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離艦も着艦も垂直!? 海自の“異形”無人機が相模湾を飛行 「スペースX」みたいなシーンに隊員も興味津々

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狭い場所でもOK

 2026年6月29~30日、海上自衛隊が相模湾の護衛艦「くまの」で、無人航空機「V-BAT」の訓練状況を報道陣に公開しました。

Large figure1 gallery15飛行甲板に離艦態勢となったV-BAT。垂直離着艦するという回転翼機と固定翼機の特徴を併せ持つ独特のコンセプトの機体だ(月刊PANZER編集部撮影)

 アメリカのShield AI社が開発したShield AI MQ-35A「V-BAT」は、垂直離着陸(VTOL)偵察無人航空機です。独特の形状をしているシングルエンジンダクテッドファンは、狭い空間での垂直離着陸や、ホバリングから水平飛行への移行を可能にし、コンパクトな設計とホバリング能力により、艦上運用や狭い陸上エリアに適しています。

 2025年度予算において、6機40億円で取得されています。コンテナに分解収納され、最低4人で運用できるとされています。

 現在、海上自衛隊では水上艦隊隷下で大湊航空基地(青森県)を拠点に運用試験や訓練を進めていますが、部隊名は未定で「無人機作業室」とされているようです。

 もがみ型FFMでV-BATを運用するのは初めてで、「くまの」艦尾の飛行甲板と格納庫、飛行科の区画を使用し、「無人機作業室」の要員が「くまの」飛行科の支援を受けました。

 29日と30日に1回ずつ飛行しましたが、小型とはいえ2サイクル2気筒レシプロエンジンの音は甲高くて、UH-60より大きいといわれて耳栓が配られました。エンジンを始動後、2サイクル独特の白い排気ガスを噴き出しましたが、アイドリングして回転の安定を確認し、離陸して梅雨空に消えていきました。

 着艦も独特です。スペースX社の帰還・再利用できるロケットのように尾部を下にしてゆっくりと着艦しますが、基本オートパイロットで制御しているそうです。支援にあたる「くまの」飛行科員も、実機を見るのはほとんどが初めてで興味津々の様子でした。

 今後、様々なプラットフォームで運用してデータを集め、哨戒艦などに搭載して水上艦艇の周辺海域における警戒監視・情報収集能力を向上させることを目指しています。

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