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日本のジープ人気の立役者! SUVブームで爆売れの「使いやすいアメ車」しかも格安「トランプ大統領、こういうのが欲しいんです」

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  • 乗りものニュース
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円高を背景にした1990年代の輸入車ブームは、戦略的価格を打ち出したジープ「チェロキー」のエントリーグレード追加から始まりました。同車は日本で大ヒットし、現代まで続くジープ人気の立役者となったのです。

現在の日本におけるジープ人気の原点

 1985年9月のプラザ合意によって急激な円高・ドル安が進んだ時期に、日本政府が金融緩和を実施したことで、不動産や株式への投資が活発化。地価や株価が実態以上に高騰し、投機的な取引が横行したことで、史上空前の好景気、いわゆる「バブル景気」が発生しました。そして、この頃は「円高差益還元」の一環で輸入品の多くが値下げされたことで、それまで庶民には高嶺の花だった海外の一流ブランド品が身近になった時期でもあります。

Large figure1 gallery82代目ジープ「チョロキー」5ドアモデルのリアビュー。この車両はリアハッチにスペアタイヤを備えないが、顧客はスペアタイヤを外装式にするか内装式にするかを購入時に選べた(画像:クライスラー)。

 この輸入品ブームはバブル経済崩壊後もしばらく続きます。なかでも輸入車は相次ぐ値下げにより、国産車との価格差がグッと縮まったことから、輸入車を新車で購入するユーザーが急増しました。その結果、1995年には輸入乗用車のシェアが1972年の統計開始以来、初めて10%を超えたのです。

 この輸入車の値下げブームのきっかけを作ったのが、2代目ジープ「チェロキー」(XJ型)です。同車は1993年12月に装備を簡略化し、価格を298万円に抑えた「スポーツ」グレードを発売したことで人気に火がつきました。これは既存の最廉価グレードから167万円も安いプライスでした。

 また、価格改定に併せて日本仕様の「チェロキー」は全車右ハンドル化され、従来のクライスラー・ジャパンでの販売網のほかに、従来SUVのラインナップを持たなかったホンダ系のディーラーでも新たに販売が開始されています。

 これら理由に加えて、当時のSUVブームも追い風となり、日本では「売れない」と言われていたアメリカ車にも関わらず、「チェロキー」の販売は飛躍的な伸びを見せ、日本におけるジープ人気を確固たるものにしたのです。

アメ車らしい、でも使い勝手の良いコンパクトSUVとして誕生

 そもそも2代目「チェロキー」は、クライスラーに買収される前のAMC(アメリカン・モータース・コーポレーション)が、フルサイズSUVだった初代モデル(SJ型)の後継として、1984年にアメリカで発売を開始したコンパクトSUVです。

Large figure2 gallery9アメリカ4番目の自動車メーカーだったAMCが開発した1984年に2代目ジープ「チョロキー」(XJ型)。経営難で喘いでいた同社は、親会社の仏ルノー社からの要望を受け入れ、モノコックボディを持つコンパクトSUVとして同社を開発し、ヒット作となる。だが、AMCの窮状を救うまでには至らず、同社は1987年にクライスラーに吸収合併された(画像:クライスラー)。

 当時、AMCの親会社だった仏ルノーからの要望で、2代目「チェロキー」は欧州への輸出を考慮してフレームボディからモノコックボディへと設計を変更し、全長を40cm以上短縮しています。また搭載エンジンについてV型8気筒はラインナップから外され、新たに3.9リッター直列6気筒OHVと2.8リッターV型6気筒の2種類が設定されました。

 日本では、まず近鉄系とジープ ・ジャパン系の販売店で1985年から取り扱いをスタート。当初は2.8リッターV6エンジンを搭載したパートタイム4WDモデルのみが輸入され、のちに4リッター直6エンジンの搭載モデルも加わっています。

 そして、1989年にクライスラー・ジャパンにインポーターを変更し、クライスラージープ 「チェロキー」として販売されるようになりました。その際に日本仕様のパワーユニットは新開発の4リッター直6エンジンに1本化されるとともに、駆動方式はフルタイム4WDとなっています。

 そして、1993年末に右ハンドル化されたエントリーグレードの「スポーツ」が300万円を切る価格で販売されると、当時のRVブームを追い風に爆発的なヒットを飛ばすようになりました。

90年代のRVブーム+ホンダ系ディーラーでの販売で一躍人気に

 もともと「チェロキー」の右ハンドル車は、北米で郵便配達車として生産されていました。理由は、右側通行の国々では歩道側に運転席のある右ハンドル車のほうが郵便物の配達や回収に便利だからで、そういった理由から開発・生産されていたのです。

Large figure3 gallery101980年代中頃の仏ルノー社の販売ラインナップで、その中に「チェロキー」の姿もある。フランスではルノーのディーラーを通じて販売された(画像:ルノー)。

 日本仕様の「チェロキー」は、その生産ラインを拡充するかたちで製造されることになりました。日本国内での右ハンドル仕様のアメリカ車は戦前のフォード車から長らく絶えており、同車が戦後初のモデルとなりました。

 さらにホンダ系列の販売店でも「チェロキー」の取り扱いが始まることが決定すると、ホンダはクライスラー本社に技術者を派遣して技術指導を行い、製品のクオリティアップを図ります。

 その結果、「チェロキー」は買いやすく、より魅力を増したことで2001年のモデル終売まで好調を維持し、ロングセラーモデルとなりました。結果、このクルマのヒットが現在まで続く、日本でのジープ人気の原点となったのです。

 現在、アメリカ車が日本市場で低迷を続ける中、ジープブランドは2024年度(2024年4発~2025年3月)に9721台を販売し、ブランド別正規輸入車販売ランキングで12位につけており、唯一好調を維持しています。

 ドナルド・トランプ米大統領は、日本でアメリカ車が売れていないことを問題視して批判を続けています。しかし、アメリカ車だから日本で売れないのではなく、日本人のニーズに合致したクルマを販売すれば、アメリカ車でもヒットを飛ばすことは、「チェロキー」の成功によって証明されているのは間違いありません。

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