「減塩しょうゆ」のルーツ「保健しょうゆ」って何だ? キッコーマンに“通常”のしょうゆとの違いを聞いた
- オトナンサー |

塩分の摂取量を減らすため、食卓で使うしょうゆは「減塩しょうゆ」にしているという人もいると思います。塩分を抑えながらも、うまみを保って料理をおいしくできるメリットがあります。300年以上にわたって、しょうゆづくりを行ってきたキッコーマン(千葉県野田市)では、60年前に、心臓や腎臓疾患などで塩分摂取量を制限されている方々のために開発された「保健しょうゆ」というものがありました。減塩しょうゆの“ルーツ”とされる「保健しょうゆ」について、キッコーマンで広報を担当する五味義幸さんに聞いてみました。
東京大学医学部の要請を受け、開発へ
Q.まず、「減塩しょうゆ」の特徴を教えてください。
五味さん「 『減塩しょうゆ』と表示するためには、しょうゆ100グラム中に対して、食塩量9グラム以下(ナトリウムとして3550ミリグラム以下)という、一般的なこいくちしょうゆの半分近い塩分にまで減塩する必要があります。
料理での用途は通常のしょうゆと同じようにご使用いただけますが、コショウやスパイスなどを加えて辛みをつけたり、ネギやショウガで香りを出すことで、料理の風味が豊かになり、塩分が抑えられていても、物足りなさを感じなくなります」
Q.では、「保健しょうゆ」の特徴などについて、教えてください
五味さん「キッコーマンは、東京大学医学部の要請を受け、しょうゆ本来のうま味や風味は残しつつ、通常のしょうゆに比べて塩分を大幅にカットしたしょうゆを開発し、1965年に『保健しょうゆ』(1967年に「減塩しょうゆ」に商品名を変更)を発売しました。発売してからしばらくは病院食用として使われることがほとんどでした。その後、健康意識が高まり、1970年代後半からは広く一般のご家庭でも使われるようになりました。
当社では、“減塩”と“おいしさ”の両立を目指して開発と改良を続け、1993年に『特選 丸大豆減塩しょうゆ』を、2011年には『いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ』をそれぞれ発売しました。
また、食塩分を25%カットした『いつでも新鮮 塩分ひかえめ生しょうゆ』など、さまざまな減塩・節塩ニーズにお応えする商品を発売しています」
普段から何気なく使っている「減塩しょうゆ」ですが、60年もの歴史がある商品だったのです。今後も健康に気を使いながら、食事を楽しむようにしましょう。
オトナンサー編集部
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