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アイス、チョコ…飲酒後に「甘い物」が食べたくなるのはなぜ? 糖尿病専門医が教える原因&おすすめの食べ物

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飲酒後に甘い物が食べたくなる原因は?(画像はイメージ)
飲酒後に甘い物が食べたくなる原因は?(画像はイメージ)

 お酒を飲んだ後にアイスやチョコレートなどの甘い物が食べたくなることはありませんか。この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。また、飲酒時や飲酒後はどのような食べ物を摂取するのがお勧めなのでしょうか。いんざい糖尿病・甲状腺クリニック(千葉県印西市)・院長で糖尿病専門医の高橋紘さんに聞きました。

飲酒後に血糖値が低下

Q.お酒を飲んだ後、アイスやチョコなどの甘い物を食べたくなることがありますが、なぜなのでしょうか。考えられる原因について、教えてください。

高橋さん「主に次の3つの原因が挙げられます」

(1)血糖値が低下するため
飲酒に伴い摂取されるアルコールは肝臓で代謝される際に、肝臓の糖新生(ブドウ糖の産生)を抑制します。そのため、飲酒中や飲酒後は血糖値が下がりやすくなり、体が自然と糖分を欲しやすくなります。

(2)脳の刺激によるため
アルコールは脳内のドーパミン分泌を促進しますが、時間がたつとその効果が切れ、満足感が減少します。また飲酒に伴う自制心の低下に伴い、普段甘い物を摂取しない人でも糖分を欲してしまうこともあると考えられます。

(3)脱水とミネラル不足
アルコールの利尿作用により脱水が起き、ミネラルバランスが崩れることで、エネルギー源として糖質を欲することもあります。

お酒を飲んだ後、甘い物を食べたくなることは生理的反応ですが、過剰な糖分摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、上手に対処することが大切です。

Q.では、飲酒後に甘い物を過剰に摂取するのを防ぐために、飲酒時はどのような食べ物を摂取したらよいのでしょうか。また、飲酒後に甘い物を食べたくなった場合はいかがでしょうか。

高橋さん「飲酒時や飲酒後は、肝臓でのアルコール代謝をサポートしたり、体に負担をかけたりしない食べ物や、血糖値が低下し過ぎることを予防する食べ物、また翌日に胃もたれなどにならないよう消化が良く満足感を得られる食べ物を選択するのがポイントです。そこで、次のような食べ物がお勧めです」

■飲酒時におすすめの食べ物
(1)枝豆

たんぱく質やビタミンB群が豊富で肝臓の働きを助けます。

(2)冷ややっこなどの豆腐製品
消化がよく、植物性たんぱく質が摂取できます。

(3)焼き魚(特にサバやサンマなどの青魚)
肝臓に良いDHA・EPAが豊富に含まれており、たんぱく質が摂取できます。

(4)海藻サラダ
海藻や野菜を食べることで食物繊維やミネラルが摂取できます。またカロリーも低いのでお勧めです。

(5)キムチ、漬物
キムチや漬物は発酵食品なので、摂取することで腸内環境を整える効果が期待できます。ただし塩分が含まれているため、取り過ぎに注意が必要です。

■飲酒後におすすめの食べ物
(1)ナッツ類

脂質が多く、ビタミンEやマグネシウムが豊富です。またアルコール代謝に役立ち、甘い物より腹持ちがよく、血糖値も急上昇しにくいのが特徴です。

(2)バナナやリンゴなどの果物やドライフルーツ
糖質(果糖)や脂質だけではなくビタミンも摂取可能で、血糖値を穏やかに上昇させます。

(3)みそ汁や梅干し
電解質とミネラルの補給に最適です。

(4)ヨーグルト
胃粘膜を保護して腸内環境を整えつつ、たんぱく質も摂取できます。

Q.飲酒後に甘い物が食べたくなった場合、食べずに我慢しても問題はないのでしょうか。また、飲酒時に食べ物をあまり食べなかった場合、体にどのような影響が生じるのでしょうか。

高橋さん「一般的に飲酒とともに食事を摂取していれば甘い物を食べなくても問題ないと考えられます。飲酒をすると、肝臓ではアルコールの分解が最優先されます。その間、体内ではブドウ糖をあまり使わなくなるため、エネルギー消費が一時的に下がりますが、肝臓や筋肉には、グリコーゲンという『蓄えているブドウ糖』があり、エネルギーが不足した場合にはそこからエネルギーが補われる仕組みとなっています。そのため、食事を全くせずに飲酒していない限り、甘い物を食べなくても、体内のエネルギー備蓄で十分にカバーできると考えられます。

食事を取らずに飲酒を行うと、血糖値が低下して低血糖を引き起こす可能性があります。低血糖状態になると、だるさや頭痛、手の震え、動悸(どうき)などが起こりやすくなります。そのため、食後に低血糖症状などが出てしまう場合は果物やドライフルーツのような糖質を含む食品を摂取することが推奨されます。

しかし、糖質を摂取し過ぎると高血糖となってしまいます。そのため、低血糖症状が生じていない場合はナッツやクラッカーなど脂質の多い食べ物を取ることでその後、血糖値が低下することを防ぐことができます。

また食事を取らずに飲酒すると、胃の中が空っぽの状態が続くため胃酸過多で胃もたれや胸焼けがひどくなる可能性が高まるため、軽く何か食べることで胃酸の刺激を和らげ、胃腸への負担を減らすことができます」

二日酔いの予防に効果的な食べ物は?

Q.ちなみに、二日酔いの予防に効果的な食べ物はありますか。

高橋さん「二日酔いは、アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドという物質のほか、脱水や低血糖、電解質バランスの乱れなどが原因で起こります。そのため、肝臓の働きを助け、血糖や水分、ミネラルを補える食事を事前に取ることで、二日酔いを予防しやすくなります。次のような食べ物がお勧めです」

(1)シジミのみそ汁
シジミには肝臓の働きを助ける「オルニチン」という成分が豊富に含まれています。オルニチンはアセトアルデヒドの分解を助け、肝機能の回復を早めるといわれています。

(2)枝豆や納豆、豆腐などの大豆製品
ビタミンB群や植物性たんぱく質が豊富で、肝臓のアルコール分解をサポートします。また、ビタミンB群はアルコール代謝に欠かせない栄養素です。

(3)ゆで卵や卵焼きなどの卵料理
卵には「システイン」というアミノ酸が含まれており、これはアセトアルデヒドを分解する肝臓の働きを促します。

(4)チーズやヨーグルトなどの乳製品
胃の粘膜を守ってくれます。また、たんぱく質や脂質にはアルコールの吸収を緩やかにする働きがあります。

これらの食べ物を摂取することで、二日酔いの症状を軽減するのに役立つ可能性があります。

 なお、先述の話と重なる部分もありますが、二日酔いの基本的な対策は次の通りです。

(1)空腹で飲酒しないこと
空腹状態だと一気にアルコールが吸収されて酔いが早くなり、二日酔いのリスクが上がります。

(2)水分をしっかり取ること
アルコールには利尿作用があるため、飲酒時は小まめに水を飲んで脱水を防ぎましょう。「お酒1杯につき水1杯」が目安です。

(3)脂っこい食べ物や塩分の取り過ぎに注意すること
揚げ物や濃い味のおつまみは胃腸に負担をかけ、食べ過ぎると翌朝に胃もたれしやすくなります。

 そして、二日酔いを防ぐ上で最も大切なことはアルコールの摂取量を適切に管理することです。日頃から飲み過ぎには気を付けましょう。

オトナンサー編集部

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