【一挙紹介】百貨店系クレジットカード | 基本情報・審査・メリット
「百貨店系クレジットカード」とは、各百貨店によって発行されるクレジットカードのことで、それゆえのメリットやデメリットがあります。ここでは、計24枚の百貨店系クレジットカードを紹介しているので、是非参考にしてみてください。
百貨店系クレジットカードのメリット
クレジットカードの中には、百貨店やデパートが提携・発行しているものがあり、それらを一般的に「百貨店系クレジットカード」と呼びます。百貨店が発行するクレジットカードならではのメリットが存在し、以下に挙げるのがその例です。
- 自社利用での還元率の高さ
- 駐車場料金の優待
- 会員ならではのサービス
上記3点について、順に説明していきます。
①自社利用での還元率の高さ
現在、数多くの百貨店やデパートが自社のクレジットカードを発行していますが、いずれにも共通して言える特徴が自社内の店舗利用での還元率が極めて高いことです。
一般的なクレジットカードの還元率は、平均で0.5%、1.0%を超えると高還元率と言われています。一方で百貨店系クレジットカードは、平均が5.0%〜10.0%、低くても2.0%〜3.0%、高いところでは11.0%もの還元率です。
ショッピングセンターやスーパーに比べて商品の価格が高いことは百貨店の短所と捉えられがちですが、クレジットカードを上手く活用すればポイントがどんどん貯まるので、お得に買い物ができます。
②駐車場料金の優待
百貨店を利用する方の中には、車を利用するという人も少なくないでしょう。車での来店で気になるのが駐車場です。
近くのコインパーキングに停めるくらいなら、百貨店の駐車場に停めたいところですが、「〇〇円以上のご購入で〇時間無料」といった記載があるところも少なくありません。これではウィンドウショッピングや少量お買い物の場合、少し不便です。
しかし、百貨店系クレジットカードを持っていると、無条件で一定時間の駐車場の利用が無料になるケースがあります。百貨店をよく利用する方にとっては、気軽に訪れられるうえ、車を停めた状態で別の施設に移動もできるので大変便利です。
③会員ならではのサービス
百貨店系クレジットカードでは、ランクが上がりゴールドカード以上になると会員ならではのサービスを受けられます。
例えば、百貨店内のサロンやラウンジを使えたり、ドリンクのサービスが得られたり、またインフォメーションセンターで手荷物預かりサービスが利用できるなどです。このように、普段のショッピングがスペシャルになる特典が豊富に存在します。
普段からよく使用する百貨店のカードでショッピングを楽しみましょう。
百貨店系クレジットカード一覧
ここでは百貨店系クレジットカードを、一般カードとカードランクが高いハイランクカードの二つに分けて一覧で順に紹介します。
一般カード
ハイランクカード
【一挙紹介】百貨店系一般カード14枚
ここでは、百貨店クレジットカードの中でも一般カードを順に詳しく紹介していきます。
①大丸松坂屋カード
メリット
大丸松坂屋カードは、大丸松坂屋が発行している提携クレジットカードです。カードの特典対象は大丸・松坂屋となっています。
大丸松坂屋カードのメリットは、【半年間の利用でボーナスポイントがつく】ことです。「ボーナスポイント」と呼ばれるポイント制度が設けられており、入会日から半年間で大丸・松坂屋・オンラインサイトを利用して得たポイントを対象に、ボーナスポイントが付与されるシステムです。
ボーナスポイントは最大100%まで上がり、その場合ポイントが2倍に増えます。他のカードにはない思い切ったシステムなので、大松坂屋の利用頻度が高い方には特におすすめです。
②エムアイカード
メリット
エムアイカードは、三越伊勢丹グループが発行しているクレジットカードです。三越伊勢丹グループとしてカードの特典を受けられる店舗は三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井となっています。
エムアイカードのメリットは、三越伊勢丹グループのカードで唯一の【年会費無料で利用できる】点です。初年度の年会費無料に加え、2年目以降はWeb明細サービスの登録と年1回以上のカード利用で年会費が無料となります。
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③エムアイカードプラス
メリット
エムアイカードプラスは、エムアイカードと同様に三越伊勢丹グループが発行しているクレジットカードです。三越伊勢丹グループとしてカードの特典を受けられる店舗は三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井となっています。
エムアイカードプラスのメリットは【前年の購入金額に応じて還元率が上がる】点です。還元率の変化は以下の通りです。
前年の利用30万円未満→5%
前年の利用30万円以上→8%
前年の利用100万円以上→10%
(上記の還元率は、1品3000円以上の商品購入時が対象)
