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廃線決定で“余命2年”か!? 「日本一のオンボロ駅」が想像の5倍ヤバかった 福岡に眠る“大正の遺産”の今

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「日本一のオンボロ駅」が過言でなさそうな崎山駅とは?

 福岡県には「日本一のオンボロ駅」と呼ばれることもある駅が存在します。平成筑豊鉄道田川線の崎山駅です。平成はおろか、昭和も超えて大正時代から取り残されていそうなそのビジュアルを、現地に行って堪能してきました。

Large figure1 gallery2崎山駅(鈴木伊玖馬撮影)。

 1872年に日本で初めて鉄道が開業してから150年以上が経過し、今では日本全国に駅があります。中には、駅そのものが観光名所となり、旅の目的になるケースさえあります。

 その一方、地方によっては信じられないほど年季の入った駅も存在します。崎山駅もそんな駅の1つ。「日本一のオンボロ駅」とも称されるこの駅は、どれほど古い駅舎なのか実際に見に行ってみました。

 平成筑豊鉄道は、福岡県の直方市、田川市、行橋市を結ぶローカル鉄道です。もともとは100年ほど前に福岡県の各市で稼働していた、炭鉱輸送を担った路線が前身となっています。その後、炭鉱の閉山に伴いそれぞれの路線を統合し、1989年に現在の形になりました。

 現在では、1両編成の列車を中心に運行しており、いかにも地方のローカル線というべき路線ですが、一部では食事と風景を楽しめる観光車両「ことこと列車」なども走らせています。

 崎山駅はその平成筑豊鉄道内にある現役の駅なのですが、その古さは相当なレベルです。まず時代を感じるのが入口部分。建物がゆがんでいるためか、外側のドアのサッシが明らかに傾いています。筆者(鈴木伊玖馬:乗りもの好きライター)が触ってみましたが、動く気配はありませんでした。

 何よりそのオンボロさに拍車をかけているのが、駅舎横に生えているツタです。ホームから見て左側の建物をびっしりと覆っており、ここが現役の駅舎であることを忘れてしまいそうになります。

もはや文化財? 駅の至る所に「歴史」

 駅舎を通り抜けた先にある改札口には、サビの浮き出た切符回収箱が鎮座しています。当然ながら、今は使われていません。その横には有人駅だった時代に使われていた駅窓口、そしてなぜかレトロな洗濯機が置かれていました。

 反対側のホームへは、線路を横切って渡っていく形式です。ホーム内には列車の接近を知らせるブザーこそありますが、特に踏切はなかったので、本当に大丈夫かとビクビクしながら渡りました。

 全体的にはどうしても古さが目立つ崎山駅ですが、一方で駅舎内の改札口周辺やホーム上、それに自転車置き場はキレイに清掃されており、古いものの清潔さを感じます。

 また、待合室には2025年末から始まったという交換ノートがあり、ノートの中頃まで記載があるなど、今も利用者に親しまれているのがうかがえました。なかには、素晴らしい出来だと感心してしまうイラストもありました。

 2021年ごろには老朽化や倒壊の危険性があったのか、駅舎内への立ち入りが禁止されたこともあります。しかしその後、最低限の修復が行われて“復活”に至りました。

 しかし、そんな崎山駅舎がいつまで存在できるのかはわかりません。というのも、2026年9月に平成筑豊鉄道は運営している3路線について、2028年度末に運行を終了し、バス路線に転換すると発表しました。

 これほど時代を感じる駅舎であれば、バス路線への転換に合わせて解体という運びになっても不思議ではありません。この良い意味での“オンボロ”さを味わいたい方は、早めに足を運ぶのが良いでしょう。

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