【タイムスリップ体験ができる⁉】日本の近代生活史も学べちゃう「花王ミュージアム」は親子で訪れる価値アリ
- マイナビウーマン |
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洗濯洗剤、石鹸、シャンプー、掃除用品、紙おむつなど、毎日の家事や育児に欠かせない日用品を製造する「花王」。日頃から花王の製品にお世話になっているママも多いはず。今回は、あの国民的メーカー・花王が運営する【花王ミュージアム】を小3息子と取材。静かに鑑賞するだけかと思っていたら、思いもよらぬ体験が待ち受けていて……⁉
花王138年の歩みを楽しく学べる【花王ミュージアム】
花王株式会社のすみだ事業場内にある 【花王ミュージアム】は、花王の創業から今日までの138年の歩みを、展示と映像で紹介しているミュージアム。
花王が創業以来こだわってきた「生活者一人ひとりに寄り添った“よきモノづくり”」の精神はもちろん、未来につながる最新の技術や取り組みまで知ることができ、子どもといっしょに行きたい社会科見学スポットとしても注目を集めているんです。
ガイド付きツアーでじっくり見学でき、入場無料も嬉しいところ。見学には事前予約が必要で、所要時間は約1時間です。
花王ミュージアム 基本DATA
■所在地:東京都墨田区文花2-1-3 花王株式会社 すみだ事業場内
■TEL:03-5630-9004
■予約:完全予約制(公式㏋より)
■料⾦:無料
■対象年齢:小学3年生以上を推奨。保護者同伴の場合は、小学校2年生以下のお子さんも入館できます
■アクセス:
◎JR総武線「亀戸駅北口」から徒歩15分 または都営バス【日暮里】行き「立花一丁目」より徒歩すぐ
◎東武亀戸線「小村井駅」から徒歩8分
■駐⾞場:なし
■トイレ:あり
■⾷事:なし
■備考:リニューアル工事のため、2025年8月1日(金)以降は休館となっています。再開館については、公式HPでご確認ください。
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※以上情報は変更がある場合がありますので、おでかけ前に公式HP等で最新の情報をご確認ください。
身近にあふれる「花王」をもっと知りたくて♡ いざ【花王ミュージアム】へ!
ボディソープや歯磨き粉、スキンケア用品、お掃除クリーナーをはじめ、家じゅうのあちらこちらに花王製品があふれている我が家。「生活にこんなにも密着した花王について知ることができたら、楽しいに違いない!」と確信し、小3の息子を連れて【花王ミュージアム】に行ってみました。
見学ツアーの始まりは、待合室も兼ねたこちらのお部屋での映像視聴から。
スタイリッシュなガラス張りのお部屋にテンションアップ!
※今回は許可をいただいて撮影しています。エントランスのフォトスポットを除き、館内の撮影は禁止となっています。
花王の創業からの歩みや事業内容、企業理念となる「花王ウェイ」などを事前にお勉強。視聴が終わると、説明員の方の案内で3つの展示ゾーンを巡ります。
【1】花王の最新技術にいち早く触れられる「コミュニケーションプラザ」
最初に訪れた展示ゾーンは、待合室のすぐ隣にあり、花王の最新の技術や取り組みを紹介する「コミュニケーションプラザ」です。
こちらでは、花王が開発した蚊よけ技術の紹介映像を視聴しました。石鹸の成分でもおなじみの“界面活性剤”のチカラで、蚊の飛行を行動を妨げたり、肌にとどまれないようにしたりして、蚊の吸血から身を守る新技術です。
殺虫成分なしで、蚊をノックアウトできるなんて画期的ですよね!
東南アジアでは、蚊が媒介する「デング熱」によって命を落とす子どもたちが多いことが社会問題にもなっているのだとか。この蚊よけ技術は、デング熱被害から子どもたちを守りたいという想いから開発し、特に被害の多い東南アジアで先行発売したのだそうです。さすが花王、素敵な取り組みですよね!
