女子中高生向け「Girls Meet STEM」2025夏ツアー始動 理系進路の選択肢を広げる機会に
- マイナビウーマン |

公益財団法人山田進太郎D&I財団は、女子中高生を対象としたSTEM体験プログラム「Girls Meet STEM」2025夏ツアーの参加募集を開始しました。対象は中学1年生から高校3年生の女子で、企業・大学・高等専門学校と連携し、理系分野への関心を高める機会を提供します。
理系職への不安払拭 企業連携で支援

「Girls Meet STEM」プロジェクトでは、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)分野における女性の進路選択を支援することを目的としており、2024年度は、当初の16社・24大学に加え、途中から参加した企業・大学・高専の協力も得て、最終的に約1,800人が参加しました。アンケートでは、76%が「進学や職業のイメージが湧いた」、72%が「将来像となる人物に出会えた」と回答しています。
2025年度は、参画企業が112社、大学31校、高専8校へと拡大。新たに花王、トヨタ自動車、楽天グループ、ロッテ、九州大学、東京女子大学などが加わり、地方企業の参加も進んでいます。今年度は1万人規模の受け入れを見込み、2028年度には全都道府県での開催と7万人の参加を目標に掲げています。
5月21日には、東京都品川区で「Girls Meet STEM Summit 2025」が開催され、協力企業や自治体の関係者116人が参加。2024年度の成果や課題を共有し、今後の展開に向けたディスカッションが行われました。

日本の産業界にはSTEM分野の女性採用が非常に難しいという課題があります。採用マーケットにSTEM分野の女性が少なく、そもそも大学入学時でSTEM系学部の男女比には著しい偏りが見られます。しかし入学時点でSTEM分野における男女での合格率に差はありません。まず、大学進学前の段階で、理系分野を選択する女子学生が少ないのです。
その背景には、「理系は男性向き」「数学や物理は男の子が得意」といった根強いジェンダーステレオタイプが存在します。小さいころから「性別ごとに向いているとされる分野」が刷り込まれやすく、進路選択時に保護者や教員が、無意識のうちに文系を勧めるケースもあります。また、女子生徒自身が「女性は理系に向いていないかも」と自己制限をかけてしまうことも少なくないといいます。
「Girls Meet STEM」プロジェクトでは、こうした課題に対し、女子中高生への職場・研究室体験などを通じて、ロールモデルとの出会いや職業への理解のきっかけを生み、理系進路へのポジティブなイメージ形成を図ってきました。2025年度からは、学校単位で参加できる「Girls Meet STEM for School」も開始し、東京都をはじめとする自治体と連携した広報活動も強化しています。
活動報告では、昨年度のプログラムに参加した女子中高生の声も紹介されました。
「働いている人のリアルな話が聞けて、理系もありかと思えるようになりました」
「今苦手な科目があっても、興味があるなら理系を選択して良いんだと思えるようになりました!」

(写真左から、森氏、加藤氏、小川氏)
パネルディスカッションでは、昨年「Girls Meet STEM」を実施した企業の担当者が登壇。
東京都と兵庫県で「Girls Meet STEM」を開いた三菱電機株式会社の人財統括部グローバル人財部DE&I推進室室長の小川薫氏は、「初回は技術的な内容が難しすぎた反省を踏まえ、2回目は中高生の目線に合わせた話題に変更したことで、満足度が向上した」と報告しました。
京都本社と鹿児島にある「きりしまR&Dセンター」でツアーを開催した京セラ株式会社の総務人事本部ダイバーシティ推進室DEI推進課責任者の森麻里子氏もまた、女性技術者が自身の中学時代から現在までを振り返って話すことで、「自分自身が中学の時にどういう気持ちで文理選択をしたかとか、周りの反応はどうだったかとか、そういうところに対して質問が多く出た」と明かし、若年層の興味関心を喚起するにはまず身近な話題からのアプローチが有効なようです。
また、STORES株式会社広報本部の加藤千穂氏は、「仕事は楽しいっていうことと、理系職種に限らず文系職種でも、技術を活用しながら働いてるよ、ということを伝えたい」と延べ、進路選択の柔軟性を訴えました。今年3月に行ったオフィスツアーでは、社内スタンプラリーをしたり、非エンジニアである自身が作ったゲームを楽しんでもらったりという機会を提供し、学生たちから「仕事に対する印象がめちゃくちゃ変わった」と好評だったといいます。
「Girls Meet STEM in TOKYO」2025 夏ツアー概要
ツアーは2期制で、第1期は7月19日(土)〜8月17日(日)、第2期は8月18日(月)〜31日(日)に開催。申込締切はそれぞれ6月24日(火)、7月25日(金)。対面・オンライン形式で実施され、一部プログラムでは保護者の同伴も可能。定員を超えた場合は抽選となります。
実施期間:第1弾 7月19日〜8月17日、第2弾 8月18日〜8月31日
対象:中学1年生〜高校3年生の女子(性自認が女性である方を含む)
参加費:無料(交通費等は自己負担)
募集期間:第1弾は5月21日〜6月24日、第2弾は6月25日〜7月25日
実施内容:
・企業のオフィスや研究所の見学、最新技術の体験、ワークショップ等
・STEM領域で活躍する女性社員・研究者との座談会
詳細・応募方法:https://www.shinfdn.org/gms
(写真・松野葉子、取材・マイナビ子育て編集部)
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