日本には働く女性のロールモデルが少なすぎる……アラサーの“あるある”悩みをエスエス製薬の解熱鎮痛薬ブランドEVE(イブ)『BeliEVEプロジェクト』リーダーと考える【BeliEVE座談会後編】
- マイナビウーマン |

「なぜか、自分の将来に漠然とした不安を感じる」
「自分にも実現できそうな、理想的な人生を歩んでいる知り合いが周囲にいない」
多くの働く女性が感じる、モヤモヤした気持ち。多様なライフスタイルが受け入れられつつある現代ですが、だからこそ「自分らしい生き方」が分からなくなってしまいがちです。
EVE(イブ)の女性活躍推進プロジェクト『BeliEVEプロジェクト』は、働く女性たちが「自分のキャリアを諦めてしまう」理由の一つに、ロールモデルが不足しがちであるという答えを導き出しました。
今回はマイナビウーマンの読者パートナーの真那さんとマイナビウーマンスタッフのえとうが『BeliEVEプロジェクト』のリーダー・平川さんと一緒に「女性のロールモデルの不在をどう解決するべきか」を語り合いました。
■【モヤモヤ】キャリアを優先すべきか、ライフプランを優先するべきか?
マイナビウーマン読者パートナー・真那さんのモヤモヤ
働く女性として、身近にロールモデルが不足しているように感じています。今、私は自分のスキルを活かして働けており、マンション購入などプライベートでもやりたいことができているので、自分の人生を理想の状態に近づけることができていると感じていますが、正直、この段階に至るまで周りにロールモデルがおらず、相談相手を探すのも苦労しました。次の世代にはこんな苦労はしてほしくない……私たちが未来を生きる日本の女性たちのためにできることは何でしょうか?
えとう:私も、若いうちにマンションを購入すべきかどうかなど、ふんわりと気になってはいるものの、周囲に実践している人がいない以上、ハードルが高いようにも感じてしまいます。キャリアのこともプライベートのことも、なんでも相談できる先輩がほしいけれど、身の回りで探すのは難しい気がします。
真那:私はSNSを通じて、自分のやりたいことに近い活動をしている人と知り合うことができたのですが、20代の頃はネガティブ思考で、自分の将来が不安で仕方ありませんでした。親が厳しく「家を出るなら結婚しなさい」とレールを敷かれていたこともあって、自分の軸を持つことが難しかったんです。
自分が本当に何をしたいのかが分かってからは、少しずつ自分の軸を持てるようになっていきましたが、正直もっと早くウジウジ期から脱出したかったです……。
えとう:そんな中、自分で行動して自分軸を見つけられてすてきです!
真那:ですが今は、自分のやりたいことを実現するために「家事をしてくれる男性と結婚したら?」なんて他人にアドバイスされて、そんな人どこにいるんだよ! とセルフツッコミしたりもしています。親の考えたようなレールに沿った30代を歩んでいないので、今も部分的にはロールモデルの不在を感じています。
■ロールモデルがいなくても、自分の軸を自分で決めればいい!
平川さん(以下、敬称略):真那さんのように、自分のやりたいことや理想の生活が自分の中ではっきりしている人であれば、必ずしもロールモデルが必要ではない場合もあると思います。今までやりたいことのために進んでくることができたのであれば、これからも自分の軸を元に人生設計を立ててみてもいいのではないでしょうか?
真那:そう言ってもらえるとすごくうれしいのですが、それでも時々不安になる時もあるんです。今は食に興味を持って、SNSで発信活動をしているのですが、それは似たようなことに興味を持ってくれる仲間を見つけられたからというのも大きいです。
えとう:分かります……大丈夫な時と、大丈夫じゃない時がある(笑)。からだのサイクルで気持ちがブレたりもしますしね。
真那:私は普段、学校で働いているので、実際に10代の子の意見を聞くこともあるのですが、若い世代にとっても「結婚かキャリアか」、「結婚するか、道を外れるか」と、極端に考えてしまう子が多いことも気になっています。Z世代の子にとっても、昭和的な「結婚こそが幸せ」という価値観が残っていることにも、最初は驚かされました。
平川:自分の軸を持つって、簡単なようですごく難しいことですよね。今はSNSなどでいろんな情報をファストに摂取できるけど、ネットの情報との距離が近すぎると、他人の価値観に流されてしまうような感覚に陥ることがあります。
えとう:自分の幸せを見つけたいけど、人と比べないってすごく難しいことですよね……。
平川:SNSには周りの人から見た幸せが存在していることも多いですが、自分がその幸せと違う道を歩んでいたとしても、軸があれば“自分らしい幸せ”を肯定できると思うんですよね。
えとう:自分軸を持つために、何かできることはあるんでしょうか?
