こんなにかわいいなんて……! ポーランド「クリスマスマーケット4都市めぐり」
- マイナビウーマン |
街を歩くことを妄想するだけでワクワクしてしまう、ヨーロッパのホリデーシーズン。イルミネーションで輝く街に感動し、クリスマスマーケットで遊ぶ体験はこの時期しかできず、頑張って休みを取って行く価値があります。
ヨーロッパのどの国のクリスマスマーケットに行くか迷うところですが、働く女子におすすめしたい国が「ポーランド」! まだまだ日本では知られていないものの、世界遺産の街やカラフルな建物を背景に開催されているクリスマスマーケットが、とても美しいのです。そしてポーランドならではの「ボンプキ」というクリスマスの飾りはマストチェック。ポーランド政府観光局のプレスツアーに参加し、ポーランドのクリスマスマーケット4都市を巡ってきたので、詳しくご紹介します!
1. 世界遺産の古都「クラクフ」のクリスマスマーケット
うっとりしてしまうほど美しいクリスマスマーケットを開催しているのが、ポーランド南部にある世界遺産の古都「クラクフ」。1257年に設置されたヨーロッパ最大の中世の広場で開催されており、中世の趣きを感じながらクリスマス気分を楽しめます。クラクフは戦争でもほとんど建物が破壊されていない、ポーランドでは珍しい奇跡的な街。その希少性から街全体が世界遺産として登録されており、11〜16世紀にはポーランド王国の首都だった歴史もあります。周辺にはイルミネーションで彩られたカフェも連なっていて、街自体がキラキラと輝いていました……!
ポーランドの各クリスマスマーケットでは、ポーランドの定番料理を食べられるのが魅力。クラクフ近くの山岳地帯「ザコパネ」は羊のチーズが有名で、クリスマスマーケットでは焼きチーズとして販売されています。クランベリージャム付きのチーズは9 PLN。約340円で、お手軽な値段も嬉しい!
100以上の屋台が軒を連ねるクラクフのクリスマスマーケットで行列を作っていた人気グルメが「ザピエカンカ(35 PLN)」。超巨大なパンにマッシュルームなどの具材とたっぷりチーズがかけられたポーランドの名物グルメです。ほかにもスープ専門店があったり、骨付き豚肉の煮込み「ゴロンカ」を売っていたり、ポーランドならではのグルメの屋台がたくさんありました!
クリスマスマーケットの定番の飲み物といえば「ホットワイン」。ポーランドでは赤ワインを中心にワインの生産も行われていて、クリスマスマーケットでもスパイス入りの温かいワインを飲むことができます。クラクフのクリスマスマーケットで売られていた「WINO GRZANIEC GALICYJSKI(ガリシア地方の温かいワイン、18 PLN)」はハチミツ、ショウガ、シナモン、グローブ、ナツメグ入りでとっても濃厚! 夜は0度前後と凍える寒さでしたが、ホットワインを飲むと身体の芯から温まりました……。こちらは紙コップで飲むタイプで、+15 PLNで陶器のカップを購入できます。
クラクフをはじめ、各地のクリスマスマーケットでチェックしてほしいのが、オーナメントの屋台。ポーランドではガラス製の「ボンプキ」という独自のクリスマスの飾りがあり、とてもかわいいのです……! 丸いガラスにペイントされているのが、ベーシックなボンプキ。ほかにも人形型などさまざまな形のボンプキがあります。
クラクフのホテルは中心地へ徒歩圏内で行ける「Park Inn by Radisson Krakow」がおすすめ。新しさを感じるモダンなデザインで居心地がよく、快適に過ごせます。クリスマスシーズンはロビーにツリーやくるみ割り人形が飾られ、とってもきれいでした……!
