シャンプー前に髪とかすと泡立ち良くなる…意外と知らない「ブラッシング」のメリット&正しい方法とは
- オトナンサー |
ブラッシングは髪の毛を整えるために行うものだと思っている人は多いと思います。実は、身だしなみ以外にもさまざまな役割があるのをご存じでしょうか。ブラシの正しい使い方も含め、美容室「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。
髪の根元からとかすと引っかかる場合も

Q.ブラッシングにはどのような効果がありますか。
原木さん「ブラッシングは、髪の流れやもつれを整えるだけでなく、髪にこびりついた汚れや臭いのもとになる微粒子を取り除く効果があります。タバコや飲食店で付いた臭いは、意外とブラッシングをするだけで落ちることも多いんです。また、優しくブラッシングすることで頭皮の血行をよくしたり、シャンプー前に行うことで泡立ちをよくしたりする効果も期待できますね」
Q.間違った方法でブラシを使うと、頭皮や髪にどのような影響を与える可能性があるのでしょうか。
原木さん「髪や頭皮にダメージが生じてしまい、切れ毛や抜け毛につながる可能性があります。例えば、ロングヘアの人がいきなり髪の根元からとかそうとすると、毛先へ進むにつれて引っかかるようになり、髪にとって大きな負担となります。また、一度にたくさんの毛を拾おうとするのも、同じように絡まりやもつれにつながるのでよくないですね」
Q.では、ブラシの正しい使い方について、教えてください。自分に合ったブラシを見つけるコツはあるのでしょうか。
原木さん「基本的には、ブラシを当てるのは髪の毛先から中間、そして根元という順番が理想です。髪の長さにもよりますが、特に髪の長さのある人や毛先が引っかかりやすいという人はまず毛先をとかしてから徐々に根元へ向かっていくようにすると、ブラッシングの負担を減らすことができます。また、ざっくりで構わないので右サイド、左サイド、バックといった感じでブロック分けをしていただくと、髪を一度に拾い過ぎることを防げるためお勧めです。
次に『自分に合うブラシ』についてですが、ヘアブラシの材質によって得意分野や、合う、合わないがあるんです。例えばブラシの毛には、天然毛と人工毛、そしてその2つを合わせた混合毛があります。まず天然毛は、動物の毛やたてがみが使われているもので、イノシシや豚、馬などのものが主流です。全体的な特徴は、つや出しや髪の毛の表面、キューティクルを整えるのに向いています。
一方で人工毛は人工の原料、主にナイロンでできた毛が使われていて、毛の絡まりを解いたり、ぬれた髪でも使えたりするのが大きなメリットですね。あとは耐熱性もあるので、ブローしながらでも使えるというのも特徴です。混合毛は、人工毛と天然毛がミックスされたもので、この2つのいいとこどりといった感じです」
* * *
髪をとかすという効果だけではなく、実はさまざまな効果のあるブラッシング。普段から髪のもつれや絡まりが気になるという人は、ぜひ毛先から優しくブラッシングすることを心掛けてみてくださいね。
オトナンサー編集部
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