都心と臨海エリアとを結ぶ「東京BRT」は果たして成功するのか
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総戸数5632戸の新住宅エリアが誕生予定
コロナウイルスの影響が懸念されながらも、着々と進んでいる東京五輪の準備。中でも、オリンピック選手村の予定地になっている晴海の風景は一変しています。
1996(平成8)年まで東京国際見本市会場があった一帯は、その後、アミューズメント施設が営業した後、15年余りにわたって放置されていました。
銀座からバスでわずかに十数分のところにポツンとたたずむ晴海客船ターミナル(中央区晴海)以外に、広大な空き地が広がっているのはかなり気になる風景でした。
しかし、東京五輪が決まったことで環境は一変。現在、選手村用の建物に加えて、五輪後には2棟のタワーマンションも建設され、総戸数5632戸の新住宅エリア「HARUMI FLAG(ハルミ フラッグ)」が誕生する予定です。
銀座駅から約2.5km、東京駅から約3.3kmという都心に近接したエリアで、三方向が海という眺望。開発にあたっては、エリア内に小中学校や大型商業施設も建設。さらに、水素ステーションなどを備えた、21世紀型のニュータウンとなる予定です。
注目集まる「バス高速輸送システム」
このエリアを含め、開発が進む湾岸エリアの新たな交通網として期待されているのがバス高速輸送システム(BRT)です。

BRTは「連接バス」と呼ばれる、路線バスを2台つなげた形状の長いバスを使って、専用道路や優先信号機などを整備し、道路事情に左右されないスピード感のある大量輸送を行うものです。
首都圏では、京成バスが1998(平成10)年から幕張で運行しているものがよく知られています。
新橋~晴海2丁目間を10分で結ぶ
湾岸で導入予定なのは、通常の路線バスより50人多い定員130人のバスです。
プレ運行を、五輪開催前の5月24日(日)から虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワー~晴海2丁目間で開始。その後、りんかい線「東京テレポート駅」方面などにも路線を拡大していく予定です。
本格的に動き出すのは2023年から。現在工事中の築地市場跡を通る環状2号線のトンネルが開通し、道路の車線数が増えます。
バス停には券売機が設けられ、料金の支払いは切符の購入かICカードになります。また、電車のように全てのドアから出入りできるようにも。
さらに、バスが近づくと信号が優先的に青になるシステムも設置されるため、速度は通常の路線バスよりも5km速い時速20kmに。その結果、新橋~晴海2丁目間を10分で結ぶことができるのです。
現在、湾岸エリアと都心を結ぶバスのメインルートとなっているのは晴海通りです。

実際に乗ってみると一目瞭然。晴海通りは渋滞が激しいため、時間通りにバスが到着しないのが当たり前な状態になっています。
とりわけ、有明のマンション住民に利用されている東京駅~東京ビッグサイト間を走る都営バスは本数も少なく、時間も読めません。
今のところBRTの路線は再開発予定の新橋方面へとなっていますが、構想に入っている銀座・東京駅方面にも延伸されたら、より便利なものになるでしょう。
東京で成功すれば地方の導入も増える?
BRTは定員が多く効率的な輸送が行えることから、全国で導入例が増えています。ただ、東京で計画されているような専用道や専用レーンを用いたものは、まだ多くはありません。
完全に専用道となっているのは、東日本大震災で被災したJR大船渡線の復旧にあたって登場したもの。あるいは茨城県の鹿島鉄道線の廃線後に導入されたものなどです。

都市部では名古屋市が時間帯によって専用レーンを設ける「基幹バス」を、1982(昭和57)年から運行しています。福岡市では連節バスを使ったシステムが好評ですが、渋滞への懸念から専用レーンの設置は行われていません。
東京都の場合、開発が続く新しい街、新しい道路での運行ですから、より自由度が高いといえます。これが成功すれば、導入事例はさらに増えていくと考えられます。
今後、LRTを走らせるアイデアも
都心には近いものの、「少し町外れ」という雰囲気が否めない晴海や有明エリアは、BRTによって新たな繁華街になるのではないでしょうか。
それを見越しているのか4月には有明に巨大ショッピングモール「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」もオープンします。

東京ビッグサイトのイベントでもなければ用のない有明は、BRTの開通とともに「気軽に遊びに行く」エリアになるでしょう。
なお、まだ構想段階ですが中央区ではBRTだけでなく、将来は晴海通りに次世代型路面電車(LRT)を走らせるというアイデアも存在しています。こちらも実現が期待されます。
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