられています。

Large figure2 gallery91955年型シボレー・ベルエアのインテリア。道路車両運送法でシートベルトの設置が義務化されたのは、1969年4月以降の生産車からなので適用除外となり、シートベルトもヘッドレストも必要としない(山崎 龍撮影)。

 1990年代から国産車メーカーは自主的に国内仕様車へのサイドアンダーミラー設置を勧めてきましたが、上記に該当しない古い車両に対しては設置義務がなく、原則として取り外した場合でも車検を通すことができます。また、設置義務後も補助確認装置をミラーからカメラに変更した場合は、サイドアンダーミラーを取り外しても車検を通すことが可能です。

タイヤむき出しでも公道走れるの?

 じつはフェンダーも、古いクルマはなくても車検に通る場合があります。

フェンダー

 おもに泥除けなどのため、4つあるタイヤを覆う形で装着されるフェンダーは、1951年の道路運送車両法の施行とともに設置が義務付けられました。

Large figure3 gallery10フィアット126のサイドミラー。1962年9月以降の生産車から左右にサイドミラーを装着することが義務付けられた。1983年の規制撤廃以前は原則として日本仕様車はフェンダーミラーとなるが、車幅内にミラーが収まる場合や一部の少量輸入車にはドアミラーの装着が認められていた(山崎 龍撮影)。

 フラッシュサーフェイス化された現在のクルマでは、フェンダーを取り外して走行することは考えられませんが、アメリカのカスタム文化のひとつである「ホットロッド」の中でも、1949年以前に製造された車両をベースにした「ストリートロッド」の世界では、フェンダーを外した「ハイボーイ・スタイル」が人気を集めています。

 これらは道路運送車両法の成立以前のクルマをベースとしているので、フェンダーを備えなくても車検をパスするのです。なお、フェンダーからタイヤがはみ出したいわゆる「ハミタイ」も同様の扱いとなります。

 また、「ストリートロッド」のような古いクルマの場合、マフラーについては近接排気騒音が96~103デシベルの間にあれば、直管マフラーでも車検に通すことができます。

※ ※ ※

 法律には「不遡及の原則」がありますので、このように現在の基準を満たしていない車両でも製造年によっては合法的に乗ることができます。

現場の若い警察官だと、法律を熟知していない場合も考えられるので、状況によっては追及されることがあるかもしれません。しかし、そうした場合は道路運送車両法を根拠に説明すれば済むことも。ドライバーによっては知っておいて損はないでしょう。

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