百貨店は商品の単価が高いため、よく利用する店舗であれば累積購入金額も上がりやすくなります。三越伊勢丹グループでよく買い物をする方がどんどんお得になるカードです。
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④エポスカード
メリット
エポスカードは、丸井グループが発行しているクレジットカードです。カードの特典を受けられるのはマルイの店舗・マルイの公式ネット通販となっています。
エポスカードのメリットは【年4回マルイでのお買い物が10%OFF】という点です。「マルコとマルオの7日間」というフレーズを耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
「マルコとマルオの7日間」は年に4回存在し、その期間マルイでカードを利用すると購入金額が10%OFFになります。マルイに入っているほぼ全てのショップが対象になっていること、また年会費がかからないことなどから、マルイが生活圏内にある方には是非とも作って欲しい1枚です。
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⑤OPカード
メリット
OPカードは、小田急電鉄グループが発行しているクレジットカードです。カードの特典対象は小田急百貨店・小田急オンラインショッピング・Odakyu OXストア・小田急の電車/タクシーとなっています。
OPカードのメリットは、【1ヶ月に利用した小田急線の運賃に対し最大7%のポイント還元】です。これは、電鉄グループが発行しているクレジットカードならではの特徴と言えます。
PASMOへのオートチャージが可能な数少ないクレジットカードであるOPカードは、そのPASMOの利用に応じ高還元率でポイントが貯まっていきます。年会費も実質無料のため、生活圏が小田急線沿いの方は必見です。
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⑥TOKYU CARD ClubQ JMB/TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
メリット
TOKYU CARD ClubQ JMB / TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOは、東急グループが発行しているクレジットカードです。カードの特典対象は東急百貨店・東急ストア・プレッセ・東急の電車となっています。
TOKYU CARD ClubQ JMB / TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOのメリットは、【東急グループ利用での還元率の高さ】です。東急線の定期券をカードで購入すると、金額の最大3%分のポイントが貯まります。定期券は大きなお買い物なのでとてもお得に。
また、東急百貨店では年間の利用額に応じてポイント還元率が変化し、以下のように推移します。
前年の利用10万円未満→3%
前年の利用50万円未満→5%
前年の利用100万円未満→7%
前年の利用300万円未満→10%
前年の利用300万円以上→10%
10万円未満であっても還元率3%となるのは嬉しいポイントでしょう。東急百貨店をよく利用される方や、東急沿線にお住まいの方は要チェックです。
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⑦PARCOカード
メリット
パルコカードは、セゾンカードが発行しているクレジットカードです。パルコカードのメリットは、【ランクアップなしでも受けられる優待の豊富さ】です。
パルコカードは、1年間の利用金額によってランクが決定し、そのランクに応じて得られるポイントや受けられる特典が異なります。しかし、ランクアップをしていないレギュラーステージの会員であっても、映画料金の割引・駐車料金無料・ホテルの割引など豊富な特典が用意されています。
※パルコ
パルコは、大丸松坂屋百貨店などを運営するJ.フロント リテイリングの子会社です。ファッションビル「PARCO」を全国に19店舗展開しています。
⑧クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
メリット
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンは、クレディセゾンが発行している提携クレジットカードです。カードの特典対象は西武百貨店・そごうとなっています。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンはいずれも同様のスペックですが、西武百貨店の利用が多い場合はクラブ・オンカード セゾン、そごうの利用が多い場合はミレニアムカードを選択するのが一般的です。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンのメリットは【年会費無料でありながらポイントが二重取りできる】点になります。1回1000円以上の利用で2%〜7%のポイントが還元されるのに加えて、セゾンの永久不滅ポイントも貯まっていくため、とてもお得です。
