青春18きっぷ東京~大阪「最も快適旅」を実践 乗継ぎ全てクロスシート! 静岡に救世主も
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JR全線の普通列車が1日間乗り放題になる「青春18きっぷ」。2022年3月ダイヤ改正後、東京から大阪まで全てクロスシート車に乗り継ぐ「最も快適な旅程」で移動してみました。ロングシートと比べて快適さは段違いです。
「最も快適に」18きっぷで大阪へ
春・夏・冬は「青春18きっぷ」のシーズンです。きっぷはJR全線の普通列車が1日間乗り放題となるもので、税込1万2050円。1枚で5回使えるので、例えば「1人が計5日間旅行」したり「5人グループが日帰り旅行」したりできます。新幹線や特急には乗れないので、移動時間はかかりますが、1日あたり2410円は魅力的な値段です。
始まりは東海道線の普通列車「1865E」(2022年3月28日、安藤昌季撮影)。
さて2022年の春休み、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は「最も快適な東京→大阪の18きっぷ移動旅」と題して、3月28日(月)に東京から大阪を目指しました。3月のダイヤ改正後、どのような車両で移動が可能でしょうか。
そもそも普通列車のみで東京から大阪に移動すると、多くの場合は9時間以上を要しますが、旅程を工夫することで「快適さ」や「速さ」も追求できます。
始まりは東京発12時7分の熱海行き普通列車「1865E」(編注:列車番号)。中央線でも西を目指せますが、今回はグリーン車のある東海道線を選びました。お昼時なので、駅構内の中央通路にある「駅弁屋 祭」で駅弁を購入。ここでは全国の有名駅弁を購入できます。途中駅での乗り換え時間が短いので、買い物は夕食分まで済ませるとよいでしょう。「1865E」は高崎線の籠原発なので、東京は途中駅。座れるか不安を覚えつつ、グリーン車の乗車口に並びます。
グリーン車は回転式リクライニングシートですから、ロングシートと比べれば快適性が段違い。11時間近い旅なので「課金」し、東京~熱海間だけでも体力を温存します。
熱海駅までのグリーン車は「2階」「階下」「平屋」に座席が設置されています。2階席は眺望がよく、特に進行方向左側は湘南の辺りから断続的に海が見られるのでオススメです。階下は重心の関係で揺れが少なめ。平屋は天井が高く、座席の上に荷物置き場があります。
平日の日中ですが、グリーン車は6割ほどの座席が埋まっていました。
来たっ! 「元セントラルライナー」の車両
熱海着13時57分。14時13分始発の浜松行き普通列車「441M」を待ちます。進行方向の後ろ寄り3両の乗車位置に乗客が集まりました。その理由は「313系8000番台」電車が連結されているからです。313系8000番台とは、かつて中央線の名古屋~中津川間で運行されていた有料快速列車「セントラルライナー」用の特別仕様車です。
これまでJR東海エリアの熱海~浜松間の普通列車はロングシート車両で、かつトイレがないことすらあったのですが、今回のダイヤ改正から、列車によってはトイレのある特急形車両に近いハイグレード車両が、特別料金なしで連結されるとして、話題となりました。ただ「441M」は普通列車なので、別の車両が充当されることもあります。
やがてオレンジ色に装飾された313系8000番台が到着した時はほっとしました。記念撮影をする人や「テレビで見たけど、お金を取る車両だったんだって」と話す女性客も見られました。
313系8000番台は、背もたれを動かして座席の方向を変える転換式クロスシートを備えています。通常の313系はシートピッチ875mmですが、8000番台は910mm。これはJR東日本の特急形E653系電車に匹敵するゆとりです。背もたれも50mm高くなっています。そのほか横引きカーテンや側扉付近の大型仕切りもあり、着座すると特急形車両に近い贅沢感があります。
「441M」の出発2分前に、東京方面からの普通列車「1867C」が到着します。乗換は可能ですが、その時点で「441M」の座席はほぼ埋まっていました。
15時35分着の静岡駅では6分停車。このあいだにホーム上の自販機で飲み物を買えます。この辺りで立客が出ましたが、おおむね「通路側座席なら座れる」といった乗車率です。
浜松駅は16時54分着。2時間41分の長時間乗車でしたが、快適な車両で疲れは最小限です。同一ホーム乗換で、浜松17時1分発の岐阜行き普通「155F」に乗車します。
「155F」は6両編成の313系でした。浜松~豊橋間はロングシート車両で運行されることもありますが、この列車は転換式クロスシート。8000番台ほどではありませんが、普通列車としては快適です。
豊橋からは俊足 「特別快速」で一気に
豊橋駅は17時35分着。ここで17時43分発の特別快速「2121F」大垣行きに乗り換えます。もし夕飯を買い忘れていたら、跨線橋を上がったところにある駅弁屋へ。ただし、乗り換え時間は8分しかありません。
豊橋駅からは、名古屋鉄道に対抗する特別快速や新快速が多数運行されており、特急列車に匹敵する高速運転が行われます。なお、一部車両は側扉付近の座席でも座席の方向が変えられる313系5000番台電車で運行され、グレードが高いです。
豊橋発の普通列車「2121F」(2022年3月28日、安藤昌季撮影)。
18時3分、岡崎駅に到着。この辺りで日没を迎え、景色は見えなくなりました。ここで岡崎18時14分始発の特別快速「2123F」に乗り換えます。
なぜなら、「2123F」は米原行きだからです。特別快速・新快速の多くは手前の大垣止まりですが、「2123F」は本数が少ない大垣~米原間に直通します。
18時48分着の名古屋駅付近では、立客が出る混み具合となりましたが、大垣駅より先は窓際の座席にも空きが出る程度の乗車率。米原駅には20時5分着です。
同じホームの向かい側には、JR西日本の20時18分発網干行き新快速「3335M」が停車中。20時10分に長浜駅からの付属編成が到着し、連結作業が行われました。ちなみに米原駅は駅弁販売駅ですが、筆者が到着した時刻には既に営業を終了していました。
さて、JR西日本の223系電車で運行される「3335M」に乗り込みます。223系は、JR東海の313系と同じく転換式クロスシートでトイレも備えます。座席を比較するとやや堅めで、窓側の壁面にひじ掛けがないという違いがあります。背もたれの形状は223系の方が座りやすく感じます。
大阪駅には21時45分に到着しました。東京駅から9時間38分の旅でしたが、全てクロスシートで、あまり疲れも残らない旅となりました。新幹線ならば最速で2時間21分、値段は自由席利用で1万3870円です。6回の乗換を必要としましたが、オールクロスシートで移動が可能です。
※一部修正しました(4月7日19時20分)。
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