50代はAI介護に期待? 自分が介護される側になったとき利用したいサービスは?
- マイナビウーマン |

販売部数 No.1(※1)雑誌『ハルメク』などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて50代以上のインサイトを探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50〜87歳の「ハルトモ」(ハルメクのモニター組織)の女性474名を対象に「介護に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2024年7月〜12月)
今後増加していく介護シーン、介護する側・される側双方の視点は?
ハルメク 生きかた上手研究所は、シニアのインサイトについて調査・分析を行っています。
2025年に団塊世代が後期高齢者となり介護シーンが今後増加していくことから、今回は介護される側・介護する側両方の観点から介護場所、利用サービスなどについて調査を実施しています。
自分が介護される場合、生活を送りたい場所のトップは「自宅」で約4割

自身の介護が必要になった際に生活を送りたい場所1位は「自宅」で約4割。「考えていない・わからない」は若いほど割合が高い傾向がありました。

一方、家族の介護が必要になった際に生活を送ってもらいたい場所1位は「介護施設」で約7割。年代による差が大きく、50代は約10ポイント以上全体より少なく、その分「自宅」が多い結果となっています。

自身の介護は主に「ヘルパーなどの第三者」にされたいという回答が62.2%で1位。次いで「配偶者、パートナー」「自分の娘」。年代が下がるとその傾向は弱くなっていて、50代では「配偶者、パートナー」の割合が高くなっています。
介護経験者は備えの意識が高く、外部サービスへのありがたみも感じている

自身が介護状態にならないためにしていることは、食事・運動・健康診断が6割超。ほとんどの項目で「介護経験あり」の方が割合は高く、特に健康診断は約9ポイントの差が付いています。

介護のために備えていることは「貯蓄などによる経済面での備え」が1位で57.2%。全項目で「介護経験あり」の割合が高く、「家族と介護方針などについて話し合う」は約13ポイント高くなっていました。
介護経験者に聞いた体験談では、辛かったことや大変だったこと、後悔していることが多い一方で、外部サービスや周囲の人たちへの感謝の声もみられました。
介護体験談(自由回答抜粋)
・夜中に尿意のために起こされることが辛かったです。いつまで続くか不安になりました。(74歳)
・実母の介護が必要となり、兄との介護方針に差異があった。母も私たちに気を遣い、どちらの意見にも合わせ本心が分からず、最期は「ありがとう」と言葉は聞けたが、これで良かったのかなぁと今でも思う事があります。(68歳)
・実母は父の他界後1人暮らしになったので週1で私が通っていました。ホームヘルパー、デイサービス、配食サービス、訪問看護をお願いしていました。 コロナをきっかけに私の家に同居しました。認知症が進んできたことで、主治医の勧めがあり、現在はグループホームにお世話になっています。同居中はデイケアとショートステイを利用していました。主治医が認知症を専門にしていたことが心強かったです。現在のグループホームは週に1回面会に行っていますが、皆さん明るく笑顔が絶えない雰囲気なのでプロの介護は適切で良かったと思っています。(70歳)
・主人がステージ4で最期まで見届けましたが、ケアマネージャーの方が親身になって相談に乗ってくださり、すぐに来てくださって助かった。(76歳)
・いろいろ大変なことはあったが、自宅訪問医療の先生や看護師の方々、ケアマネージャーおよびデイケアの方々が心を込めてサポートしてくれたので、満足な介護ができたと思う。(69歳)
利用したいサービスは、デイサービスや配食サービス・代行業系がメイン

介護の際に利用したいサービス・商品は、「デイサービス・デイケア」を筆頭に代行業系など生活基盤を支えるものが多く、最新技術を活用したサービスへの支持はまだ低いことがわかります。
ただし年代別に見てみると50代では、介護の新しい形である「AIやロボットによる介護サポート」「スマート家電による介護支援」「ペット型ロボットなどによる癒し・見守り」などの利用意向が他年代に比べて高くなっています。
専門家の見解
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)氏
2016年から現職。年間約900人のシニアへの取材やワークショップを通じて、誌面づくりや商品開発、広告制作に役立てている。時代や世代も捉えて、半歩先の未来を予測・創造している。著書に『消費の主役は60代 シニア市場最前線』(同文舘出版)など。

「家族で介護」はもう過去? プロとテクノロジーが担うこれから
「自分が介護される立場」と「家族を介護する立場」には、くっきりとした意識のズレがありました。
自分が介護される場合、最も多いのは「自宅での生活を望む人」で約4割。一方、家族を介護する場合は約7割が「施設を希望」しています。
いざ自分ごとになると「住み慣れた家で過ごしたい」という情緒が強くなる一方、家族を介護する立場になると「施設に任せたい」という合理的判断が働く。理想と現実、情と理のはざまにあるギャップが浮かび上がりました。
「誰に介護されたいか」という問いでも、この傾向が際立ちます。突出していたのは「ヘルパーなど第三者」で62.2%。「配偶者・パートナー」16.5%、「自分の娘」10.5%を大きく上回りました。血縁よりもプロへの信頼が高いことが明らかです。
介護経験の有無でも、意識に差が見られました。経験者ほど現実的な介護観が育まれており、外部サービスの重要性や健康への備え意識が高い傾向があります。自由記述でも、グループホームやケアマネージャーなど、家族以外の第三者に助けられている様子が伝わってきます。
自身が利用したい介護サービス・商品の上位に挙がったのは、「デイサービス」「入浴介助」「買い物代行」など生活基盤を支えるものが中心です。テクノロジー活用は「見守りセンサー・緊急通報」こそ約4割の支持を得たものの、「AIロボット」や「スマート家電」は2割台にとどまり、まだ普及途上です。
一方で、50代の意識には未来の介護像が垣間見えます。仕事と介護の両立リスクを抱える「ビジネスケアラー予備軍」として、AIやスマート家電といったテクノロジー活用への関心が高く、次世代の介護スタイルをけん引する存在になりそうです。
家族介護を前提とした社会設計はすでに転換点を迎えています。今後、プロとエイジテック(介護テクノロジー)がどう現場を支えるかが、シニア世代の暮らしの質を左右する鍵になるでしょう。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:50〜87歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)女性474名
調査実施日:2025年9月24日(水)〜9月29日(月)
調査主体:ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
出典:ハルメク 生きかた上手研究所調べ
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。
ハルメクホールディングス
https://halmek-holdings.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
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