⑨ルミネカード
メリット
ルミネカードは、JR東日本の子会社である「株式会社ビューカード」が発行しているクレジットカードです。ルミネカードのメリットはなんといっても【ルミネでの利用で常に5%OFF】でしょう。
ルミネカードの割引は、食料品をはじめレストラン・書籍・CD/DVDなども対象となり、他のカードに比べて広範囲です。ルミネを多く利用する方であれば、すぐに年会費の元が取れるカードです。
※ルミネ
ルミネはJR東日本グループによって運営されている駅ビル型のショッピングセンターです。駅構内や駅チカの好立地であるため、通学や通勤など日常生活の中で立ち寄りやすいなどの高い利便性を誇ります。
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⑩タカシマヤカード
メリット
タカシマヤカードは、クレディセゾンが発行している提携クレジットカードです。タカシマヤカードのメリットは、【タカシマヤやタカシマヤオンラインストアでポイント還元率が8%となる】点となっています。
タカシマヤで買い物をした場合、1商品単位での利用金額100円につき8ポイントが還元されます。100円未満の決済は切り捨て扱いとなるものの、この高還元率は魅力的です。
日常的にタカシマヤを利用する方にとっては必須のカードとなっています。
⑪ペルソナ STACIAカード
メリット
ペルソナSTACIA カードは、阪急デパート・阪神デパートが発行しているクレジットカードです。ペルソナSTACIA カードのメリットは、【毎月15日時点で、両デパートでの利用額に応じてポイント還元率が5%から10%まで変化する】点でしょう。
基本還元率も5%と高還元率でありながら、15日時点の積算学が30万円以上で7%に、50万円以上で10%にまで上昇します。
また、一般的なクレジットカードでは年間利用額の合計のみで判断されるのに対して、ペルソナSTACIA カードではクリアした時点で、翌年まで待つことなく翌月から還元率アップを受けられます。大きな買い物をまとめてするタイプの方におすすめの形式がとられているカードです。
⑫京王パスポートPASMOカード
メリット
京王パスポートPASMOカードは、京王グループが発行しているクレジットカードです。カードの特典対象は京王百貨店・京王線・井の頭線・西東京バスなどとなっています。
京王パスポートPASMOカードのメリットはなんと言っても【京王百貨店で、前年の利用額に応じて5%〜10%の高還元を受けられる】ことです。前年の利用額とポイント還元率の推移は以下の通りとなっています。
前年の利用20万円未満→5%
前年の利用80万円未満→8%
前年の利用80万円以上→10%
20万円未満で受けられる5%もかなりの高還元率でありながら、以降の還元率アップも、同じシステムを採用している他の百貨店系クレジットカードに比べて設定が甘くなっています。来店するだけで5ポイントがもらえる「来店ポイント」など、全体としてポイントが貯まりやすいカードです。
⑬GINZA SIXカード
メリット
GINZA SIX カードは、GINZA SIXリテールマネジメントが三菱UFJニコスと発行している提携クレジットカードです。カードの特典対象店舗は、松坂屋銀座店の跡地に開業したGINZA SIX(ギンザ シックス)となっています。
GINZA SIXカードのメリットは【ランクアップに伴って受けられる特典の豪華さ】です。GINZA SIXカードは年間の利用額によって「BRONZE」・「PLATINUM」・「DIAMOND」の3つのステージに分けられます。
ステージによって詳細は異なりますが、プレミアムラウンジ“LOUNGE SIX”の利用・駐車料金サービス・バレーパーキング・ポーターサービス・記念日のギフトなどとっても豊富です。ワンランク上の買い物がしたい方におすすめの1枚です。
⑭名鉄ミューズカード
メリット
名鉄ミューズカードは、名古屋鉄道が三菱UFJニコスと発行している提携クレジットカードです。名鉄ミューズカードのメリットは、【名鉄電車・名鉄バス・豊橋鉄道に加え、名古屋市営地下鉄など名鉄電車との連絡定期券の購入でのポイント還元】でしょう。
定期券購入によるポイント還元を期待できるのは電鉄系のクレジットカードならでは、大きな金額となりがちな定期券購入でポイントがざくざく貯まります。もちろん名鉄百貨店での利用でも高還元を受けられるため、沿線沿いや生活圏が含まれる方は必見の1枚です。
百貨店系カードでトクする生活
百貨店系クレジットカードは、自グループおよび自店舗利用での還元率が高いものが多くなっています。自身のライフスタイルや生活圏と照らし合わせて選択することで、他のクレジットカードでは考えられないほど多くのポイントを貯めていくことも可能です。
普段の生活を振り返り、よく利用している百貨店が見つかった際には、ぜひクレジットカードの発行を検討してみてはいかがでしょうか。
プロがおすすめのクレジットカードを紹介する専門メディア「クレジットカード+」の編集部です。