東名下り「右ルート/左ルート」なぜ分かれる? 若干おかしな右 工事で甦ったかつての姿
- 乗りものニュース |

東名高速の下り線は、大井松田IC~御殿場IC間で「右ルート」と「左ルート」に分かれます。ルートにより何が違うのでしょうか。工事のため一時的に、「かつての姿」へ戻ることもあります。
左ルートにしかないものが多くある「大井松田~御殿場」
高速道路には、「右ルート」と「左ルート」に分かれる区間があります。東名高速では下り線の大井松田IC~御殿場IC間や、上り線の焼津IC~静岡IC間(日本坂トンネル)が該当しますが、右と左とで、何が違うのでしょうか。
たとえば下り線の大井松田IC~御殿場IC間についてNEXCO中日本は、距離や規制速度などに違いはないものの、交通量は左ルートのほうが多い傾向だといいます。
というのも、左ルートの途中には鮎沢PAがありますが、右ルートにPAはなく、その休憩需要があるとのこと。また、本線上の高速バス停3か所も左ルートに設けられていることもあり、バスをはじめ大型車は左ルートを通ることが多いのだそうです。
東名下り線は大井松田ICの先で右ルートと左ルートに分かれる(2017年3月、乗りものニュース編集部撮影)。
PAやバス停などが左ルートにのみ存在するのには、もっともな理由があります。右ルートは、もともと上り線だったからです。
大井松田IC~御殿場IC間はかつて片側2車線でした。交通量の増加にともない、1991(平成3)年に山側へ現在の上り線を3車線で新設し、既存の上り線を下り線に転用することで、下り線は「左ルート2車線+右ルート2車線」の4車線を確保、これにより交通容量を大きくしたのです。
このため、下り線の右ルートと左ルートはおおむね「つかず離れず」並行しますが、上り線は独立したルートをとっています。またかつては上り線、つまり現在の右ルートにも鮎沢PAがありましたが、下り線への転用にともない、新設された上り線側へ移設されました。旧上り線PAの跡地は事業用施設となっており、一般車は立ち入れなくなっています。
なぜそんな手法を? 「もとの運用」に戻すと何とも奇妙…
なぜこのような手法が採られたかというと、途中にトンネルがあるためです。車線増設は通常、既存の道路が拡幅されますが、トンネルの拡幅には困難をともないます。それならば、新ルートを建設して上下線いずれか専用にしたうえで、既存ルートは上下線とも片方向とすれば「車線増設」を実現できる、というわけです。
前出した東名上り線の日本坂トンネル区間(焼津IC~静岡IC)や、中央道下り線の上野原IC~大月IC間も同じ手法が採用されました。また名神の京都南IC~茨木IC間は、既存のトンネルの両側に並行してトンネルをそれぞれ新設し、車線を増設したため、上下線とも左右ルートに分かれます。
東名の吾妻山トンネル付近。上が現在、下が車線増設前(国土地理院の空中写真を加工)。
ところが、大井松田IC~御殿場IC間は2020年9月14日から5日間だけ、かつてのように下り線の右ルートが上り線として運用されました。
これは東名集中工事の一環。上り線を一部閉鎖したうえで、下り線右ルートを上り線に転用して通行を確保したのです。標識などはクルマの進行方向に向けて仮設されたものの、本設の標識は裏向きという状態でした。NEXCO中日本によると集中工事などでは、このように下り線の一部を上り線とするような「リバース運用」が、たまにあるそうです。
ちなみに左右ルートとも下り線として運用される平時でも、右ルートは左右の路肩幅が通常と逆だったり、トンネル内の非常設備が右側にあったりと、上り線時代の名残が見られます。
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