【2】ミニチュア模型やジオラマに息子も釘付けの「清浄文化史ゾーン」
続いてやって来たのは、古代から現代に至る人々の暮らしを“清浄”という視点でたどり、各時代の入浴や洗濯、掃除などを紹介する「清浄文化史ゾーン」。
創業以来、清浄文化の発展に深くかかわってきた花王が、これまで収集してきた数々の史料を展示しながら紹介。「清浄文化」をテーマにした展示は、世界でも類を見ない内容となっています。
こちらでは至るところにミニチュアサイズの模型やジオラマなどもあり、息子も食い入るように眺めていました。なかでも印象的だったのは、古代ローマのポンペイ遺跡から発掘された「クリーニング工房」のミニチュア。そんなに古くから、クリーニング業があったことにビックリですよね。しかも洗浄料には、人間や動物のおしっこを発酵させてできる“アンモニア”を利用していたというのが衝撃的でした。
また面白かったのは、日本の平安時代に「うぐいすの糞」が洗顔料として珍重されていたというお話。うぐいすの糞は、肌を白くし、シミをなくすとされていたのだとか。それにしても、最初にうぐいすの糞を使った人、勇気があったよなぁ~(笑)。
清浄とは、単に体を清潔に保つだけではなく、心に通じるものであり、健やかで豊かな生活の基本になるものだということも教えていただきました。確かに1日の終わりにお風呂に入って体をきれいにすれば、心もきれいになり、心豊かなひとときが過ごせますよね。それこそが「清浄」の神髄なのかもしれませんね。
ちなみに日本の小学校の掃除の時間は、自分たちで掃除をすることによって「場所やモノを大切に使おう」という意識を養うためなのだとか。日本では必ずある「掃除の時間」は、海外では存在しないのだそうですよ。海外では雇われた清掃員が行うことが多いんですって。日本人に深く根付いている「清浄」の心を大切にし、息子にも伝えていけたらなぁと思いました。
【3】まるでタイムスリップの体験にワクワクの「花王の歴史ゾーン」
お次は、花王のよきモノづくりの歩みを紹介する「花王の歴史ゾーン」です。
石鹸といえば高価で贅沢な舶来品か、安価で質の良くない国産品しかなかった時代に、花王の創業者・長瀬富郎の「良質な国産石鹸をつくりたい!」という熱い想いから生まれたのが、初代「花王石鹸」です。
発売されたのは、1890年(明治23年)。一つ一つを蝋(ろう)の紙で包んだうえ桐の箱に収められ、中身も包装も高品質を追求した純国産石鹸として注目を集めました。
な、な、なんと! こちらでは、花王石鹸の発売当時の香りを再現したアイテムがあり、「香り体験」が楽しめるんです。
初代「花王石鹸」の香りを再現した香料
明治時代の香りを嗅げるなんて、まるでタイムスリップ⁉︎ いったいどんな香りがするんだろう?
ワクワク、ドキドキしながら、グラスを手に取り、顔を近づける息子。
「どう?」と息子に聞くと、「いい匂い! 今の石鹸とそんなに変わらないけど、スースーした感じがするかな?」との答え。
続いて筆者も嗅いでみたところ、ふんわり漂うフローラル系の香りに、やわらかなハーブの香りがアクセントになった素敵な香りでした。
ちなみに「花王」の名前は、当時の化粧石鹸が「顔洗い」と言われていたことに由来するもので、「顔も洗える高品質な石鹸」だということを印象づけたのだそうですよ。
花王石鹸のほかにも、歴代の花王製品が当時の広告やポスターとともに紹介されています。
1951年に合成洗剤の先駆けとして発売された「花王粉せんたく」は、1953年にネーミングを「ワンダフル」に変更。電気洗濯機の普及とともに大ヒットした
創業当時から形を変えながら受け継がれてきた月のマーク。実は2021年より企業ロゴから月のマークは消え、アルファベット表記の「Kao」のみとなっている。製品に記載される企業ロゴからはなくなった月のマークだが、今後も企業のシンボルマークとして使われる
展示の後半になると、見覚えのある商品もお目見え。「そういえば、こんなのあったね~! なつかしー」と、当時のことを思い出してほっこり温かい気持ちになりました。
昭和レトロ好きは必見! 1960年代の団地が実寸大で再現されたコーナー
「花王の歴史ゾーン」の奥には、1960年代の公団住宅の一部を原寸で再現した展示も。
昭和レトロな家具や家電、インテリアが並び、ノスタルジックな気分を誘います。1950年代に考案された台所と食事室が一体となった「DK」の間取りに、2つの和室を加えて「食寝分離」を確保した「2DK」の間取りは、当時のサラリーマンの憧れだったそうですよ。
それまで「お風呂は銭湯で」というのが一般的でしたが、内風呂が普及し始めたのもこの頃。
これに伴って、花王石鹸(現・花王)の売り上げもグングン伸びていったそうです。
公団住宅の展示の隣には、こんなコーナーも。
1987年に、最初のコンパクト粉末洗剤「アタック」が発売。70年代の大きな箱(「ザブ」や「ニュービーズ」)と比べると、その大きさの違いは歴然ですよね。洗剤のコンパクト化によって、お買い物するときもぐんとラクになりました。その後、水に溶けやすい液体洗剤のニーズが高まり、現在は液体洗剤が主流となっているそうです。
見学ツアー終了後は、1家族に1本ハンドソープをいただきました。
参加費無料なのに、お土産までもらえるのは嬉しい限りです!
まとめ
正直言うとちょっぴりお堅いイメージだった【花王ミュージアム】ですが、実際には明治時代にタイムスリップした気分になってワクワクしたり、懐かしい商品に出合えてノスタルジックな気分に浸れたりと、思いもよらぬ楽しい体験が待ち受けていました。
館内で唯一記念撮影が可能なフォトスポット
見学の日からしばらくして、息子が我が家にあったボディソープで花王の新旧異なるロゴを発見。息子の記憶にしっかりと刻まれたよう
親には懐かしく、子どもには新鮮だから、親子いっしょに楽しめるのがいいですよね。
歴史をまだ習っていない小3の息子には少し難しい内容もありましたが、ジオラマや展示品を食い入るように眺めている姿が印象的でした。歴史を学んだお子さんなら、各時代の光景が目に浮かんできて理解しやすく、もっと楽しめるかもしれません。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
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