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「なんとかなるっしょ~ピロロロ~ン」で0歳育児&会社員&本の執筆をやってみた話/しりひとみ

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noteに投稿した「住んでるマンションを退去したら被告になった話」で一躍話題に! 現在は会社員兼ライターとして働きながら1児の母でもあるしりひとみさん。先日、念願の書籍を出版した彼女ですが、夢を叶えるまでの道のりは波乱だったようで……。マイナビ子育て読者に向けた書き下ろしエッセイです。

「まぁ、なんとかなるっしょ」。計画性ゼロで執筆開始

みなさんはじめまして、しりひとみと申します。
私は1歳児を育てながら会社員として働きつつ、趣味でブログを書いたり、メディアに文章を寄稿したり、YouTubeでかわいい犬の動画を見たりしながら楽しく生活をしています。

昨年、出産当日のドタバタをnoteに書いたところ、「育児エッセイを出版しませんか?」というありがたい話が舞い込んできました。

本の出版は私の昔からの夢で、待ちに待ったビッグチャンス。3500文字×25本の原稿という依頼内容に「多っ」と思ったものの「まぁ、なんとかなるっしょ」と二つ返事で快諾。初めての育児に加えて、初めての書籍の執筆。それらを両立するのがどれほど大変なのか、このときの私にはまったく想像もつきませんでした。

01

睡眠不足により感受性が終了、家庭内も「アウトレイジ」化

前提として、ワケあって我が家の育児は私がワンオペで回しています。
執筆を始めた当初、息子は生後4ヶ月。育児休業中なことに加えて、まだ寝返りすら打たずよく昼寝もしてくれるので、1日3時間は執筆に使える状態でした。ここだけの話「もしかして、育児しながら執筆なんて余裕?」とさえ思っていました。

生活が一変したのは、子どもが生後9ヶ月を迎えた今年の4月。朝8時に子どもを保育園に預け、8時半~17時半勤務のフルタイムでの職場復帰を果たしました。昼寝の時間がないうえに、環境の変化からか子どもは夜中2時間ごとに目覚めるように。もう眠くて眠くて頭の中には常に『君をのせて~オルゴールver.~』が流れていました(※寝かしつけのときにいつもかけている曲)。

睡眠不足により日中の記憶がほぼなく、役員との重要な会議のあとには「M=モチベーション」とだけ書いてあるなんの役にも立たない議事録ができあがっており、会社員生命の終わりを予感しました。

本当なら寝かしつけを終えてすぐ布団に飛び込みたいところですが、夜の時間を執筆に使わなければ締切に間に合いません。パソコンに向き合い、私は思いました。

「…感受性が…消えた…?」

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眠すぎると感受性が死んで「私は、嫌だなぁと思った。」「楽しかったので、よかった。」みたいな駄文しか書けない。

そんな状態なので、担当編集さんに本格的に出版の取りやめを相談したりもしました。しかし「いや、どんどん面白くなってます。大丈夫です!」と力強く私を励まし続けてくれ、締め切りを落としまくりつつどうにか書き進めました。

その後も産後クライシスで夫との仲が最悪になり家の中が『アウトレイジ』みたいな世界観になったり、保育園から感染症をもらってきた息子が私と夫の口の中によだれまみれの手を突っ込むというパワープレイで家庭内パンデミックを巻き起こしたり、残業後の深夜にゲラの赤入れをしてやっと原稿が完成したのに、送付先を書き損じてバイク便の人に激ギレされたりと紆余曲折ありましたが、奇しくも妊娠期間とまったく同じ「10ヶ月」という期間を経て、なんとか1冊の本が完成しました。

子どもが生まれたら、夢は追えないのか?

これを読んでいる全員に「私はできたから、みんなも育児しながら夢を追いなよ!」なんて無責任なことは言えません。暮らしの環境や子どもの性格、私のゴリラ並みの体力がうまくマッチングした結果、本を完成させることができたのだと思っています。

一つだけ言えるのは、育児の真っ只中にいるときにしか生み出せないものもあるんじゃないかな、ということです。初めての育児、子どもの成長やかわいい仕草にいちいち心動かされ、この感動をどうにか残したい! という衝動で最後まで書ききったところがあります。感受性は死にかけたけど、なんとかやりきれたのはその「初めての子育ての感動を残したいという執念」があったからこそだと、今では思います。

03

めっちゃくちゃしんどかったけど、産みの苦しみを味わったからこそ、読み返せば当時の匂いまで思い出せるような、大切な思い出深い本が生まれました。

最後に。「まぁなんとかなるっしょ~ピロロロ~ン」みたいな感じでヌルッといろいろ始めると上記のように地獄みたいな状況になりますので、しっかり夫婦で分担を話し合ったり、働き方を見つめ直したり、寝かしつけ方法の改善を試みたり、ベビーシッターなどの外部サービスの情報収集をしたりと計画的に進められることを! 切実に!! おすすめします!!!  

俺の屍を超えてゆけ!!!!

(文:しりひとみ/マイナビ子育て編集部)

しりひとみさんの育児エッセイ『ママヌマ ママになったら沼でした』発売中

オズワルド伊藤俊介さん、絶賛!
「泣いてもいいし笑ってもいい丸裸な母の日常(リアル)」

保育園の連絡帳アプリに書かれた、保育士さんのメッセージと我が子の写真を見て
「知らない場所にいる、知らない息子だ。胸の高鳴りが止まない。この感情、知ってる。わかった、これって……。推しからの供給だ!!!!」

出産後、我が子の初抱っこで
「自分のことを全部知ったつもりになっていたが、まだ未開封のままの感情があったなんて。人生のA面からB面への隠し通路を見つけたような気分だ。」

……などなど、独自の世界観でつづられた、しりひとみさんの初育児エッセイ集。
子を持つ親なら共感必至、それどころか、彼女の新しすぎる視点に目からウロコが落ちること間違いなしです!

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