勉強効率をさらに高める「アクティブリコール」とは? 参考書を読む・動画を見るだけでは学習効果が低い
- マイナビウーマン |
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科学的に効果が高いことが実証された、すぐに実践したい勉強法とは?
\「記憶力」× 「超効率化」× 「時短」の勉強法/
400万回以上再生されているYouTubeの大人気動画「科学的根拠に基づく最高の勉強法」の安川 康介さんが、自らの勉強法を更に詳しく解説して書籍化。覚えたことを思い出す、人に教えられる=アウトプットこそが成長につながる、研究によって検証された効率的な勉強法です。
勉強は限られた時間で効率よく進めたいもの。あなたが今やっている勉強法は、本当に効果があるのでしょうか?今回は科学的に効果が高い勉強法について、書籍『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。
科学的に効果が高い勉強法【アクティブリコール】
※画像はイメージです
ここからは、学習において科学的に効果が高いとされている効率的な勉強法について、その根拠となる論文の一部を紹介しながら説明していきます。本書で紹介する効果的な勉強法を意識し、実践するだけで、勉強の効率は劇的に変わってくると思います。
アクティブリコールとは
まず、学ぶために決定的に重要なのが「アクティブリコール(Active recall)」です。
なんだか難しい言葉ですが、簡単に言えばアクティブリコールとは「勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すこと」です。
「え?記憶したいことを頑張って記憶から引き出す?それだけ?」、そう思われる方も多いかもしれません。
実は、これまでの学習に関する数多くの研究から、何かを記憶するためには、それを積極的に思い出す作業や、脳みそから頑張って取り出す作業こそが、決定的に重要だということが明らかになっています。
学術的にはアクティブリコール以外にも、想起練習・検索練習(Retrieval practice)、練習テスト(Practice test)と呼ばれることがありますが、同様の概念です。
ちなみに、情報を積極的に思い出すことによって、その情報が長期記憶に定着しやすくなる現象のことをテスト効果(Testing effect)といいます。「想起練習」、「練習テスト」、その効果である「テスト効果」というと、一般的に想像するような試験やクイズなどを受けないといけないのかと思われるかもしれません。しかし、試験やクイズに限らず、とにかく記憶から引き出す作業であれば効果が期待できるので、本書ではアクティブリコールという言葉を中心に使いたいと思います。
多くの方が持つ勉強のイメージ
多くの人は勉強に対して、次のページのようなインプット中心のイメージを持っているのではないでしょうか。
例えば、ある教科書を100ページ読んだAさんと200ページ読んだBさんがいたとします。「どちらの人が多く学びましたか?」と聞かれたら、200ページ読んだBさんと答える人のほうが多いのではないでしょうか。
インプットの量で、学習を評価してしまうこうした考え方は、とても一般的です。できるだけ多くの文章を読む、できるだけたくさん講義を聴く、できるだけインプットの量やそのための時間を増やすことが良い勉強法だと考えている人が多いかもしれません。
しかし、このインプットだけしか行わない勉強方法というのは、科学的には効率が悪いことがわかっています。
実際に効果的な勉強のイメージ
では、科学的に効果が高いとされている勉強とは、どのようなものでしょうか。実際に効率的な勉強のイメージが下の図です。
勉強した内容を思い出す、記憶から取り出す作業(例えば、覚えたことを白紙に書き出したり、練習問題を解いたり、テストを受けたりすること)について、すでに覚えたことを単に確認する作業であるとか、学習の効果を判定するための作業であると勘違いしている人がいます。
けれども、学習に関する数多くの研究から、思い出す作業、アウトプットすることこそが、記憶を長期に定着させる効果的な勉強法だということがわかっています。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
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※本記事は、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』著:安川 康介/KADOKAWA より抜粋・再編集して作成しました。
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