鏡を見たら“アホ毛”…髪の洗い方、ケアに問題あり！　美容師に聞く「改善法」

　頭からぴょんぴょんと飛び出てくる毛はアホ毛といわれています。髪を整えたのに鏡を見たら、いつの間にかアホ毛が目立っていて残念な思いをしたことがある人は多いと思います。

　そもそも、なぜアホ毛が生じてしまうのでしょうか。アホ毛が生じやすい生活習慣のほか、アホ毛を抑える方法について、美容院「Grace Avenue」（東京都港区）サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。

髪が乾燥するとアホ毛が出やすい

Q.そもそも、アホ毛とはどのような状態の髪を指すのでしょうか。なぜアホ毛が生じてしまうのでしょうか。

原木さん「アホ毛は髪の分け目やトップの辺りから飛び出ている状態の毛を指します。新しく生えた毛や、髪に何らかの負担がかかって切れ毛になった短い毛が立ち上がり、飛び出てくるのです。

太くてしっかりとした髪の毛や乾燥している髪の毛ほどアホ毛が生じやすい傾向にあります。髪が太くしっかりとしていればその分立ち上がりやすくなりますし、乾燥していると静電気が発生し、髪が絡まって切れやすくなるのです。

新しく生えた短い毛が原因であれば、毛が成長することでアホ毛が落ち着きます。しかし、生活習慣の乱れなどで髪があまり成長しないと、短い毛や切れ毛が増えてしまい、アホ毛になるので注意が必要です。

飛び出ている毛のなかには『浮き毛』というものもあります。浮き毛は中間から毛先にかけて出る浮いた毛で、根元とは限りません。浮き毛は長さがあり、1本だけうねっていたり、ちぢれていたりします。髪の癖が原因のこともあれば、加齢や髪へのダメージなどによって直毛の人に浮き毛が生じることもあります」

Q.アホ毛を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。

原木さん「髪の毛を強く洗い過ぎたり、引っ張ったりして負荷をかけると、切れ毛になりやすくなります。ダメージ毛によるアホ毛は優しく洗うようにしたり、しっかりと保湿したりすることが大切です。

シャンプー後はなるべく地肌につかないよう、髪の根元ぎりぎりにトリートメント、コンディショナーを付けて流すとアホ毛が落ち着くことがあります。さらに、ベタつきが気にならない程度にヘアオイルやスプレー、ワックスといったスタイリング剤を使用してアホ毛を抑えるのが効果的です。また、分け目を変えてみるのも対処法の一つです。

産後などのときは、髪の毛が傷んでいないにも関わらず、アホ毛が出ることがあります。その場合は、洗浄力の強いシャンプーを使用していないかチェックするとよいでしょう」

Q.アホ毛が生じやすい生活習慣について、教えてください。

原木さん「先述のように、髪が乾燥しているとアホ毛が生じやすくなります。普段からシャンプーのみで済ませていたり、強く洗ってしまったり、1日に何度もシャンプーをしていると髪の乾燥やダメージにつながります。アホ毛防止のためには、そのような行動を避けていただくのが望ましいですね。

また、ドライヤーの当て過ぎも乾燥につながるので注意が必要です。どのくらい乾燥してしまうかはドライヤーの熱の温度によります。低温でも風量があって、髪の水分を飛ばさずに髪を乾かすことができるドライヤーもあるので、使用する際はドライヤーの温度を確認するのもよいでしょう」

＊　＊　＊

　アホ毛は、新しくて短い毛や切れ毛が飛び出すことで生じることが分かりました。アホ毛をなくすために、乾燥やダメージにつながるような洗い方は避けるようにしましょう。

オトナンサー編集部

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