・Park Inn by Radisson Krakow
住所:Monte Cassino 2, 30-337 Kraków
HP:https://www.radissonhotels.com/en-us/hotels/park-inn-krakow
2. ジェットコースターもある! 「ヴロツワフ」のクリスマスマーケット
「これはすごい……!」と見た瞬間に目を奪われてしまった、ポーランド南西部にある「ヴロツワフ」のクリスマスマーケット。ヴロツワフは戦前ドイツ領だったため、クリスマスマーケットもドイツの雰囲気を感じられます。旧市街広場周辺にはたくさんの屋台に加えてメリーゴーランドがあったり、ジェットコースターがあったり、とっても豪華! 大人も子どももはしゃぎたくなるような、楽しいクリスマスマーケットです。
ホットワインもクリスマスマーケットの本場・ドイツと同じようにカップで提供されるスタイル。カップのデポジットを含めて40 PLN払い、カップを戻すと20 PLN返却されます。ただ、ブーツ型のカップは毎年デザインが変わり、思い出になるので自分へのお土産にぴったりです。味は赤ワインにラム酒を加えたヴロツワフオリジナルの「Grzaniec Wrocławski」が一押し! ラム酒の甘さが加わり、とてもおいしかったです。ホットワインのほか、ホットチョコレートもこのカップで飲めますよ。
ヴロツワフでもさまざまなグルメが楽しめますが、注目は「ピェルニク」というジンジャークッキー。ヴロツワフが位置するドルヌィ・シロンスク地方では1293年に作られていたという記述があるほど古くから保存食としてスパイスやハチミツ入りのピェルニクを作っていた歴史があり、クリスマスに食べるのが定番です。特にアガタさんとアニアさんという2人の女性が手がけるピェルニク専門店「Piernik Wrocławski」の商品がおすすめ!
ヴロツワフやワルシャワのクリスマスマーケットで見つけた「HURAS FAMILY」のボンプキは、ハンドメイドで作っている美しいクリスマスオーナメント。もう、見た瞬間にそこから動けなくなるほどのかわいさでした……。サンタクロースや教会などさまざまな形があり、1点100〜180 PLN前後。HURAS FAMILYの商品は一般的なお土産店でも見かけましたが、クリスマスマーケットの方がお手頃価格で購入できました。
ヴロツワフ観光拠点におすすめのホテルが「The Bridge Hotel Wroclaw MGallery Collection」。2019年に誕生した高級感のあるホテルで、グルメやデザインでヴロツワフの文化を感じることができます。特に食事がおいしく、ヴロツワフの位置するドルヌィ・シロンスク地方の生産者から仕入れた食材を使っているのが特徴。ヴロツワフの街の至る所にいる「小人」も、ホテルのエントランスで発見しました!
・The Bridge Hotel Wroclaw MGallery Collection
住所:Plac Katedralny 8, 50-329 Wrocław
HP:https://thebridgewroclaw.pl/en/
3. 観覧車からの景色が絶景。「ポズナン」のクリスマスマーケット
土曜日に訪れたこともあり、ご紹介する4都市の中で最も賑わいをみせていたのが、ポーランド西部にあるビジネスの街「ポズナン」のクリスマスマーケット。ポズナンでは2000年からはじまった旧市街広場のクリスマスマーケットのほか、現在クリスマスマーケットが3か所で行われており、最も大きなクリスマスマーケットは国際見本市会場です。観光客だけではなくポーランドの人たちも家族や友達と遊びに来て、みんなで温かい料理を食べたり、遊園地で遊んだりと楽しんでいました!
ポズナンのクリスマスマーケットでは観覧車に乗り、街を一望するのが一押し。観覧車はクリスマスシーズンだけに現れる移動遊園地のアトラクションの一つです。
一番上まで行くと、目の前にはイルミネーションで輝くクリスマスマーケット、そして背後には旧市街の街並みが広がり、とってもきれい……! 上部は窓がなく、ちょっとスリリングなのも海外ならでは。料金は1人25 PLNです。
ポズナンのホットワインはヴロツワフと同じくデポジット制。赤・白・ロゼと種類が豊富で、すりガラスのかわいいカップに入れてくれます(ワイン20 PLN+カップのデポジット20 PLN)。ポズナンの街並みが描かれたグラスはカップが透き通るので中身の色が見えて、写真映えも抜群でした!
