豊島区「巣鴨地蔵通り商店街」に日本中からおばあちゃんが集まるワケ
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豊島区にある人気の商店街
豊島区巣鴨にある巣鴨地蔵通り商店街は
・おばあちゃんの原宿
・おばあさんの原宿
・おばあちゃんの竹下通り
と呼ばれ、長らく親しまれています。

最寄りは都営三田線の巣鴨駅とJR山手線の巣鴨駅、都電荒川線の庚申(こうしん)塚駅で、各駅から歩いて2~5分の距離です。
そんな巣鴨地蔵通り商店街が誕生した理由は、有名なとげぬき地蔵尊(高岩寺)があるためと思われがちですが、商店街のウェブサイトを見ると、若干違っているようです。
もんぺとはんてんの専門店がある!
そのきっかけは、江戸時代に中山(なかせん)道の休憩所として町ができたことです。日本橋から出発する中山道で最初の休憩所としてなったのが、江戸六地蔵尊の眞性寺と巣鴨庚申塚の間。そこに町が形成されたのが、商店街の始まりというわけです。
とげぬき地蔵尊の高岩寺が上野から移転してきたのは、明治時代になってから。とげぬき地蔵尊と江戸六地地蔵尊というふたつのお地蔵さまがあることで、地蔵通り商店街の名前が親しまれているのでしょう。

現在の巣鴨地蔵通り商店街は全長約780mで、そこに約200もの店舗が並びます。そんな商店街がおばあちゃんたちのお買い物天国になったのは、ずばりシニア好みの商品を売るお店が多いからです。
ゆったりしたサイズで、健康によい、運気が上がるとされる赤いパンツ専門店や漢方薬のお店、そしてシニア向けの服やバッグ、帽子など衣料品関連店が軒を連ねます。これだけシニア向け商品が集まっている場所は、全国を探してもほかにありません。
かっぽう着も売っていますし、もんぺとはんてんの専門店もあります。いまどき
「もんぺ、ある?」
「はい、こちらです」
と陳列棚に案内してくれるお店が日本にどれほどあるでしょうか。
おばあちゃんたちがこのようなお店で楽しそうに買い物をしている姿を見ると、ほかの場所にも同じような商店街があればよいのに、と筆者(櫻井幸雄、住宅評論家)は思います。そもそも今の日本では、シニアに向けたサイズ感とデザインの服を探すだけでも一苦労です。
シニア向け商品のニーズ
日本各地で人気なのは、巨大な大型商業施設です。
シネコンから料理教室、クリニックまで入っていますが、そこで売られる衣料品店は見事なまでに若者向けが中心。50~60代の熟年層ならばなんとか服を見つけられますが、70~80代のおばあちゃんにぴったりフィットするセーターやスラックスは、なかなかありません。
もちろんデパートに行けば、シニア向けの服は売っています。でも値段は高めです。手頃な価格の服は、孫に頼んでインターネットショッピングで買えますが、実際にお店に行き、店員さんと話をしながら手で生地を触り、試着してから買い物をする楽しみはインターネットでは味わえません。

筆者は全国の商店街でもシニア向けのお店を増やせばよいと考えますが、実際はシニア好みのお店が集まる商店街はありません。それはなぜでしょうか。
都内に残る多店舗商店街
巣鴨地蔵通り商店街のように多くの店舗が集まる商店街は、今も都内にいくつかあります。戸越銀座商店街(品川区戸越)が約400店舗、JR総武線小岩駅前から始まるフラワーロード商店街(江戸川区南小岩)が200店舗以上、十条銀座商店街(北区十条仲原)が約200店舗です。

ほかにも、東京都内では江東区や江戸川区、葛飾区、荒川区、墨田区といった下町エリアに同様の商店街が残っています。
京浜急行沿線では、新馬場駅から青物横丁駅にかけて複数の商店街があります。東急電鉄各線、小田急線、京王線、西武線各線にも商店街が残る駅があります。
それらの多くが巣鴨地蔵通り商店街のように、歩行者が安心して歩けるよう、車両通行止めの時間帯を設定しています。お店の人と話をして、商品を決め、食品は量の調整もしてくれます。昔ながらの商店街が残っていることは、シニアには好ましい状況です。
おばあちゃんのテンションが上がる理由
しかしながら、それらの商店街にはおばあちゃん好みの服を集めた店が多く並んでいるわけではありません。
シニア向けの服も扱っているという衣料品店や呉服店が少し残っている程度で、巣鴨地蔵通り商店街のようなにぎわいはありません。そのため、高齢化社会と言われるなかでも各商店街でシニア向け商品を増やす動きもみられません。
シニア向けの衣料品を増やしても、シニアはそんなに服を買わないのでしょう。もちろんたまには買いますが、若い人のように毎日ネットショッピングをしたり、毎週末に商業施設に出掛けたりしません。
だから各商店街に1軒か2軒、シニア向けの服を売っている店が残っていれば十分なのでしょう。

結局のところ、巣鴨地蔵通り商店街は多くのおばあちゃんにとって
・たまに行く場所
・旅行先で立ち寄る場所
のため、自然とテンションが上がり買い物意欲が増します。だからこそ、にぎわいがあり、シニア用品が飛ぶように売れるのです。
修学旅行の生徒が集まるような場所のため、「おばあちゃんの原宿」「おばあちゃんの竹下通り」と呼ばれるのは言い得て妙なのです。
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