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「カッコ悪いと思いませんか?」 一緒にいると“心が貧しくなる”…ケチな男性を拒絶する婚活女性たち

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  • オトナンサー
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女性たちは「お金の使い方」に目を光らせている?
女性たちは「お金の使い方」に目を光らせている?

 それまで全く関わりのなかった男女が、プロフィルを見てお相手選びをし、そこから出会っていくのが婚活です。何かとチェックの目が厳しくなりやすいのですが、ことに女性は男性のお金の使い方を見ています。例えばこんな事例を、皆さんはどう思われますか? お金に関することで「交際終了」になった事例を、結婚相談所を運営する筆者がご紹介します。

「ケチ」な人だと思いました

 さとしさん(40歳、仮名)は、年収800万円の公務員です。みきさん(37歳、仮名)と先日お見合いをし、仮交際に入っていました。2人とも私の相談所の会員なのですが、2回目のデートを終えたところで、みきさんから「交際終了」の連絡が来ました。

 終了の理由は、さとしさんの金銭感覚がどうも細かいこと。つまり「ケチ」だというのです。

「さとしさんはお金に厳しい人だとお見受けしました。最初のデートでカジュアルなイタリアンレストランに行ったんです。簡単なコース分けがしてあって、サラダとメインの料理のコース、そこに飲み物がつくコース、さらにデザートがつくコースと、3つありました」

 メニューを見ながら、彼が伝えてきたそうです。

「飲み物がつくコースを1つ、デザートまでつくコースを1つにして、デザートはシェアしませんか?」

 みきさんは、私にこう続けました。

「デザートがつくと、300円高くなるんです。たった300円をケチっている。いい大人のカップルが、1つのデザートをシェアするなんて、カッコ悪いと思いませんか?」

 ただ、そのときは初めてのデートでしたし、さとしさんの提案に従ったというみきさん。また、ランチはさとしさんがごちそうしてくださったので、デザートの件は「まあ、いいか」と流していたといいます。

 そして、2度目のデートのときに、普段の食事の話になったそうです。さとしさんは一人暮らし。夕食は地元の駅に着いて帰り道に、近くのスーパーに立ち寄って調達をするのだとか。出来合いの弁当や刺身を買うことが多いそうですが、それについてこう付け加えました。

「駅につくと、だいたい20時を過ぎているんですね。そこからスーパーによると、総菜や弁当が20〜30%オフになっている。雨の日なんかだと、刺身が半額になるんですよ。その値段で買うのが日常になっているから、定価では弁当や総菜は買えなくなりました」

 笑顔で得意げに話す姿に、みきさんはげんなりしてしまったといいます。さらに、その日は雨が降っていたというのですが、傘の柄の部分がガムテープでぐるぐる巻きにしてあったというのです。

 みきさんは、苦々しい顔で私に言いました。

「使い捨てのビニール傘ですよ。『そこまでして使う?』と思いました。みすぼらしかった」

 みきさんから交際終了が来たことと、その理由をさとしさんに告げました。すると、さとしさんは驚いた口調で言いました。

「そんなふうにお相手が僕のことを見ていたなんて、恥ずかしいなぁ。いやあ、失敗したなぁ」

 自分の言動が、全てマイナスに受け取られていたことに、驚いていました。

「今となったら言い訳ですが、最初のデートのデザートの件は、彼女が、『そんなにおなかが空いていない』と言ったので、僕としては、気を利かせたつもりだったんです。そうはいっても女性は甘いものも食べたいだろうと思ったので、半分こしたらどうかと。せこい男だと思われるなら、デザートまでのコースを2つにすればよかった」

 また、スーパーの割引商品の話については、こう反省していました。

「帰宅できる時間が遅いから、安い総菜が買えてラッキーだという本音が出てしまった。ニコニコしながら僕の話を聞いてくれる人だったので、気を許してぶっちゃけてしまったのだけれど、デザートの件からつながっていて、ケチだと思われてしまったんですね」

