【謎】妊婦あるある「酸っぱいものが食べたい」に「分かる」「なんで?」の声多数→産婦人科医に理由を聞いてみた結果
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「妊娠すると酸っぱいものが食べたくなる」現象。昔からよくいわれている有名な“妊婦あるある”の一つです。ネット上などでも実際に、妊娠・出産経験のある女性から「これ分かる! あった!」「私もそうだったな」「梅干しを常備してた」「酢の物しか食べたくなかったくらい」といったエピソードが見受けられますが、その一方で「なんで?」「不思議すぎる」など、疑問を感じている人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、妊娠中に「なぜか酸っぱいものが食べたくなる」謎の現象について、神谷町WGレディースクリニック(東京都港区)院長で産婦人科医の尾西芳子さんに教えていただきました。
女性ホルモンの変化が関係?
Q.妊娠中や、つわり期間中において「酸っぱいものが食べたくなる」「酸っぱいものだけは食べられる」現象が起こることがあるのはなぜですか。
尾西さん「妊娠中、特につわり期間に酸っぱいものが食べたくなる生理的な原因の詳細はまだ解明されていませんが、妊娠中は女性ホルモンが大きく変化するために嗅覚や味覚が大きく変化することは明らかになっています。そのために、つわりの期間に特定の食べ物やジャンクフードを好んで食べるといったこともみられます。
その他、『酸っぱいもの(酸)はアンモニア臭などを抑える働きがあり、つわりの症状を軽減するため』『疲労感の回復になるビタミンCを欲しているため』などの説もあります」
Q.「酸っぱいもの」に限らず、特定の「味」ばかりを欲するケースの例とは。
尾西さん「つわりの時期に特定のもの、特にジャンクな味のものを好む妊婦さんのお話をよく伺います。例えば、フライドポテトやポテトチップスなどです。私の周りではたらこパスタばかりという人もいましたし、私自身は夏なのにグラタンが食べたくて仕方がありませんでした。おそらく、赤ちゃんを育てるのに必要な塩分や脂肪分を欲している生理現象なのだと考えられますが、正確なメカニズムは解明されていません」
Q.妊娠中やつわり中、「酸っぱいものが食べたくて仕方ない」「酸っぱいものだけは食べられる」状況になった場合、実際に食べても問題ないのでしょうか。
尾西さん「はい、酸っぱいものを食べるのは問題ありません。つわりで水を飲んでも吐いてしまうという人は、炭酸水にレモンを絞ると飲みやすくなることがあるのでおすすめしています。
ただし、酸っぱいものをたくさん摂取した後につわりで吐いてしまうことなどによって、逆流性食道炎が起こり、胸のむかつきや痛みの原因となってしまうこともあります。そのため、おなかいっぱいになるまで酸っぱいものを食べるのは控えましょう。
また、口の中が常に酸性になることで虫歯の発生も増えてしまいます。妊婦さんの虫歯は早産などにつながることもあるので、妊娠中は歯科の受診も忘れずに!」
オトナンサー編集部
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