かえって傷口悪化…ついやりがちな「ばんそうこう」の“誤った使い方”とは 正しい使用法を薬剤師に聞く
- オトナンサー |

切り傷を負ったときにばんそうこうを使う人は多いと思います。ドラッグストアでは、さまざまなタイプのばんそうこうが販売されていますが、SNS上では「ばんそうこうしていたら、さらに悪化してしまった」「傷口保護するためにばんそうこうしていたのに悪化」といった声が上がっています。
そもそも、ばんそうこうは、どのように使用するのが正しいのでしょうか。ばんそうこうとガーゼを使い分ける方法や、ばんそうこうの誤った使い方などについて、薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。
犬や猫にかまれたときにできた傷には使わないこと
Q.そもそも、ばんそうこうは、どのようなときに使用するのがお勧めなのでしょうか。ガーゼと使い分ける方法も含めて教えてください。
真部さん「ばんそうこうは、小さな傷やすり傷、靴擦れなどに適しており、外部刺激と細菌侵入の防止や湿潤環境の保持に効果があります。持ち運びもしやすく、貼るだけで処置が完了することから、利便性も高いですね。種類も通常タイプ、防水タイプ、ハイドロコロイドなどがあり、ハイドロコロイドタイプは湿潤療法(モイストヒーリング)による治癒促進と傷跡の軽減が期待できます。
一方、ガーゼは、やけどなど広範囲にわたる傷に使用することをお勧めします。ガーゼは滲出(しんしゅつ)液の吸収や傷口の保護および固定が期待できます。ただ、テープで固定しなければならないので、処置の際に若干手間がかかることもありますが、滲出液を吸収してくれるので、感染予防に有効です。種類には減菌ガーゼと吸収ガーゼなどがあります。
そのため滲出液の量と傷の大きさで、ばんそうこうとガーゼを使い分けることをお勧めします。滲出液が少なく、小さい傷にはばんそうこう、滲出液が多く、大きい傷にはガーゼを選ぶと良いでしょう。
ちなみに滲出液とは、傷が治る過程で血管から組織に染み出す、透明で淡黄色の液体のことで、傷の治癒を助ける働きがあります。細胞の成長を促す成分を含んでいるので、傷の治癒には有効ですが、ばんそうこうの使用時に過剰になると液が漏れて周囲の皮膚がふやけたり、感染リスクを高めたりします。そのため、滲出液が多い場合には、ガーゼを当てて浸出液を吸収させる処置が望ましいです」
Q.ばんそうこうはどの程度使い続けてもよいのでしょうか。また、ばんそうこうを付けっ放しにした場合、傷口にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。
真部さん「通常のばんそうこうの場合、半日で付け直してもらうのが良いと思います。理想は朝夕の1日2回で、最低でも1日1回は付け直すことで清潔に使用できるでしょう。ハイドロコロイドタイプのばんそうこうは、貼って滲出液を保持し治癒を促すため、2~3日に1回の交換が目安です。通常のものよりは長く貼れるタイプになっていますが、感染予防の観点から、汚れや剥がれを見つけたらすぐに付け直してください。
いずれも、付け直しの際には流水でしっかりと洗浄した上で、水分を拭き取って新しいものを貼りましょう。ばんそうこうは、傷が治ってきて薄い皮膚が形成された段階で不要になります。その後は自然に治癒するのを待つのが良いですね。
ばんそうこうを付けっ放しにした場合のリスクは、まず、蒸れて細菌が繁殖しやすくなることです。ばんそうこうの表面はビニール素材になっているため、通気性が悪く湿気がこもりやすくなるため、細菌が増えやすくなってしまうんですね。
さらに、傷口に炎症が起こることによって、腫れや痛み、熱感が強くなり、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん、俗名はとびひ)などに感染することも考えられます。炎症産物や滲出液がたまり、皮膚の再生が妨げられてしまうこともリスクとして考えられます。傷に貼ったばんそうこうは傷口を清潔に保つため、毎日定期的に取り替えましょう」
Q.ばんそうこうの誤った使い方について教えてください。
真部さん「先述の内容と重なる部分もありますが、よくやってしまいがちな、ばんそうこうの間違った使い方を6つ解説します。
まず1つ目は繰り返しになりますが、長時間貼りっ放しにすることです。貼りっ放しにすると、蒸れて細菌が繁殖し、感染や治癒遅延の原因になるため、通常タイプのばんそうこうの場合には、1日1回以上、必ず交換してください。
2つ目は傷を洗わずに貼ってしまうことです。傷口には泥や細菌が付着しているため、洗わずに上からばんそうこうで覆うと、化膿したり炎症を起こしたりしやすくなります。洗浄時のポイントは『流水で洗う』ということです。傷口はギザギザしていることから、傷口をウェットティッシュなどでぬぐうことは、逆に泥や細菌を皮膚にすり込んでしまうことにつながります。そのため、傷は拭かずに流水で洗うようにしましょう。
3つ目は大きい傷や深い傷に使ってしまうことです。通常のばんそうこうは小さな傷専用となっています。ばんそうこうの大きさが足りず、傷を覆いきれないことから、細菌が傷口に入ってしまうリスクがあります。大きい傷や深い傷にはガーゼと包帯を使用しましょう。
4つ目は滲出液が多い傷に使ってしまうことです。ばんそうこうは滲出液を吸収する力が弱いため、滲出液が横からはみ出るなどして、皮膚がふやけたり、感染のリスクを高めてしまったりします。滲出液が多い場合はガーゼの使用が適しています。ばんそうこうは使わないようにしましょう。
5つ目は顔や関節部など、皮膚が弱いところに長時間使用してしまうことです。皮膚が弱いところにばんそうこうを長時間貼りっ放しにすると粘着テープののりでかぶれや皮膚炎を起こすリスクがあるので、控えてください。
6つ目はハイドロコロイドばんそうこうなどの湿潤療法タイプのばんそうこうを、誤用してしまうことです。細菌感染が疑われるような傷に使うと、細菌を覆って閉じ込めてしまい、傷の悪化を招きます。例えば犬や猫にかまれたときなどは細菌感染が疑われますが、傷自体が小さいので使ってしまいがちなんですね。
この場合の傷口は深いことが多く、犬や猫の口内にはたいてい雑菌やばい菌がいることから、ハイドロコロイドばんそうこうで傷を覆ってしまうと、傷の表面は治って見えても、皮膚内に閉じ込められた細菌が悪さをして、重症化につながる可能性があります。
ハイドロコロイドばんそうこうの使用条件は『感染が疑われないこと』です。犬や猫にかまれたら、流水でしっかり洗い、軽く傷口を覆って、すぐに医者に診てもらいましょう。そのため、ばんそうこうは、『何による傷なのか』『どのような傷なのか』を考えて、使い分けることが重要です」
* * *
「ばんそうこうを付けていれば安心」と思ってしまいがちですが、清潔に使用するためには小まめな付け替えが重要であることがよく分かりました。付け替えの際にはしっかりと傷口を観察し、赤みや腫れ、膿(うみ)などの症状が出てきた場合には、医療機関を受診しましょう。
オトナンサー編集部
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