 さらに、傘については、こう言いました。

「朝、傘を勢いよく開いたら、柄の部分が欠けてしまった。応急処置で、家にあったガムテープを使って、柄の部分をぐるぐる巻きにして固定したんです。途中で、新品を買えばよかったなぁ」

見られている! 男性の金銭感覚

 婚活は、結婚相手を探す活動です。結婚相手とは、その後の人生を一緒に歩む相手。それだけに、女性が男性を見る目も厳しくなっています。ことに、お金の使い方には目を光らせています。

 以前、私の相談所の男性会員が、郊外へドライブデートに行き、海の近くに車を停めようとしたのですが、どこもいっぱい。やっと見つけた駐車場が3時間2000円! その看板を見た男性が、思わず「高っ」とつぶやいてしまいました。そして、そのデートの後に女性から交際終了が来て、終了理由にそのことが書かれていました。

 それを伝えると男性は、「そんなことで交際を終了されるんですか? だって高いでしょう? でも、他が空いてなかったから、そこに停めましたよ!」と不満げでした。

 また、こんな会員男性もいました。彼の趣味はベランダにプランターを置いて野菜を育てること。プランターなので、ミニトマト、キュウリ、ナス、葉野菜程度の栽培なのですが、種から植えて収穫できたときには、ちょっとした達成感があるというのです。

 その彼が、仮交際の女性と会話をしていたときに、「最近は、野菜が高い」という話になったそうです。そして、「ベランダで野菜を作っている」という話をしました。するとその女性は、趣味で楽しむ野菜作りだとは受け取らず、お金をケチるためにせっせと野菜をベランダで作っていると取ってしまったのです。その話をした後に、交際終了が来ました。

結婚したら一円でも安いものを女性は買う

「無駄なお金は使いたくない」とは、誰もが思っていることでしょう。2人の関係がしっかりと出来上がった後に、「今日は雨だったから、お刺身が半額だった」「ここの駐車場は高いから、もっと安いところを探そう」と言ってもよいのです。

 夫婦になったら、女性はスーパーに行って野菜や肉、魚の値段を細かくチェックします。セレブでもない限り、値段を見ずにどんどんカートに入れる女性はいないでしょう。

 ただ、まだお付き合いがスタートしたばかりの間柄だと、「高い」「安い」の会話をしただけで、「この人はお金の使い方に厳しい」と女性は受け取ります。お金がある/ない以前に、「ケチな男性と一緒にいると、心が貧しくなる」と考える女性が多いのです。

 最後に、こんな例をご紹介しますね。

 みなみさん(36歳、仮名)は、よしおさん(38歳、同)とお見合いをしました。結婚相談所のお見合いでは、男性がお茶代を支払うことになっています。その日のお見合いは、コーヒーが1杯1430円のホテルのラウンジでした。

 お見合いを終えて、みなみさんは、「お支払いはどうしたらいいですか?」とよしおさんに聞きました。すると伝票を見せて、みなみさんが支払う金額を指差してきました。そこでみなみさんは、1000円札と500円玉を渡したといいます。

 それを受け取ったよしおさんは、500円玉を財布にしまい、そこから1000円札2枚を出して3000円にして、お茶代を支払いました。合計金額が2860円ですから、お釣りが140円きました。するとそのお釣りを、黙って自分のお財布にしまったというのです。

 みなみさんは、この一連の話を私に伝えてから、言いました。

「今日の方はお断りでお願いします。お茶代、割り勘でもいいんですけど、お釣りを全てご自分の財布に入れてしまったことに、なんだかモヤッときました」

 男性の皆さん、婚活ではお金はスマートに使うこと、お金に関してはせこいことを言わないことを心がけてください。“武士は食わねど高楊枝”ということわざがありますが、女性の気持ちがしっかりつかめるまでは、格好をつけることも大切ですよ。

仲人・ライター 鎌田れい

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