「痔」が悪化する人の“共通点”とは? 放置すると起きる“まさかのトラブル”を専門医が解説
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痔になりやすい人の特徴とは?(画像はイメージ)
日本人の3人に1人が「痔」にかかるといわれており、悩んでいる人は多いと思います。痔が悪化する人にはどのような特徴があるのでしょうか。痔の症状を放置した場合のリスクや改善方法などについて、広島DS内視鏡・日帰り手術クリニック(広島市中区)院長で外科医の藤解邦生さんに聞きました。
シャワーで済ませる人は要注意
Q.痔が悪化する人の特徴について、教えてください。痔の患者を比べた場合、どのような共通点があるのでしょうか。
藤解さん「痔は主に、『いぼ痔(痔核)』『切れ痔(裂肛)』『あな痔(痔ろう)』の3つに分けられます。
痔を患っている人のほとんどが排便異常を抱えています。便秘の場合は、便が硬くなりやすく、いきみを伴うため、いぼ痔や切れ痔を起こしやすくなります。下痢の場合は『肛門小窩(しょうか)』という小さなくぼみからばい菌が入りやすくなり、肛門周囲膿瘍や痔ろうを起こしやすくなります。また、入浴時に湯船につからずシャワーで済ませている人も肛門のトラブルが多い傾向にあります。
痔ろうや、肛門周辺に膿がたまる『肛門周囲膿瘍』と喫煙は深い関係があります。禁煙できない人は何度も化膿する可能性があります。温水洗浄便座の使用頻度と痔の因果関係に明確なエビデンスはありませんが、使い過ぎはかゆみの原因となります」
Q.もし痔の症状を放置した場合、どのようなトラブルが生じる可能性があるのでしょうか。
藤解さん「切れ痔を放置すると、肛門が狭くなる肛門狭窄を合併し、細い便しか出せなくなります。また、大腸カメラが入らないこともあります。
いぼ痔を放置すると危険と言えます。例えば、いぼ痔が小指の先程度脱出する状態で痛みもないから大丈夫と思って放置し、後日、便秘になりいきんだ際、いぼ痔がゴルフボール大のサイズになったケースもあります。この場合、自分ではまず戻せません。特に旅先で便秘になると、思わぬトラブルで旅行が台無しになることもあるため、注意が必要です。
話はそれますが、急な肛門のトラブルで休日や夜間に救急病院を受診しても、肛門を専門的に診療できる医師が待機していることは、全国的にほとんどないと言っていいでしょう。平時でも膿(うみ)を切開して排膿してもらうことも、脱出後、戻らないいぼ痔である嵌頓(かんとん)痔核に対処してもらうこともできず、すぐに治療してもらう施設を探すことも難しいのが現状です。気になる場合は痔の治療が得意な医療機関を受診するのをお勧めします」
Q.「痔」を改善する方法はありますか。また、痔を予防するにはどのような対策が必要なのでしょうか。
藤解さん「先ほども話しましたが、湯船につかって体を温めることが最も大事です。排便障害を伴っている人は食物繊維や水分摂取を意識して便性の調整を心掛けると良いです。痔を予防するには、次の5つの対策が有効です」
【痔の予防5カ条】
・便秘、下痢が出たら放置するのは禁物
・排便は短時間で済ませ、強くいきまない
・座り続けるなど、長時間同じ姿勢で過ごさない
・お尻を冷やさない
・アルコールや刺激物を控えめにする
オトナンサー編集部
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