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「ロシア離れ」鮮明に? 東欧の友好国家まで西側戦闘機を購入 旧ソ連機の代替に選ばれたのは…?

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  • 乗りものニュース
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かなり異例の購入?

MiG-29の後継機はフランスの「ラファール」に!?

 フランスの複合企業であるダッソー・アビエーション(以下:ダッソー)は2024年8月29日、セルビアが「ラファール」12機を購入する契約を結んだと発表しました。

Large 240903 raug 01セルビア軍が現在運用しているMiG-29戦闘機(画像:セルビア空軍)。

 同契約はフランスのエマニュエル・マクロン大統領、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領の立ち合いの下、セルビア首都のベオグラードで結ばれたとのことです。

 この契約によりダッソーはセルビア空軍の装備として単座型9機と複座型3機の計12機の「ラファール」を2029年までに納入するとのことです。契約総額は27億ユーロになるようです。

 セルビア空軍は現在、旧ソ連製のMiG-29を主力の防空戦闘機として運用していますが、戦力近代化の一環として、多種多用な任務に運用できる多用途戦闘機(マルチロール機)の導入計画を進めていました。

 これまでセルビアは一貫して、旧ソ連など、いわゆる旧東側の軍用機を運用しており、欧州の中ではベラルーシに次いでロシアと友好関係にある国です。しかし、ブチッチ政権は2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻に関しては反対の姿勢を見せており、国連でもロシアの侵攻を非難する決議に一貫して賛成票を投じてきました。

 今回、西側陣営であるフランスの戦闘機購入を決定したことは、欧州連合(EU)との関係深化を模索するセルビアの政策の一環と見られます。

 なお、マクロン大統領はセルビアに関して「完全にEUの一員」と評したと報じられていますが、同じく今年に「ラファール」を購入し、セルビアと対立関係にあるクロアチアやほかの旧ユーゴスラビア連邦構成国が今後反発する可能性もあります。

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