アクアライン「4倍変動料金」の効果くっきり! 高速バスの遅延「約42%減」 渋滞減って千葉も潤う効果が確認
- 乗りものニュース |

新料金への移行から約1年半 最新の状況は?
千葉県は2026年10月2日、「第6回 東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」を開催し、2025年4月から実施している新たなETC時間帯別料金社会実験の分析結果を報告しました。
アクアトンネル上り線。2025年10月の3連休は、22時台でもこの混雑(乗りものニュース編集部撮影)
この社会実験は、通常ETC普通車(以下同)で800円のアクアライン上下線の料金を、土休日は時間帯によって変動させるものです。特に混雑する時間帯が決まっている傾向があることから、その時間帯の交通を分散させることで、渋滞を緩和させる狙いがあります。
2023年7月から土休日の上り(川崎方面)で、ETC車を対象に通行料金を時間帯ごとに変える社会実験が始まりました。2025年4月以降は変動幅を4倍とする、より“差をつけた料金”に移行。上り線(川崎方面)では最も混雑する13時~19時を通常の800円から1600円に引き上げる一方、深夜早朝の0時~4時と夜間の20時~24時は400円に引き下げたほか、土休日の下り線(木更津方面)にも適用されました。
今回公表された最新の分析結果によると、料金を高くした時間帯の交通量は、上り線では社会実験前と比べて土曜日で2%、日曜日で3%減少しており、これは昨年4月の新料金帯への移行後と比較しても、同様の傾向が見られたといいます。
また渋滞による最大損失時間も、日曜は社会実験前比で11分、旧料金体系比で6分短縮(最大62分→最大51分)されるなど、混雑緩和に一定の効果が見られたとのこと。特に料金が切り替わる13時台や19時台での交通分散効果が高かったそうです。
一方、下り線では最大損失時間は「横ばい」でしたが、上下線ともに1日のあいだに記録する最大渋滞長は、新料金の導入により最大値が2.8km減少しました。アクアライン全体での1日当たりの交通量は、社会実験前に比べて約3%増加しているため、こうした背景事情も考慮すると、混雑緩和には上下線とも一定の効果がみられるようです。
また今回の実験では、渋滞緩和だけでなく、地域経済への好影響も確認されました。ETC2.0のデータ分析によると、千葉県を訪れた利用者の県内平均滞在時間が実験前と比較して5分増加したほか、周遊範囲の拡大も確認されているといいます。
実際に商業施設からは「施設が遅くまで混雑するようになった」との声が寄せられています。さらに、木更津金田IC周辺の一般道では20時台以降に走行速度の低下が見られ、料金が安くなる時間帯まで周辺で過ごす人が増えている可能性がうかがえます。
アクアラインを通行する高速バスの運行面でも大きな効果が表れています。高速バスの平均遅延時間は、社会実験前に比べて最大およそ15分短縮され、また木更津金田BT・三井アウトレットパーク木更津~BT東京八重洲間における1日の累計遅延時間は、約42%も減少しました。
反面、依然として上り線では13時~19時台に、下り線では午前5時~午前7時台に交通が集中していることから、県は今後もさらなる交通ニーズの平準化を進めていくため、引き続き効果的な料金体系について模索していく方針です。
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