電撃引退のJAL「国内用777」はどんな飛行機? 整備士出身JAL赤坂社長、機長、社員が語る!
- 乗りものニュース |

長らくJAL国内線で主力機となっていたものの、2021年3月を持って退役となった「国内線用777」。どのような機体だったのでしょうか。急遽実施されたオンラインイベントで、整備士、パイロット、CA、そして赤坂祐二社長がこの機について話しました。
カメラ付き長~い777と、元JASの「ナイン・デルタ」
長らくJAL(日本航空)の国内線で主力を張ってきたボーイング777-200型機、および777-300型機の国内線仕様機は、搭載しているP&W(プラット・アンド・ホイットニー)社製のエンジントラブルをきっかけに、2021年2月21日より運航を停止。路線に復帰することのないまま、2021年3月末をもって即時退役となりました。この「電撃引退」に、航空ファンやJALファンから惜別の声が相次ぎました。
JAL「国内線仕様777退役オンラインイベント」の様子(画像:JAL)。
2021年4月25日(日)、JALがこのファンの思いに答えるべく、駐機している国内線仕様777の機体を用いて、とあるイベントを開きました。JALの旅コミュニティ「trico」会員に向けた、国内線仕様777退役オンラインイベントです。
このイベントは、同コミュニティ会員が国内線仕様777の思い出をチャットで語らう場とされたほか、同型機に深いかかわりを持つJALのスタッフが、この機体の特徴やエピソードなどを披露しました。
この配信が実施されたのは以下の2機で、各機で説明を行ったJALの整備士によると、次のようなプロフィールを持ちます。
・JA8944:羽田空港に駐機する胴体延長型の777-300。1999年に導入され、沖縄、伊丹、千歳などに就航。500席という巨大なキャパシティを持ち、全長約73mのボーイング最大の双発機で、JALでは5機が導入されたという。胴体が非常に長いことから、水平尾翼にカメラがついており、地上走行のときなどに外部の状況をパイロットがチェックできる。
・JA009D:伊丹空港に駐機する標準型の777-200型機。JALの整備士によると、機番末尾2文字から「ナイン(9)・デルタ(D)」と呼ばれ親しまれたとのこと。末尾の「D」は、元JAS(日本エアシステム)の機体であることを示す。機内の共用モニターを放映するためのシステムはいまや珍しい「Windows98」で、8mmテープも現役で使われている。
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また、JA8944の機内では、CA(客室乗務員)とパイロットが同型機にまつわる思い出を披露。そしてイベントの最後には、整備士出身のJAL赤坂祐二社長(ビデオメッセージで出演)が、国内線仕様777のエピソードを語っています。
CA、パイロット、そして社長からみた「国内線仕様の777」
イベントに出演したJALのCA(客室乗務員)によると、国内線仕様ボーイング777は「テーブルが広くて働きやすい飛行機」だったとのこと。とくに777-300については、「500人ものたくさんのお客様に一度にお会いできるので、とても楽しい飛行機でした」と話します。
777に24年乗務するパイロットは、その操縦性を「操縦系統が従来のボーイング機より、大気の状態などを機体が踏まえたうえで、意思を正確に反映してくれます。一方、これまでの操縦感覚をそのまま具現化できるようにシステムが用意されている素晴らしい飛行機です」と評します。
「横風での着陸にも強く、タッチアンドゴー訓練を実施していた下地島空港(沖縄県)で教官をしていたとき、まだ未熟な訓練生が着陸操作をしても、スムーズに降りられる安全性の高さを持っていました」と同機のエピソードを話しました。
「国内線仕様777退役オンラインイベント」の出演者(画像:JAL)。
そして国内線仕様777について「歴史に残る飛行機です。ここまで国内線の過酷な運航環境に耐えて働いてくれたと思います。ありがとうと伝えたいです」と話したのは、整備士出身のJAL赤坂祐二社長です。
「777は、メーカ-と航空会社が共同開発する『ワーキングトゥギャザー』という手法をとっており、JALはこのモデルのローンチカスタマー(新型機の開発を後押しする初期発注者)でした。つまり、設計時から関わってきた飛行機です。また、このモデルでは、新型機の整備に要する初期投資を押さえるため、ANA(全日空)さん、当時のJASさんとタッグを組み整備協力をするという、今では想像もつかないような試みもしました。実はこれが、私が初めて担当した大きなプロジェクトでした」(JAL赤坂祐二社長)
また「『ジャンボ・ジェット』ことボーイング747も好きでしたが、実は整備に手のかかる機体でした。一方777は手のかからない、孝行息子のような飛行機でした。ただ、エンジン2発の大型機ということもあり、導入当時はエンジンの大きさにびっくりした記憶があります」と、整備の現場でキャリアを積んできた赤坂社長ならではのエピソードも披露しています。
今回集まった人数は約300人。「急な募集にも関わらず、trico最大級の規模のイベントとなりました」と、tricoの山名敏雄編集長(JAL広報部 Webコミュニケーショングループ長)は今回のイベントについてコメントしています。
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