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詐欺師たちが「父の日」をターゲットにする理由…人気のプレゼント「ギフトカード」が実は狙われている

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父の日のプレゼントが詐欺の標的に?
父の日のプレゼントが詐欺の標的に?

 6月15日は「父の日」。毎年「父の日に何を贈ろうかな?」と迷う人も多いのではないでしょうか。普段あまり物を欲しがらないお父さんには、好きなものを自分で選んでもらえるギフトカードが定番の人気アイテム。特にプリペイド式のデジタルギフトカードは、オンラインでも簡単に購入でき、忙しい日々の中でも感謝の気持ちを伝えられる、頼れる存在です。

 ところが近年、そんなギフトカードが、詐欺師にとって格好のターゲットになっていることをご存知でしょうか?

 実際、父の日の直前から、ギフトカードに関連する詐欺被害の報告が急増しています。「特別な日に詐欺なんて……」と思いたくなるかもしれませんが、詐欺師たちは家族を思う気持ちを逆手に取るプロです。

 サイバーセキュリティーの専門家であり、個人向けセキュリティーサービスを提供するNordVPN(オランダ)の最高技術責任者であるマリユス・ブリエディスさんは、「詐欺師は緊急性と信頼を悪用する」と断言します。今回は、父の日シーズンに特に注意したい「実際に起きているギフトカード詐欺の手口」や、だまされないためにできる対策を、分かりやすく解説します。

なぜ「父の日」が狙われるのか

 例えば、あなたがECサイトで、父の日用にギフトカードを購入したとします。送り先は実家のお父さん。久しぶりに「ありがとう」を伝えたくて、ネットで注文を済ませた数時間後、スマートフォンに、カスタマーサポートを名乗る番号から電話がかかってきます。

「カードの有効化に不備がありまして、ギフトカードのコードを今すぐ確認させてください。システム上、早めの対応が必要です」

 こんなふうに言われたら、ドキッとしませんか。「え、何かミスした?」「父の日なのに、ちゃんと届かなかったら困る……」。そんな焦りと不安が、一瞬で判断力を鈍らせてしまいます。

 しかし、これこそが詐欺師の狙い。実際には、ECサイトとは一切関係のない、偽のカスタマーサポートが巧妙にあなたの心理につけ込み、ギフトカードのコードをだまし取ろうとしているのです。

 実は、こうした詐欺は非常に広範囲かつ巧妙に行われています。NordVPNのセキュリティーツール「脅威対策Pro」によると、2024年10月から2025年3月の6カ月間に、世界中で月平均約7700万件もの詐欺サイトが検出されています。これは、1日あたり250万件以上にも上る件数です。

 中でも、偽のECサイトは特に成功率が高く、ターゲットとなった人の84%が何らかの形で関わってしまい、そのうち約半数が実際に金銭的な被害を受けています。こうした偽サイトは、本物の企業やサービスのロゴ、デザインを精巧に模倣し、URLも本物とほとんど見分けがつかないほど巧妙に作られています。

実際に起きている手口はこんなに巧妙

 父の日のギフトカード詐欺は、実に巧妙です。最近、特に報告が増えているのは、以下のような手口です。

【偽のカスタマーサポート】

AmazonやAppleなど、誰もが知るブランドを名乗って連絡をしてきます。電話やメール、SMSで「ギフトカードの有効化に失敗したため、コードを確認する必要がある」と言われると、「本物だ」と信じてしまいがち。ロゴや文面も精巧に作られていて、見分けがつきにくいことが特徴です。

【偽サイトでの“激安販売”】

本物そっくりの通販サイトで、「通常5000円のギフトカードが今だけ3500円」などの魅力的なセールが行われています。しかし実際に購入しても、届くのは無効なコードのカード。返金も連絡もできず、泣き寝入りするケースが後を絶ちません。

【店頭カードの“事前改ざん”】

スーパーやコンビニのギフトカード売り場に並んでいる未開封のカード。実はその一部が、詐欺師によりこっそり改ざんされていることがあります。コードだけ盗まれ、購入後すぐに使われてしまうという被害も報告されています。

 特に注意したいのは、日々忙しい中でスマホから急いでギフトを購入したときや、「少しでも安く済ませたい」と思ってセール情報に飛びついてしまったとき。そんな“ちょっとしたスキ”こそ、詐欺師が狙っているタイミングなのです。「まさか自分が……」と思っていた人こそ被害に遭いやすいのが、このギフトカード詐欺。便利さの裏にあるリスクを知っておくことが、何よりの防御策になります。

「冷静に対応」すべき4つの場面

 では、どうすればギフトカード詐欺の被害を防ぐことができるのでしょうか。

 被害を防ぐには、日常の中で「これは怪しいかも」と気付ける目を持つことがとても大切です。次のような4つの場面に出くわしたら、ひと呼吸置いて、冷静に対応しましょう。

【知らない電話番号やメールアドレスから「ギフトカードのコードを教えて」と言われる】

たとえ「Amazonカスタマーサポート」など大手ECサイトを名乗っていても、本当に正規の連絡かどうかは慎重に見極めましょう。特にSMSやLINEなど、気軽に返信しやすい媒体で来るのが最近の手口です。

【焦らせるような文言がある】

「すぐに対応しないとアカウントが停止される」「今すぐ返信してください」「◯時間以内に対応を」など、急がせるメッセージは詐欺の常とう句。人は焦っているときほど判断を誤りやすくなります。落ち着いて一度、公式情報を確認することが鉄則です。

【見た目は公式っぽいのに、URLが『http』から始まっている】

安全なサイトは、基本的に「https」で始まります。URLに違和感がないかを確認し、少しでも不安を感じたらクリックしないこと。例えば「amaz0n.com」のように、1文字違うだけでも危険です。

【ギフトカードのパッケージが破れている、裏面のコードが既に見えている】

店頭で購入する際は、カードが改ざんされていないか必ず確認を。包装が雑だったり、削られている形跡があったりするものは絶対に避けてください。購入後、すぐに残高を確認するのもおすすめです。

 これらのサインを見逃さず、「ちょっとおかしいかも」と思えたときに立ち止まれるかどうかが、自分と家族を守る第一歩になります。

「詐欺師は、あなたに考える間もなく行動させようとします。しかし、冷静になり、情報を確認することで、金銭的な損失を防ぐことができます」「『冷静さ』が最大の防御になるのです」とマリユスさんは警告しています。すべてのオンラインアカウントで二段階認証を設定し、安全なパスワードを使用すること、そして家族にもギフトカード詐欺のリスクについて教育することが推奨されます。

 ギフトカードは素晴らしい父の日のプレゼントですが、安全に使用することが大切です。詐欺師に大切な機会を奪われないようにしましょう。

オトナンサー編集部

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