巨大な護衛艦「いずも」「かが」も接岸可能に!“離島防衛の拠点”大幅強化へ 新たな岸壁整備も
- 乗りものニュース |
完成イメージ図が壮大!
佐世保に大型護衛艦が係留可能な岸壁などを整備へ
防衛省は、2024年12月に公表した来年度予算案で、佐世保基地の崎辺東地区における施設整備費用として255億円を計上しました。同地区で大型護衛艦が係留可能な岸壁や、後方支援施設の整備を進める方針です。
海上自衛隊が保有する護衛艦の中で最大級の大きさを誇る護衛艦「いずも」(画像:海上自衛隊)。
この崎辺東地区は、元々は在日米軍が「崎辺海軍補助施設」として使用していたエリアで、2021年3月に返還されました。隣接する崎辺西地区では、2019年3月に陸上自衛隊の崎辺分屯地が開設され、離島防衛を担う水陸機動団の戦闘上陸大隊などが駐屯しています。
海上自衛隊が使用することになる崎辺東地区には、大型艦船を複数係留できる岸壁のほか、補給倉庫、弾薬保管庫、管理棟なども整備予定。海上自衛隊で最大の護衛艦である、いずも型護衛艦などのDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)、DDG(ミサイル護衛艦)、AOE(補給艦)も係留可能となる見込みです。
佐世保基地は、海上自衛隊が保有する全8隻のイージス艦のうち、半分の4隻が母港とするなど、重要な拠点となっています。今後は南西諸島を防衛するための後方支援拠点としてさらなる強化が進むことになります。
なお海上自衛隊は今後、水上艦艇部隊を一元的に指揮監督する体制を整備するため、「水上艦隊(仮称)」を新編します。水上艦隊の隷下に「水上戦群」や「水陸両用戦機雷戦群」、「哨戒防備群」が置かれる予定です。
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