クリスマスマーケットではありませんが、リーズナブルにクリスマスの飾りを手に入れるなら「Folkstar」もおすすめです。ポーランドならではのお土産を買えるお店で、ポズナンのお店にはサンタクロースやキャンディなどの形をしたかわいいオーナメントがずらりと並んでいました! 価格は1つあたり25〜40 PLN。自分用にも、友達用にもぴったりです。
・Folkstar Poznań
住所:Półwiejska 25, 61-886 Poznań
HP:https://folkstar.pl/en/
ポズナン観光に便利で、気軽に泊まれるホテルが「Hotel Novotel Poznan Centrum」。クリスマスマーケットを開催している国際見本市会場まで徒歩圏内、かつバスタブ付きでも1室1万円台〜宿泊可能です。ポーランドは石畳が多く、想像以上に足が疲れるので、バスタブでお風呂に浸かって回復するのが楽しく旅をするコツ!
・Hotel Novotel Poznan Centrum
住所:pl. Władysława Andersa 1, 61-894 Poznań
HP:https://all.accor.com/hotel/3376/index.ja.shtml
4. 日本から直行便が到着する「ワルシャワ」のクリスマスマーケット
日本から直行便が就航しているポーランドの首都「ワルシャワ」のクリスマスマーケットは、ワルシャワ王宮〜旧市街広場で開催中。ほかのクリスマスマーケットと比べて小規模ながら、巨大なクリスマスツリーや周辺のイルミネーションも含めてとても美しく、戦後に復興した街並みとともに楽しめます。
旧市街広場はワルシャワの象徴である「人魚の像」を中心にスケートリンクと屋台が広がっていて、とても幻想的……! 屋台では「ホットワイン(25 PLN)」を飲んだり、ポーランド風の水餃子「ピエロギ(10 PLN)」や煮込み料理「ビゴス(25 PLN)」などポーランド料理を食べたり。ホットワインは紙コップでの提供です。
ワルシャワのクリスマスマーケットでは、リーズナブルなボンプキを販売するお店を発見。小さなツリーや車のボンプキは20 PLNで、お手頃価格でした!
ワルシャワの滞在はワルシャワ中央駅近くが効率的。「Warsaw Presidential Hotel」は駅まで徒歩約3分で到着する五つ星ホテルです。正面エントランスは美しいイルミネーションで光り輝き、ロビーには吹き抜け2階分もの高さのクリスマスツリーも! 客室フロアはすべて24階以上なので、高い目線から街を見渡せるのも魅力です。
・Warsaw Presidential Hotel
住所:Al. Jerozolimskie 65/79, Warszawa
HP:https://www.presidential.pl/en/
ポーランドならではのグルメを味わい、お土産選びも楽しいポーランド各地のクリスマスマーケット。ポーランドの文化がギュギュッと凝縮しているため、短期間でポーランドらしさを体験できるのも大きな特徴です。個人的にはボンプキがかわいすぎて、「これを買うためにもう一度ポーランドに行きたい」と思いました。日本からのアクセスはLOTポーランド航空が成田空港から首都ワルシャワまで直行便を週3(月・水・金)で運行中。ポーランドは5月~9月がベストシーズンと言われていますが、キリスト教を国教としているためクリスマスシーズンは冬でもとても本当に華やかです。
ポーランドのクリスマスが、こんなにかわいいなんて知らなかった……。各地の観光とともにクリスマスマーケットを楽しむポーランド旅、おすすめですよ!
・ポーランド政府観光局
HP:https://www.poland.travel/ja
※1 PLN=37.42円(2024年12月13日現在)
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
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