遠距離30代カップル、コロナで「半年以上会えてない」 近場の異性に思いが揺らぎ……【連載】TOKYO恋愛事変(6)
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コロナ禍で近場婚活・恋活に注目
長引くコロナ禍で、遠方に出かけるのが難しくなっているこの頃、東京に住む女性たちの恋活や婚活にも大きな変化が起きています。
「近場の人と出会いたい」という人が増えているのです。近距離に住んでいる人となら会いやすいので、関係が発展しやすいからなのでしょう。
今までは遠方の異性との恋愛も
コロナ禍以前の現代では、遠方の男性とも出会うことが可能になっていました。

結婚関連サービスを手掛けるオーネット(中央区晴海)が2018年に行った「遠距離恋愛に関する実態・意識調査」によると、恋人がいる男女のうち24.9%もの人が遠距離恋愛中だったのです。
頻繁に会えなくても、現代は動画チャットもあるため、あまり距離感を感じず交際を継続しやすかったのかもしれません。
また、交通網も発達しているので、サプライズで誕生日を祝うために日帰りで恋人に会いに行くという人もいました。恋人が留学や転勤などで海外暮らしになったとしても飛行機に乗れば会いに行くことができます。格安の航空券を利用して上手にデートをする遠距離カップルもいました。
ネットが遠方のご縁を結んだ
ここまで遠距離恋愛のパーセンテージが高くなったのは、インターネットが人と人との距離を縮めているからというのが大きいでしょう。
よく聞くのは、オンラインゲームやオンラインコミュニティーなどで親しくやり取りするようになり交際が始まったというパターンです。いざ住所を聞いてみたら、かなり遠方、場合によっては海外ということがあったのです。

ネットで交流しているときは、相手がどこに住んでいるのかということはほとんど気になりません。違いに気づくのは、向こうが「すごい雨が降っている」と言ったときこちらは降っていないなど、天候の話をしたときくらいなのです。
相手がどこにいるのか知らずにやりとりをして恋心を抱くようになるというのは、今までになかった新しい出会いの形だったのです。
会えないまま1年経過も
しかしその画期的にも思えたネット上で知り合った遠距離カップルは、コロナ禍で大きな揺さぶりをかけられました。特に恋人が海外にいる場合、会えないままとうとう1年が経過した、という事態に陥った人もいるのです。
国内であっても遠距離の移動がしづらく、前と同じようには会えなくなってしまったカップルが続出しました。
東京と広島とで遠距離恋愛している30代の女性は、コロナ以前なら1か月に1度は会えていたのが、今は半年以上も会えない期間が続いていると言います。結婚話も出始めていたけれど、お互いの両親が顔をそろえる機会をセッティングするのもお互いに遠方でなかなかうまく話が進んでいません。
「近くに住んでいる人がいい」
あまりにも会えないため、別れを選択するカップルも出てきました。こんなにも会えないのでは交際している意味がないと思うようになった人もいます。
そして、遠距離に疲れた人たちは「近くに住んでいる人と恋愛や結婚をしたい」と考えるようになっています。近場だとすぐに会いに行けるし、結婚する際にもお互いに大きく環境を変える必要もありません。
オンライン婚活の場でも地域ごとのコミュニティーが盛り上がるようになっています。住んでいる地域内での活動が増えたため、近場のお店情報をシェアしたり、イベントに一緒に参加したりするうちに交際に発展する事例が増えているのです。
ご近所恋愛のメリットとは
ご近所恋愛のメリットは、なんと言っても安心感。特にひとり暮らしの女性にとって、恋人が近距離に住んでいる心強さはかなりのものがあるのです。
万が一体調を崩したとしても、必要なものを届けてくれるなど何かと手伝ってくれる存在がいたら、とても心強いし、もちろん彼が困っているときにも助けることができるのです。

こうした身近な支え合いがふたりの絆を深め、どうせなら一緒に住んだほうが家賃も安くなるしそうしよう、と同棲(どうせい)に発展する事例も増えています。
近場恋愛だからこそ、通勤時間にも大きな変更はなく、今までと大きく環境を変える必要もないので、関係が進展しやすいのも大きなメリットです。
都心のパーティーに行かなくても
今までは大規模な婚活パーティーが都心で開かれ、そこに関東近県からも人が集まってきていましたが、最近は都心に向かうことを控える人が少なくありません。そのため、近場で開かれるパーティーや、前述したご近所コミュニティーでのイベントが出会いの場となりつつあります。
ただし、近場での出会いにはデメリットもあります。知り合ったばかりの男性が、自分と同じ駅に住んでいる可能性も少なくないのです。

パーティーで話をした男性と後日駅前でばったり遭遇して少し気まずい思いをしたというハプニングも発生しやすくなります。また、つい気を許して自宅の場所を相手に教えてしまいそうになるのも注意しなくてはならないところです。
街を歩いていても、ふたりでスーパーの袋を提げてゆっくりと歩いているカップルが目に入りやすくなっています。外に出かけづらい時期は、無理せず、ふたりでお部屋で過ごしているのでしょう。
コロナ禍で派手でインスタ映えするようなデートはしづらくなっていますが、その代わり、お互いにじっくりと向き合う時間が増え、カップルの親密度を高めているようです。
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