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道路がやけに「白っぽい」しかも「滑りやすい」ってホント? 確かにある“舗装の地域差” が牙をむく時

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  • 乗りものニュース
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道路の舗装が他の地域よりも“白っぽい”うえに“滑りやすい”と言われる沖縄。なぜこのような地域差が生まれるのでしょうか。実際走ってみると、確かに注意が必要かもしれません。

やはりご当地モノ! 沖縄の道路の“舗装”

 旅行で沖縄に降り立ち、那覇空港近隣でレンタカーを借りて走り出すと、東京や大阪とは段違いのまぶしい日差しを感じます。もちろん、沖縄は本州の主要都市よりもはるかに南にあり、また海に囲まれて空気が澄んでいることから、日差しそのものが強いことには間違いがありません。
 
 しかしもうひとつ、沖縄でのドライブがまぶしく感じる理由があります。それは、アスファルト舗装の「白さ」です。

Large 240718 okinawa 01沖縄の道路のイメージ(画像:写真AC)。

 日本において舗装道路の主流となっているアスファルト舗装は、石油を由来とするアスファルトに、石や砂などの骨材、隙間を埋めるフィラーとしての石粉などを混ぜ、クルマによる荷重の分散や耐久性を高めたものです。

 このうち、重量の多くを占める骨材は、運搬費用がかさむことから、施工場所の近隣で採れる原材料を使用することが一般的で、本土では良質な砂岩などが選ばれ、用いられます。

 しかしそもそも海底が隆起して島となった沖縄では十分な砂岩が採掘できないため、アスファルト舗装の骨材には県内各所に産出する灰色の「古生層石灰岩」、白色または淡黄色の「隆起珊瑚礁石灰岩」が用いられます。つまり、サンゴ由来の成分を含んだ素材も使われていることが、沖縄のアスファルト舗装が白く見える原因なのです。

 そしてこの路面の白さは、まぶしさのほかにも、本土の舗装とは異なる部分があります。それは舗装路面の“滑りやすさ”です。この石灰岩を含む白いアスファルト舗装は、本土の黒いアスファルト舗装に比べ、路面のミュー(摩擦係数)が低く、滑りやすいのです。

 そのため那覇空港近隣のレンタカー営業所の一部では、ドライブにあたり気を付けるポイントとして「滑りやすい路面」を挙げ、利用者に注意を呼びかけています。

さらに「砂っぽい」「光る」舗装

 もちろん、滑りやすいとは言っても、一定の規格をクリアして舗装の材料に採用されているため、雪道のようにツルツルというわけではありません。しかし現実の交通環境では、そのわずかな滑りやすさの違いにより生まれる50cm、1mの制動距離の差が明暗を分けるため、無視はできません。

 これに加え、沖縄の道路をいっそう滑りやすくする要因があります。それは沖縄の気象、そして地理的要因によるものです。

 繰り返しになりますが、沖縄は本土をはるかに上回る日差しが照りつけます。また海からは塩分を含んだ風がつねに吹きつけます。こうした日差しと塩分で、アスファルト舗装の表面は劣化が進み、そこをタイヤが磨くため、光るような質感になっているところも少なくありません。さらに海からの風は砂を含んでいるため、場所によっては路面にうっすらと砂が浮いていることもあるのです。

 もちろん、道路管理者もこうした滑りやすい路面に手をこまねいているわけではありません。速度域が高く、より短い制動距離が求められる高速道路では、本土から輸送した骨材をアスファルト舗装に用いています。また国道においても、沖縄由来の骨材の混入率を下げた、黒っぽい舗装が比較的多く見られます。

Large 240718 okinawa 02那覇市街地にはこのように琉球石灰岩の石畳になっている道路も。雨天時のバイクでの通行は要注意だ(植村祐介撮影)。

 一方、沖縄の道路延長の多くを占める県道、市町村道では、白いアスファルト舗装がほぼデフォルトです。それでも、信号の手前や下り坂、急なカーブなどでは、タイヤのグリップを補助するカラー舗装を随所で採用するなど、追突事故やスリップ事故防止の対策がとられています。

 ではこの白いアスファルト舗装は、実際にどのくらい滑りやすいのでしょうか。

実際どう気を付ければいい? 走ってみるとやはり…

 レンタカーで一般道を流れに乗って走っているときには、とりわけ“滑りそう”といった印象はありません。ただカーブが続く山道でややペースを上げると、レンタカー営業所での「滑りやすい」という注意が先入観になっているのかもしれませんが、タイヤのグリップに心許なさを感じます。しかしこのあたりはふだん乗っている自分のクルマとレンタカーとの違いもあり、微妙なところです。

 一方、南国特有のスコールに見舞われ、ウエットになった路面では、ブレーキを踏んだときの初期制動の手応えが明らかに乏しく感じられました。現在のクルマにはABSが標準装備となっていますが、ABSであってもミューの低い路面では制動距離は長くなります。今回は公道で流れに乗ったドライブだったため、ABSが介入するほどのブレーキは試していませんが、やはり「止まりにくいんじゃないか」という印象を抱きました。

 沖縄本島を南北に走る国道58号や国道330号は、一般道ながら、空いているときはかなり速く流れます。しかし、信号やロードサイド店へのクルマの出入りなどで、流れが停滞し、一気にブレーキを踏まざるを得ないようなシチュエーションも少なくありません。とくに雨天では、十分な車間距離をとるように心がけるべきでしょう。

 路面の滑りやすさがよりシビアに安全へ直結する二輪車では、本土の黒いアスファルトと同様のブレーキ操作やカーブへの進入では、転倒やスリップ事故につながる可能性がありそうです。バイクとともにフェリーで沖縄に渡りツーリングを楽しむ人、現地の足としてレンタルバイクを借りる人は、滑りやすい白いアスファルトに慣れるまで、十分に注意を払うことをおすすめします。

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