自爆ドローンを撃墜するには“疲れない航空機”がカギ? トルコの航空機メーカーが解決策を提案へ
- 乗りものニュース |

バイラクタル「アクンジュ」が無人機を撃墜
トルコの航空機メーカーのバイカルは2025年2月22日、高高度長時間滞空(HALE級)の無人戦闘航空機(UCAV)であるバイラクタル「アクンジュ」が飛行中に無人機を撃墜する試験映像を公開しました。
バイラクタル「アクンジュ」(画像:バイカル)
アクンジュは飛行訓練・試験センターから離陸し、黒海上の指定試験空域に進出。飛行中の無人機を、高速多目的徘徊型弾薬「Eren(エレン)」を用いて撃墜しました。標的の破壊を確認した後、同機は計画されたルートに沿って帰還したとされています。今回の試験は、実運用環境下において制御された空対空交戦を実施できる能力を実証するものとなりました。
エレンはトルコ企業のロケットサンが開発した徘徊型弾薬で、発射後に一定時間空中を滞空し、目標を捕捉して突入する自律型兵器です。一般的な空対空ミサイルとは異なり、状況に応じた柔軟な運用が可能とされています。
一般論として、徘徊型弾薬は高性能な空対空ミサイルと比べて低コスト化が可能とされており、イラン製のシャヘド136のような、長距離を低速で飛行し侵入する自爆型無人機への対処手段として理論上は有効と考えられます。
有人戦闘機やヘリコプターによる迎撃では、高価なミサイルを使用する非効率性や、機関砲使用時の爆風・破片リスク、さらにパイロットの負担といった課題があります。これに対し、長時間滞空が可能なUCAVによる迎撃は、こうした問題を補完する選択肢となり得ます。
アクンジュは高高度飛行性能にも優れており、防衛産業庁および空軍司令部の代表団立会いのもと実施された耐久・高高度・高速試験では、高度4万5118フィート(約1万3716m)に到達し、トルコ国内記録を樹立しています。長時間にわたり広範囲を監視する無人機として優れているといえます。
なお、同機はほかにも、小型巡航ミサイル「ケマンケシュ-1」搭載可能で、対地攻撃能力も有す様々な任務が可能な無人機になっています。
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