「一生懸命って何やと思う?」入部希望者が殺到する少年野球チーム監督の答え。スポーツの上達に欠かせない“3つの力”とは
- マイナビウーマン |

「練習を頑張っているのに、なかなか上達しない……。」そんな悩みを抱えているお子さんや保護者の方も多いのではないでしょうか。もしかすると、努力の方向が少しズレているのかもしれません。実は、スポーツの上達には“欠かせない3つの力”があるのです。
\子どもの「考える力」を伸ばす9の導き方!/
「子どもたちに“任せる”」をモットーに、37年にわたって少年野球の指導をしてきた辻 正人さん。
大人がついやってしまいがちな、子どもの可能性を狭める言動に警鐘を鳴らしながら、子どもを伸ばすための“正しい導き方”をやさしく伝えてくれる1冊です。
今回は、スポーツが上達する“3つの力”について、書籍『任せることで子どもは伸びる』(ポプラ社)から一部抜粋してお届けします。
子どものうちに知ってほしい、正しい「一生懸命」の意味。スポーツが上達する「3つの力」
※画像はイメージです
練習前に子どもたちを集めたとき、私はよくこんな話をしています。
「野球には、大事な3つの力があります。まずは“聞く力”。これから何を練習するのか。何が目的なのか。人の話に耳を傾けてしっかり聞いてやるのと、何も聞かんとやるのとでは全然違うからな」
「次に“見る力”。他の人がやっているのを見て、上手い人のマネをする。自分の番が回ってくるのをただジーッと待っているだけでは上手くならへん。上手い人を見て『何で上手いのかな』と観察することが大事なんや」
「最後は“試す力”。そうやって感じたものを、自分で考えていろいろやってみる。ひとつやってダメでも『じゃあ今度はこうしてみよう』っていろんなことにチャレンジしていったら、『あっ、これだ!』っていうものが見つかって一気に上手くなるんや」
聞く力、見る力、試す力。この3つがなかったらスポーツは上達しません。
※画像はイメージです
子どもたちには何度もこの話をしているので、途中で「じゃあ今必要なのは何の力?」と訊ねると「(話を)聞く力!」などと答えてくれます。
この「3つの力」は、実は社会に出ても大切なことです。たとえば仕事でも、上司や先輩から教えてもらうのを待つのではなく、自分でアンテナを張っていろいろな人の話に耳を傾け、周りを見て学び、実際にそれをやってみる。「聞いて、見て、試す」の繰り返しによって成果が生まれてきます。子どもたちには、そういう発想を持った大人になってほしいのです。
その大切さを実感したエピソードがあります。
昨年、5年生のBチームがある大会に出場しました。勝ち進んだのですが、決勝では惜しくも0対1で敗戦。攻撃面では走者三塁で一人の子がセーフティーエンドラン(ゴロを転がすことで走者を返す作戦)を自らの考えで仕掛けたものの、空振りをしてチャンスを潰してしまいました。
それを見た瞬間、私はふと「そういえばこの子、エンドランではいつも空振りをしているな」と思いました。そして次の週のバッティング練習でも、やはりエンドランになると空振りを続けていたので、「上手くいかなかったのなら違う打ち方に変えてみたら?」と伝えました。
※画像はイメージです
間もなくして、バットがボールに1回当たりました。そこで「おっ、当たったやん! じゃあしばらく顔をそこに残しておいてみな」と助言。すると、次からはエンドランが全部成功するようになったのです。
このケースを例に出して、私はみんなの前で言いました。
辻 「一生懸命って何やと思う? 時間を使うこと? 数をやること? 同じことだけをただひたすらやり続けること? 俺はそうじゃない。一生懸命に自分で考えて、いつもとは違うことをやってみる。思い切って今までのものを変えてみる。それが一生懸命やと思う。Aは、何をやったらエンドランが成功するようになったんや?」
A君 「空振りしていたけど、ボールとバットが当たった所を見たまま顔を残すことで全部成功するようになった」
辻 「そうやろ? 変えたから良かったんやろ? それが大事なんや。ノックでも失敗して悔しがるけど、一生懸命に何球も受けていたって、いつまで経っても捕れへん。じゃあ、捕り方を変えなアカン。そこでパチーンとメッチャいい感じでグラブに入る捕り方がどこかにあるんや。どれだけ良い性能の機械でも、ヒューズがつながらなかったら動かへん。でも、どこかでヒューズがバチーンと合ったらできるようになるんや」
※画像はイメージです
もちろん幼児や1年生、あるいはまだ野球を始めて間もない子などの経験が浅い段階では、まだ技術的な引き出しを何も持っていないため、ヒューズを探すというよりもまずはしっかりと土台を作るところからのスタートになります。
ただ、ある程度の土台を作って5年生にもなれば、もういろいろな捕り方や投げ方、打ち方ができるようになっている。機械でいう性能の部分はしっかりと備わっているので、あとはどのヒューズをつなげればいいのか、自分で考えていくことが大事になるのです。
子どもが失敗したとき、大人は「もっとしっかり練習しなさい」などとアバウトなことを言ってしまいがちです。しかし、失敗する前と同じことをずっと続けていても、上達はあまり期待できません。子どもたちが自分で考え、いろいろなことを試してみる。そこを刺激してあげることが大切だと思います。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
『任せることで子どもは伸びる』(ポプラ社)
※本記事は、『任せることで子どもは伸びる』(著:辻 正人/ ポプラ社)より抜粋・再編集して作成しました。
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