平川:私は、25歳くらいの時に自分の中長期的な人生設計を立てました。まずは1年後、3年後、5年後、10年後……理想の生活のために、自分がどのタイミングで何をしているべきか、どんなスキルを身につけておくべきかなどをノートに書き出してみるんです。実際にその通りに進まなくても、今の考えを書き出してみるのが良いと思います。今もそのノートを見返しながら、時々軌道修正を加えたりしています。
真那:私も軸を決めるために、自分の強みをノートに書き出してみたり、今は信頼できる人に忖度ない意見を言ってもらっています。自分が実現できたこともノートに書き出して、時々そのノートを見返して自信をつけていくことを繰り返しています。
えとう:そうやって自分に自信をつけていけば、変に他人の意見に流されることもなくなりそう。むしろ、人の話をフラットに聞けるようになって、ロールモデルも探しやすくなりそうですね。
■“相談に乗る側”の心得を身につけておく
平川:自分軸を見つけるためには、自分と向き合うことも、他人やメンターとなる存在と向き合ってみることも、どちらも大切なのではないかと思います。『BeliEVEプロジェクト』内で発足した『BeliEVE Mentoring Program』でも、メンターとの対話を通じて、自分を理解するためのセッションも行われています。
自分だけで考えていると煮詰まって、思考のループから抜け出せなくなることがありますよね。人と自分の違いに気づくことで、自分らしい強みが見えてくることもあるんですよ。
真那:たしかに、人と考えが違った時にこそ、自分らしさを認識できる瞬間もありますね。
えとう:外資系企業のエスエス製薬では、自身の生活の中でメンターとなる存在を見つけられている人も多いですか?
平川:コーチング自体が海外のビジネスシーンから入ってきている考え方ですし、海外では自然にメンターとなる存在を見つけている人が多いように感じます。自分でコーチングサービスを使ってメンターをつけている人もいますし、エスエス製薬では1on1でも、仕事の話だけでなく、プライベートの話もカジュアルに話されることが多いです。
えとう:私はまだ、会社の1on1では自分のプライベートの話まではできていなかったかも。日本では企業や業界によって、まだまだ格差がありそうですね。
真那:現代は結婚やキャリアに関する価値観が激しく変わっていく過渡期だと感じていますが、次の世代のために私たちができることってあるんでしょうか?
平川:まずは、自分が誰かに相談をされた時に、自分の意見を押し付けすぎないことが重要なのではないかと思います。これは『BeliEVE Mentoring Program』のメンター研修でも教わることなのですが、一つの答えを押し付けることは、メンティー(相談する側)にとってあまりよくありません。
人生の決定権はメンティーにあるべきなので、相談された側もメンティーがどう感じるのかを考えながら、自分の場合はどうしたかをフラットに話せたらいいのかなと思います。選択肢を一つ増やしてあげるような感覚でしょうか。
えとう:相談事って、気づくとどちらかが熱くなっちゃうことも多いですもんね。正解を押し付けられると、たしかに苦しくなります。
平川:私たちの世代から認識が変わってきたこともたくさんあると思うので、下の世代の話を柔軟に聞いてあげることで、カジュアルに相談しやすくなる時代の土壌を作っていくことができると思います。
真那:私たちが適切なコミュニケーションを取ることで、若い世代にとっての相談のハードルは下がっていきそうですね。
平川:私も仕事を通して、コミュニケーションスキルに磨きをかけていけた部分も大きかったです。いろいろな人と接することで、メンター側も偏見を持たずに、下の世代の多様な意見をフラットに聞くことができるようになっていくのではないでしょうか。
真那:できるだけいろいろなコミュニティに属して、たくさんの価値観に触れながら、若い世代にとっても生きやすい社会を作るお手伝いをしていきたいですね。相談の際の適切なコミュニケーション、とても参考になりました!
平川さんとのセッションで、若い世代のためにできることが何かを掘り下げることができた真那さん。
理想の生き方やキャリアパスに正解はなく、誰かを“完コピ”する必要はありません。大切なのは、自分の価値観や理想に気づき、それに沿った軸を持つこと。そしてその軸を育てるために人と対話し、視野を広げ、時には他者との比較も、自己理解の一部として受け入れることです。
『BeliEVEプロジェクト』では、メンター制度の整備や社外メンタリングの活用を通じて、女性が相談しやすくなる社会の実現に取り組んでいます。それは単なる制度の提供ではなく、「誰かに気軽に相談できる文化」の醸成への第一歩でもあります。
今、自分にとってのロールモデルが少ないと感じるなら、あなたが誰かにとってのロールモデルになる未来を描いてみてください。正解を押しつけずに、多様性を受け入れる……そんな対話の積み重ねが、次の世代の希望につながっていくはずです。
前編の記事はこちらから
https://woman.mynavi.jp/article/250717-2_12000673-4/
(協力:エスエス製薬、取材・文:ミクニシオリ、撮影:洞澤佐智子、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
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