激レアな「旧日本軍戦車を改造したブルドーザー」復活! ボロッボロだった“唯一無二級”が生まれ変わるまで
- 乗りものニュース |

「ハ号ブル」と呼ばれる、旧日本軍戦車ベースの改造ブルドーザーが復元完了しました。現存するのはこの車両のみともいわれる「戦車改造ブルドーザー」は、どのような経緯で復元されたのでしょうか。
日本の復興に役立った更生戦車の生き残り
旧日本軍の戦車をベースにした改造ブルドーザーである通称「ハ号ブル」が修復作業を完了し、静岡県御殿場市において2025年8月24日、初公開されました。この車両の修復には、どのような経緯があったのでしょうか。
今回復元された日本軍戦車ベースの改造ブルドーザー、通称「ハ号ブル」、およびその初公開の様子(布留川 司撮影)。
このブルドーザーは、日本陸軍が運用していた国産戦車九五式軽戦車をベースに改造されたもので、御殿場市のNPO法人「防衛技術博物館を創る会」が入手し、昨年8月よりレストアを進めていました。「ハ号ブル」とは、九五式軽戦車の秘匿名称「ハ号」とブルドーザーの略称を組み合わせた愛称です。
太平洋戦争終戦直後、日本は物資不足の中で国土を復興するために、使われなくなった戦車を建設重機に改造して再利用することを思いつきました。これらは「更生戦車」や「更生ブルドーザー」と呼ばれて、終戦直後で物資不足に悩まされた当時の日本の復興に役立ちました。
ただ、即席的な改造だった「更生戦車」は長く使われることはなく、日本の復興と共に使われなくなり、そのほとんどがスクラップとして処分されています。現存するのはおそらくはこの「ハ号ブル」だけだと言われています。
「ハ号ブル」は終戦直後に「更生戦車」として改造されましたが、その後複数の所有者の手を渡り、その都度に用途が変わって改造されたそうです。
車体と脚回りオリジナルの九五式軽戦車のままですが、エンジンはいすゞ製のDA120水冷ディーゼルエンジンに換装され、もともとはオープントップ式の運転席にはオリジナルのキャビンが追加されています。ブルドーザーとしての排土板は、コマツ製のブルドーザーのものが流用されています。
後世に残す文化遺産として修復を実施
そのような「ハ号ブル」ですが、NPO法人が入手した当時における車両の状態は、劣化が酷く、全体が錆びだらけで、キャブなどのボディーの一部が走行の度に破片が落ちるような状態でした。
レストア前の「ハ号ブル」。走行は可能だったが、各部の劣化が酷く、長期的に維持するためには全体の修復作業が必須だった(布留川 司撮影)。
NPO法人ではそんな「ハ号ブル」を後世に残すために大規模は修復作業を実施。修復作業の費用はクラウドファンディングで募り、783名の支援者から約1800万円もの費用が集まりました。
作業期間はなんと1年間も掛かっており、「ハ号ブル」は一旦分解されて、徹底した再整備と、劣化した部品は国内業者の手によって新造されています。今後は NPO法人が御殿場市に開設を目指す「防衛技術博物館」にて、同団体が所有する九五式軽戦車や九七式中戦車改などの国産車両と共に展示を予定しています。
また、今回のお披露目会はクラウドファンディングの支援者を対象としたものでしたが、9月7日に静岡県で開催される「静岡大博覧会2025」(入場料無料)において、一般展示を予定しています。会場には「ハ号ブル」の元となった九五式軽戦車も並べられるそうで、貴重な更生戦車の生き残りが見られるだけでなく、その元となった国産戦車とも比較することができ、貴重な機会となります。
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