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子どもの自殺が多い「9月1日」をどう乗り切るか

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子どもたちのSOSに気付くには?
子どもたちのSOSに気付くには?

 9月1日が近づいています。筆者が書いた「こども六法」(弘文堂)は、いじめ問題をきっかけに出版を目指した本ですが、この日は、いじめに悩む子どもたちにとって重い意味があります。

統計上、自殺件数が最も多い日

 8月18日、筆者は東京都人権プラザ(港区芝2丁目)で8月25日まで開催されている展示会「心と体を傷つけられて亡くなった天国の子供たちのメッセージ」展のオープニングトークに登壇しました。この展示会は毎年8月下旬のこの時期、「9月1日問題」に向けて、いじめに悩む子どもたちの生命と尊厳を考える機会として開催されているものです。

「9月1日」は過去の統計上、1年で最も子どもたちの自殺件数が多い日です。その原因の一つとして、いじめに悩む子どもたちが、新学期の学校から逃れるために命を絶つためと言われています。このことから、例年8月下旬には各メディアで、いじめや不登校、自殺問題に関する特集が組まれ、子どもたちが直面している困難と向き合おうという機運が高まる傾向があるのです。

 ここ数年は夏休みの前倒しに伴って、自殺件数のピークがずれてきているとされますが、今年はコロナ禍による夏休み短縮を受けて、さらに、いじめ自殺を取り巻く時期的なピークが読みにくい状況となっています。

 さて、先日のオープニングトークでは、いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」理事であり、いじめ自殺被害者遺族でもある小森美登里さんと、今年のいじめを取り巻く状況について意見交換しました。コロナ禍という100年に1度ともいわれる世界的大災害を前に、大人がパニック状態になっている昨今、いじめに悩む子どもたちに関する情報は根本的に減っています。

「子どものいじめ問題」に関連するニュースがほとんどなく、一方でSNS誹謗(ひぼう)中傷問題や「自粛警察」、コロナウイルス感染者に対する嫌がらせといった「大人のいじめ問題」が大きな話題となっています。

 もちろん、「ニュースになっていない」ことは必ずしも悪いことではありません。本当にニュースになるような事件が起きていないのだとしたら、子どもたちの間でいじめがそもそも、今年は問題になっていないのだとしたら、それはとても喜ばしいことです。しかし、そうであるならば、逆に現在の状況を基にコロナ以前の教育を見直す必要があるでしょう。

 大人たちの関心が向いていない中で、子どもたちは、大人たちがあれこれと言ってこない状況をエンジョイしているのか、または、ニュースになっていないだけで人知れず思い詰めているのか。いずれの場合であっても、子どもたちの現状を把握しようとする姿勢を今一度見直さなければいけません。

 そもそも、今年は大人たちが「大変な」1年になっています。仕事の遅れを取り戻し、感染予防と両立するというストレスの中で、数多く報じられているように、いじめやパワハラが発生し、その矛先が転じて、家庭内暴力や児童虐待の形で子どもたちに向けられた例もあります。

 また、誰もがこのようなストレスを抱えている中で、子どもたちへの私たちの関心は知らず知らずのうちに薄まっており、普段であれば気付けるような子どもたちのSOSに対し、アンテナの感度が鈍っている可能性もあります。

 大人も人間ですから、ストレスを抱えて感度が低下すること、それ自体が悪では決してありません。ただ、子どもたちを守るためには今、改めて、自分の状況を子どもたちの状況に先だって見つめ直し、場合によってはケアしておく必要があるのではないでしょうか。

 9月1日問題に向け、筆者は個人的な取り組みとして8月24日午後7時から、ニコニコ生放送「明日学校へ行きたくない」というネット番組に出演、8月26日午後7時からは「いじめ問題を考えるYouTubeライブ」を実施します。

 よろしければ、親子でご覧いただき、または悩みを抱えている周囲の子どもに紹介してあげてください。子どもたちに迫る「その日」がいつになるか、見通せなくなっている今年だからこそ、子どもたちの生の声を把握する取り組みを自分にできることから、考えていただきたいのです。

教育研究者 山崎聡一郎

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